SAKE BREWERY — WAKAYAMA

中野BC

和歌山県海南市藤白758-45 1932年創業

紹介

中野BCは、1932年に「中野醤油店」として創業した和歌山県海南市の蔵元です。1949年に現在地で焼酎製造を始めて酒造業へ参入し、1958年に清酒「長久」の製造を開始しました。2002年には「生化学の創造(Biochemical Creation)」を意味する現社名「中野BC」へ変更しています。代表銘柄には、地元で長く親しまれる「長久」、特約店限定の「超久」、紀州の豪商の名に因み米の旨味を引き出した「紀伊国屋文左衛門」などがあります。技術蓄積のため社員杜氏制を導入しているほか、社内に「食品科学研究所」を設け、和歌山県産の南高梅を用いた梅酒や果実酒、健康食品などの研究開発も行っています。受賞歴も豊富で、全国新酒鑑評会での金賞受賞をはじめ、「紀伊国屋文左衛門」がIWC(インターナショナル ワイン チャレンジ)2011で金賞を受賞したほか、梅酒部門でも天満天神梅酒大会での初代グランプリ(2007年)やモンドセレクション金賞を獲得するなど国内外で高く評価されています。

歴史

中野BCは、昭和7年(1932年)に創業者・中野利生が和歌山県海南市で醤油の製造販売業「中野醤油店」を開業したことに始まります。戦後の1949年には現在の海南市藤白の地で甲類焼酎「富士白」の製造を開始して酒類製造業へ本格的に参入しました。1958年には清酒「長久」の製造・商品化を開始し、清酒事業を新たな事業の柱としています。

1961年11月には「中野酒造株式会社」として法人化し、清酒「長久」は商品化から約20年で和歌山県内の出荷数量第一位を達成するまでに成長しました。その後も事業の多角化を進め、1962年には長久酒類株式会社を白浜町に設立、1971年には梅果汁製造を担う富士食研株式会社を設立、1979年には梅酒の製造を開始しています。1983年には紀州ワイン株式会社も設立し、清酒・焼酎・梅酒・果汁飲料を手がける総合メーカーとしての体制を整えました。

1988年には全国に先駆けて社員蔵人制度を導入し、外部の杜氏に頼らず自社社員による酒造りの体制を築いています。1990年には食品科学研究所を設置し、梅エキスをはじめとする機能性食品の研究開発にも力を注いできました。2002年10月1日、中野酒造・富士食研・紀州ワインの3社が合併し、翌11月1日に「生化学の創造(Biochemical Creation)」を意味する現社名「中野BC株式会社」へと改称しています。東京営業所を設けて販路を広げています。

酒蔵の敷地内には3,000坪の日本庭園があり、見学者が散策できます。2026年4月3日には直営店「長久庵」を工場向かいの旧社宅跡地に新築・リニューアルオープンし、酒蔵見学の有無にかかわらず気軽に立ち寄れる体験型ショップとして生まれ変わっています。

酒造り

中野BCは「品質第一」「創意工夫」を醸造の基本姿勢とし、仕込み蔵では米の旨味成分を損なわないよう細心の注意を払いながら醪の管理を行っています。貯蔵蔵では酒質ごとに室温を一定に保つ設備を備え、生酒・生原酒はマイナス5℃前後の氷室で低温貯蔵することで、搾りたてのフレッシュな風味を長期間保つ工夫をしています。

1988年に導入した社員蔵人制度により、季節雇用の杜氏に頼らず自社社員が通年で酒造りの技術を継承できる体制を構築しており、全国的にも早い時期の取り組みでした。清酒だけでなく焼酎・梅酒・梅エキスなど幅広い酒類・食品を手がける総合メーカーとして、食品科学研究所での研究開発の知見を酒造りにも活かしている点が特徴です。

蔵データ

所在地

和歌山県海南市藤白758-45

創業

1932年(和歌山県)

公式サイト

www.nakano-group.co.jp

代表銘柄

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紀伊国屋文左衛門:紀州の豪商・紀伊国屋文左衛門の名を冠した中野BCの看板銘柄です。精米歩合65%の純米酒は、どっしりとした米の旨味と甘みのあるやさしい味わいです。大吟醸《黒》《紅》など上位ラインナップも展開しており、純米酒はIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2011で金賞を受賞しました。

超久:清酒「長久」の商品化から50年以上を経て開発された、長久を超える味わいを目指す銘柄です。純米吟醸「氷室貯蔵生」は搾った酒をマイナス5℃前後の氷室で低温貯蔵し、搾りたてのフレッシュな香味を保っています。季節限定の純米生原酒は、季節ごとの味わいの違いを愉しめる一本です。火入れの純米吟醸は「米の旨味をそのままに、火入れによってさらに引き締まった味わい」に仕上げています。

長久:「長く久しく愛される酒でありたい」という先代の想いから名付けられ、1958年に商品化された中野BCの原点となる銘柄です。商品化から約20年で和歌山県内の清酒出荷数量第一位を達成し、地元で長く親しまれてきました。定番の「上撰」は「甘み・旨味・ふくらみを重視した」酒質で、熱燗にしてもだるさを感じずスッキリと飲めます。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

直営店「長久庵」で購入できます。2026年4月3日、海南市藤白の工場向かいに新築移転してグランドオープンし、梅酒・梅ジュース・日本酒など常時約30種類を販売するほか、梅酒・梅ジュースの無料試飲や、希少酒を1杯500円から楽しめるバーカウンターも設けています。営業時間は10:00〜16:00(最終受付15:30)、年末年始休業です。

補足

酒蔵見学は火〜日曜10:00〜16:00(最終受付15:00)に実施しており、要予約です(予約は公式サイトの特設予約ページまたは電話0120-050-609)。酒造りの工程紹介に加えて敷地内3,000坪の日本庭園を散策でき、梅酒・梅シロップ作り体験(要予約)も可能です。団体は1〜100名程度に対応しています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

wakayama.lg.jp / nakano-group.co.jp / goshu-pro.jp / sharky.jp / sakeworld.jp / sakedata.jp / ja.wikipedia.org / pref.wakayama.lg.jp / wakayama.keizai.biz

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