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宗政酒造

代表銘柄:宗政

佐賀県

SAGA

1985年創業

宗政酒造は1985年(昭和60年)に佐賀県で設立された酒造会社です。そのルーツは広島県で代々続いていた宗政家の酒蔵に遡りますが、幕末から明治にかけて途絶えた後、佐賀の地で復活を果たしました。当初は本格麦焼酎「のんのこ」の製造から始まり、1990年に清酒製造免許を取得して代表銘柄である日本酒「宗政」の販売を開始しました。2002年には有田町のテーマパーク「有田ポーセリンパーク」内に本社工場を移転し、観光酒蔵としても営業しています。

酒造りでは佐賀県産の二条大麦や酒米(山田錦など)にこだわり、有田の黒髪山系から湧き出るまろやかな軟水を使用しています。代表銘柄「宗政」は日本酒度-15の超甘口純米吟醸酒などでも知られ、全国新酒鑑評会での金賞受賞やインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)でのゴールドメダル受賞など、国内外の鑑評会で高い評価を得ています。

宗政酒造の歩み

宗政酒造は、1985年5月に当時の佐賀県西松浦郡西有田町で「西有田酒造株式会社」として発足しました。同年9月に焼酎乙類の製造免許を取得し、10月に本社を伊万里市へ移して宗政酒造株式会社に社名を改め、麦焼酎「のんのこ」の販売を始めています。長崎県佐世保市で1975年にサニックスを興した宗政伸一氏が、創業10周年の節目に酒造りを復活させたものです。宗政家のルーツは、毛利元就の出身地にあたる広島県安芸高田市にあります。

先祖は同市美土里町横田で酒蔵を代々営み、4軒が協同で造っていたと伝わりますが、幕末から明治の動乱の中で途絶えました。地元の公文書は1895年の大火で焼け、広島県酒造組合の保存資料も1945年の原爆投下で失われたため、詳しい記録は残っていません。その「幻の酒蔵」を、佐賀の地で復興させたのが宗政酒造です。

清酒の製造免許は1990年1月に取得し、同年5月に清酒「宗政」の販売を始めました。1996年にリキュール、1998年にビールの製造免許を取得し、1997年には梅酒を発売、1998年6月に地ビール工場「伊万里ブルワリー」で製造を始めています。2002年3月には有田ポーセリンパーク内に「有田蔵」を建てて本社と工場を有田町へ移し、観光酒蔵「のんのこの郷」の営業を始めました。1995年に開園した同パークは、2003年2月からグループで運営も手がけています。

2003年9月に発売した黒麹仕込みの焼酎「のんのこ黒」は、2004年の焼酎新商品で売上高ランキング1位を記録しました。

全国新酒鑑評会では、平成17・19・22酒造年度と令和6・7酒造年度に金賞を受賞しました。令和6酒造年度に続く令和7酒造年度の金賞は2年連続です。平成14酒造年度以降に限ると入賞は7回で、金賞のほかに令和元酒造年度と令和4酒造年度は入賞でした。それ以前も、平成4・5酒造年度は大吟醸で金賞を受け、平成7酒造年度は入賞しています。福岡国税局の酒類鑑評会では、平成3年に純米酒の部で優等賞、平成6年10月には吟醸酒の部で初の金賞を受けました。

清酒の金賞は令和7年までに計22回で、令和元年から4年は吟醸酒の部で4年続けて、令和7年は吟醸酒の部と純米酒の部の両方で金賞です。平成7年4月の純米酒の部と平成8年4月の吟醸酒の部では局長賞も受けています。焼酎でも、平成23年から令和6年まで14年続けて「のんのこ」と「のんのこ黒」が金賞を受賞しました。

海外や他の品評会でも評価を得ています。世界的なワインの品評会IWCでは、純米吟醸酒「宗政-15」が2015年と2021年に金賞のリージョナルトロフィー、2023年から2025年に金賞を受賞し、2021年には純米吟醸酒「炎杜」も金賞に選ばれました。2018年の全米日本酒歓評会は特別純米酒が金賞、大吟醸酒が銀賞で、2023年のシンガポール酒チャレンジでは特別純米酒「炎杜」が金賞でした。Kura Master(パリ)の2025年は、蔵の発表では純米吟醸酒「炎杜」がプラチナ賞でした。

国内では、全国燗酒コンテストで特別純米酒が2018年に金賞、2019年に最高金賞を受け、ワイングラスでおいしい日本酒アワードでは「宗政-15」が2015年・2018年・2021年に金賞、2019年に最高金賞でした。

企業理念は、新たな発想と行動でお客様とともにわくわくできる製品とサービスを生み出すという「酒創豊世(しゅそうほうせい)」です。2023年の時点では、アメリカ、中国、台湾を中心に14〜15か国へ輸出し、フランスやスペインなど欧州にも販路を広げていました。2025年には創業40周年を迎え、春の蔵開きや有田陶器市への出店など、地元の人が集う場づくりも続けています。

酒造りの特徴

仕込み水と割り水には、有田町の黒髪山から湧き出る岩清水を使います。古来霊場として知られてきた標高516メートルの黒髪山は、水源の森百選に選ばれ、数千種類の植物が自生する山です。その軟水が、焼酎や清酒のやさしくまろやかな味わいを支えています。

原料は地元の佐賀県産を中心にしています。焼酎の主原料の二条大麦は、全国有数の産地である佐賀県産の良質なものを選び、生産者との交流や新品種の開発協力にも取り組んでいます。清酒には、有田川流域で栽培される山田錦や、佐賀県産のさがの華などの米を用い、佐賀県が2005年に創設した原産地呼称管理制度の「The SAGA認定酒」に認定された銘柄も持っています。

看板商品の純米吟醸酒「宗政-15」は、日本酒度マイナス15、酸度1.6、精米歩合55%で、さがの華と山田錦を原料にしています。2種類の酵母を使い、飲みやすさとキレ、フルーティーな香りを目指して試行錯誤を重ね、「佐賀で最も甘い酒」を造るというねらいから生まれました。2015年当時の杜氏の大古場博文氏が世に送り出した酒で、日本酒度の数値を商品名に掲げたのは山崎耕造氏の発案です。発売は2009年ごろです。

甘口が敬遠されがちな時期の発売でしたが、2011年に始まった「酔っても美味しい九州S1グランプリ in TOKYO」では、第1回大会で准グランプリ、第2回と第3回大会でグランプリを獲得しました。

「炎杜」のシリーズでは有田産の山田錦などを使い、純米大吟醸は精米歩合40%、純米吟醸は51%、特別純米は60%、純米酒は70%と、等級ごとに磨きの度合いを変えています。リンゴ酸高生産性の多酸酵母を使った特別純米酒「Ruri munemasa」は、ルリ色のワインボトルに詰め、洋食や洋風のおつまみに合う白ワイン代わりの酒として提案しています。2016年の有田焼創業400年に向けては、地元で栽培した古代米を昔の手法で醸す古代酒づくりにも取り組みました。

代表銘柄

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宗政

1990年5月に発売された、宗政酒造の看板となる清酒です。純米吟醸酒「宗政-15」は日本酒度マイナス15の甘口で、酸味との調和を生かした旨口に仕立て、IWCでは2015年と2021年に金賞のリージョナルトロフィー、2023年から2025年にも金賞を受けました。大吟醸は山田錦を35%まで磨き、令和6酒造年度の全国新酒鑑評会で金賞です。

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見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
有田ポーセリンパーク内のみやげ屋「蔵」に無料の試飲コーナーがあり、蔵元直送の通販サイト「リカーショップのんのこ」でも購入できます。
補足
見学時間は午前9時から午後5時で、2階の特設コースからフリー見学ができ、焼酎や清酒の製造設備とボトリング設備を見られます。休業日も見学はできますが、設備は稼働していません。2023年時点では事前予約制でしたので、最新の受付状況は本社管理部へ電話でご確認ください。蔵開きは春に開かれ、2025年は4月12日と13日、2026年は4月11日と12日でした。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
佐賀県西松浦郡有田町戸矢乙340-28
創業
1985年
公式サイト
www.nonnoko.com

出典

sagasake.or.jp / mizu-navi.jp / kuramotokai.com / nonnoko.com / hands-on-local.com / goshu-pro.jp / sakenomy.jp / sake-times.com / web.archive.org / nta.go.jp / nrib.go.jp

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