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松葉屋本店

代表銘柄:北信流

長野県

NAGANO

松葉屋本店の建物
松葉屋本店の建物(2023年撮影)「Matsubaya Honten ac (2).jpg」 — 写真:Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

江戸時代(江戸中期)に創業し、代々松代藩御用達の地酒を納めてきた歴史を持つ老舗酒蔵です。明治初期に現在の小布施町へ移転し、現在の蔵は200年以上の歴史を誇ります。仕込み水には地下から汲み上げた「中硬水」を使用し、酒米は長野県産の金紋錦・美山錦と兵庫県産の山田錦を使用。大きな和釜で酒米を蒸し上げる伝統的な製法を守る一方、生酒を常温で長期熟成させるなど意欲的な挑戦も行っています。代表銘柄「北信流」は、北信地方の宴席で行われる中締めの儀式の呼び名と同じ名を持ちます。

敷地内にはシンボルであるオレンジ色のレンガ煙突が立ち、見学と試飲は有料のセットで、予約制(冬の仕込み期を除く)で受け入れています。

松葉屋本店の歩み

松葉屋本店は、江戸時代中期に現在の中野市桜沢にあたる地で創業した酒蔵です。松代藩の御用達として酒を納め、酒樽を大八車に載せて約30キロの道のりを運んだと伝わっています。

明治初期に酒造りの拠点を現在の小布施町へ移しました。当主の市川博之さんは、中野で起きた明治の一揆、いわゆる中野騒動のあとに小布施へ移ったこと、移転先は腐造が続いて前の持ち主が手放した酒蔵だったことを話しています。以来この地で酒造りを続けており、市川さんは14代目にあたります。

築200年を超える蔵の中庭には、オレンジ色のレンガ造りの煙突が立っています。煙突は現在は使われておらず、取り壊す予定だったところ、敷地を通り抜ける人が写真を撮って喜ぶようになりました。小布施には庭を通り抜けて近道する「御庭御免」という習わしがあり、蔵の敷地も2022年時点でおよそ10年前から自由に通り抜けられるように開放されています。

全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても平成14・15・17・21、令和4・5・6の各酒造年度の7回入賞しており、うち金賞は令和5酒造年度の1回です。関東信越国税局酒類鑑評会では、平成23年の第82回、平成25年の第84回、平成26年の第85回で純米酒の部の優秀賞、令和6年の第95回で吟醸酒の部の優秀賞を受けました。令和6年の第71回長野県清酒品評会でも、吟醸酒部門で県知事賞に選ばれています。

2021年11月には「GI長野」の認定酒に選ばれました。長野県原産地呼称管理制度の純米酒基準認定も、平成25年の「北信流 純米生原酒」、平成28年の「北信流 純米吟醸生貯蔵」と「北信流 金紋錦16号」が受けています。地元の小布施町で最も多く飲まれている地酒として、普通酒の「本吉乃川」も造り続けています。

酒造りの特徴

仕込み水は、地下約150メートルからくみ上げる小布施の中硬水です。この水で造ると熟成に向く酒になると、当主は考えています。原料米は長野県産の金紋錦と美山錦、兵庫県産の山田錦を中心に、農家から直接買い入れています。当主の市川さんは、美山錦はシャープな酒質に、金紋錦は旨味が出て熟成に向く酒質に、山田錦はしっかりした風味と安定した味の強さのある酒質になると、それぞれの特徴を挙げます。高くても良い米で仕込むことを心がけています。

大きな和釜で酒米を蒸すのが、この蔵のやり方です。仕込みは一般的な三段仕込みに、四段目の甘酒を加える四段仕込みで、添・仲・留に続けて、米麹と蒸米に熱水を加えた甘酒を醪に混ぜます。大吟醸のしぼりでは、醪を袋に入れて吊るし、ぽたぽたと滴り落ちる酒を集めています。

日本酒度はプラス3を目標とするやや辛口を基本とし、酵母を使い分けて酸度の低いものから高いものまで幅広く造り分けています。冷やして飲む冷酒を勧める一方、お燗でも楽しめると当主は話します。パルマ産の生ハムのような塩気のある料理とも合わせやすいと当主は語ります。

熟成を楽しむ生酒にも力を入れています。金紋錦を精米歩合59%まで磨いた純米生原酒は、搾ってそのまま瓶に詰め、5度の冷蔵庫で熟成させます。お米の特徴は熟成するほど味幅が出てくると、蔵は考えています。山田錦を精米歩合39%まで磨いた純米大吟醸の生酒は、原点に返って飲んで美味しい大吟醸を目指し、昔ながらの9号酵母で仕込みました。

代表銘柄

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北信流

北信流は、長野県北部の北信地域で宴席の中締めに行われる儀式の呼び名と同じ名前を持つ、蔵の代表銘柄です。美山錦を精米歩合59%まで磨いた純米生原酒を第一弾に、金紋錦、山田錦、山恵錦などを使った純米吟醸や純米大吟醸が並びます。山田錦を精米歩合35%まで磨いた純米大吟醸や、辛口の純米吟醸「赤金」などもあり、使う酒米ごとに銘柄が分かれています。

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見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
長野電鉄の小布施駅から徒歩約7分です。営業時間は9時から17時で、定休日は元日です。蔵に隣接する店舗で全銘柄を販売しています。
補足
酒蔵見学は予約制で、有料の試飲とセットです。冬の仕込みの時期を除いて受け付けています。店の窓から、酒米を蒸す和釜をのぞくこともできます。レンガ煙突のある中庭は、通り抜けて中町小径へ出ることができます。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
長野県上高井郡小布施町小布施778
公式サイト
matsubaya-honten.co.jp

出典

japansake.or.jp / obusekanko.jp / hakkochoju-nagano.jp / myshopify.com / matsubaya-honten.co.jp / naganosake.jp / sake-times.com / matsubaya-honten.myshopify.com / obuse-town.note.jp / jsbs2012.jp / go-nagano.net / nobori-sake.com / hotholiday.jp / nrib.go.jp / nta.go.jp / pref.nagano.lg.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。