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舩坂酒造店

代表銘柄:深山菊・甚五郎

岐阜県

GIFU

1703年創業

岐阜県高山市の観光名所「古い町並み」に位置する舩坂酒造店は、元禄16年(1703年)創業、前身の「大文屋」以来の歴史を刻む老舗酒蔵です。飛騨の深き山々から湧き出る清らかな水と、地元産の酒造好適米「ひだほまれ」などを素材に用い、受け継がれた職人技で日本酒を醸しています。代表銘柄には、創業時からの不変の味わいとやさしい甘みが特徴の「深山菊」、飛騨にゆかりがあると伝わる名工・左甚五郎に因んで命名されたスッキリとした辛口本醸造の「飛騨の甚五郎」、フラッグシップの「大吟醸 四ッ星」などがあります。

これらは岐阜県新酒鑑評会や名古屋国税局酒類鑑評会、ロンドン酒チャレンジなどの鑑評会・コンテストで多数の受賞歴を誇ります。敷地内には醸造場に加え、直営売店、コイン式のテイスティングコーナー(試飲)、飛騨牛などを味わえるレストラン「味の与平」を併設しています。「造る」「味わう」「買う」を一度に体験できる観光型の酒蔵としても親しまれています。

舩坂酒造店の歩み

舩坂酒造店は、岐阜県高山市の観光名所「古い町並み」にあたる地で、前身となる「大文屋」の屋号のもと江戸時代に酒造りを始めた老舗蔵です。創業は元禄16年(1703年)で、以来、幾多の変化を経ながら地域に根差した酒造りを続けてきました。

経営体制が大きく変わったのは2009年9月のことです。アリスグループが経営を承継して新体制での運営を始め、有巣一臣氏が代表取締役社長に就任しました。翌2010年3月にはフラッグシップとなる「大吟醸 四ッ星」の製造・販売を開始し、同年4月には売店の拡張と中庭の併設を伴う店舗リニューアルを行い、5月には直営レストラン「味の与平」を新規に開業しています。

2013年1月には上二之町の隣接地で新工場の建設に着手し、同年12月に完成・稼働させました。2014年3月には旧工場だった国府工場を売却し、同年5月には海外輸出を開始しています(初年度は144本、売上高約15万円)。2015年5月には有巣弘城氏が代表取締役社長に就任し、有巣一臣氏は代表取締役会長に退きました。輸出は着実に伸び、2017年10月には単年の輸出本数が1万本を超えています。

品質面での評価も重ねてきました。2017年5月、大吟醸四ッ星は平岡誠治杜氏の就任後初めてとなる全国新酒鑑評会の金賞を受賞しています。その後も全国新酒鑑評会での入賞は続き、2020年(令和元酒造年度)、2023年(令和四酒造年度)、2024年(令和五酒造年度)、2025年(令和六酒造年度)、2026年(令和七酒造年度)の各回で大吟醸四ッ星が入賞しています(令和元酒造年度は新型コロナウイルス感染症の影響で決審が中止となり、金賞酒の選定自体がなかった年です)。

2017年1月には雑誌「PEN」の「有名ソムリエが選ぶ日本酒特集 コクのある酒」部門で特別純米深山菊が唯一の三ツ星として掲載され、同年9月には特別純米深山菊がユダヤ教徒も安心して飲める「コーシャ認証」を東海地方の蔵元として初めて取得しました。2018年には経済産業省の「はばたく中小企業300社」と「地域未来牽引企業」に相次いで選定され、2019年には「ミシュランガイド愛知・岐阜・三重2019特別版」のレセプション乾杯酒に大吟醸深山菊が選ばれています。

近年は観光型の酒蔵としての性格を一段と強めています。2020年には中部国際空港セントレアの免税店「空乃酒蔵」のオリジナル酒に選ばれ、2021年7月には飛騨高山で初めてとなるコイン式の「日本酒コインサーバー」の運用を始めました。2022年4月には第29回岐阜県新酒鑑評会の吟醸酒の部で大吟醸四ッ星が4年ぶり4度目の最高賞「岐阜県知事賞」を受賞し、同月、高山地域の廃校跡地を活用した岐阜県初のウイスキー専門蒸溜所「飛騨高山蒸溜所」の開設を発表しました。

同蒸溜所は2023年3月に開所セレモニーを迎え、翌4月から稼働を始めています。年間約500万人が訪れる観光地「飛騨高山」のメインストリートに立地する強みを生かし、酒づくりと観光を結びつけた老舗として歩みを続けています。

酒造りの特徴

酒づくりを率いるのは、杜氏歴30年以上を数える杜氏の平岡誠治氏です。原料には岐阜県が育成した酒造好適米「ひだほまれ」を主に用い、水には飛騨の山々から湧き出る湧水を用いています。大吟醸四ッ星に限っては兵庫県産の山田錦を精米歩合40%まで磨いて使用し、手作業の工程を増やして醸造しているのが特徴です。精米歩合は商品によって40%から70%まで幅があり、それぞれの酒質に応じて造り分けています。

製造工程は、精米、洗米・蒸米、麹造り(引込・種付)、酒母造り、醪造りから上槽、濾過、火入れと熟成、瓶詰めという順で進みます。火入れを行わない生酒は瑞々しさが持ち味で流通過程でも冷蔵が欠かせない一方、火入れ酒は加熱によって酵素の働きを止め、貯蔵によって荒々しさをまろやかにしてから出荷します。新酒が仕上がった年には、蔵の軒先の杉玉を掛け替えて酒の神への感謝と近隣への周知を兼ねた「杉玉奉納会」を行い、振る舞い酒でその年の造りを祝っています。

看板銘柄のひとつ「深山菊秘蔵 特別純米」は、燗にして美味しい酒を造れないかという蔵元から平岡杜氏への相談をきっかけに生まれました。岐阜県産のひだほまれを精米歩合60%に留め、岐阜県が開発した「G酵母」で醸すことで、深山菊らしいコクを保ちながらキレのよい純米酒に仕上げています。2016年には工場2階に冷蔵庫を増設して吟醸酒を中心に瓶貯蔵する体制を整え、品質のさらなる安定を図りました。

代表銘柄

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深山菊

深山菊は舩坂酒造店のすべての酒の基となる看板銘柄です。上撰深山菊は創業以来の甘辛中庸で芳醇な味わいを守り、大吟醸深山菊は2017年・2018年秋季・2020年の全国酒類コンクールで計3回の第1位、2019年秋季に第2位を獲得しています。純米吟醸深山菊は2015年岐阜県新酒鑑評会純米酒部門で岐阜県知事賞、2022年Kura Master純米酒部門でプラチナ賞を受賞し、深山菊秘蔵特別純米も2015年純米酒大賞特別純米酒部門で金賞、2018年全米日本酒歓評会で金賞を受賞しました。

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甚五郎

正式名称は「飛騨の甚五郎」で、江戸時代初期に活躍したと伝わる名工・左甚五郎にちなんで名付けられました。精米歩合70%のひだほまれを用いたやや辛口の本醸造酒で、深山菊と並ぶ蔵の定番酒です。2011年に岐阜県新酒鑑評会本醸造部門で岐阜県知事賞、2015年に第7回燗酒コンテストで金賞、同年の日本全国美酒鑑評会で準大賞を受賞しました。同鑑評会の連合会長賞は2010年度から2018年度にかけて7回、さらに2022年度・2026年度にも受けており、2019年にはロンドン酒チャレンジで銀賞も受賞しています。

見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
直営の製造直売店では、中庭のテラス席で枡酒を楽しめるほか、コイン式の「日本酒コインサーバー」で気になる銘柄を試飲できます。飛騨の名産品を扱うお土産売り場も併設しています。隣接する直営レストラン「味の与平」では、飛騨牛料理と自社の日本酒を合わせて楽しめます。
補足
団体向けの酒蔵見学は、酒蔵をリノベーションした「蔵BAR」で受け付けており、イベント開催時にも利用されています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
岐阜県高山市上三之町105番地
創業
1703年

出典

sakenomy.jp / next-level.biz / funasaka-shuzo.co.jp / tgnr.jp / sakedata.jp / jizake-japan.com / moriwaku.jp / gifusake.fun / japansake.or.jp / nrib.go.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。