SAKE BREWERY — HOKKAIDO

金滴酒造

北海道樺戸郡新十津川町字中央71-7 1906年創業

紹介

金滴酒造は1906年(明治39年)に創業した北海道新十津川町の酒蔵です。1889年の大水害を機に奈良県十津川村から移住・開拓した人々の「自分たちの飲む酒は自分たちで造ろう」という思いのもと、北海道の酒造業界初となる純法人組織「新十津川酒造」として設立された歴史を持ちます。1951年に現在の「金滴酒造株式会社」へ改称されました。

仕込み水には、神の山と崇められるピンネシリ山系を源とする「徳富川(とっぷがわ)」の伏流水を使用しています。原料米は地元新十津川町産の「吟風」や「きたしずく」を中心に、使用する米の約95%以上に北海道産酒造好適米を採用し、丁寧な手造り・少量生産にこだわっています。

2011年の全国新酒鑑評会において地元・新十津川産「吟風」で醸した酒が金賞を受賞するなど、道産米に特化した酒造りで実績を残しています。代表銘柄には「金滴」「新十津川」「金滴彗星」「金滴吟風」「金滴北雫」などがあります。

歴史

金滴酒造の歴史は、蔵の所在地である北海道樺戸郡新十津川町の開拓とともに始まりました。1889年(明治22年)、奈良県十津川村を襲った大水害を機に、約600戸・2,489人の住民が北海道への移住を決断し、小樽を経て空知の地に入植したことが新十津川町の起源です。移住者たちの間で「俺達の呑む酒は俺達で造ろうではないか」という発案が持ち上がり、西村直一ら9名の発起人と81名の賛同者が資本金1万円を出資して、1906年(明治39年)9月10日に『新十津川酒造株式会社』を設立しました。これが金滴酒造の始まりで、当初は「徳富川」「花の雫」という酒銘で発売されました。

1918年(大正7年)には、専務であった宇治川伊三郎が砂金川での経験から着想を得て「金滴」の名を考案し、酒銘を「金滴」「銀滴」「花の雫」に改めるとともに、資本金を3万円に増資しました。1932年(昭和7年)には火災により約240坪を焼失しましたが、同年10月に復旧を完了しています。1936年(昭和11年)の創立30周年には製成石数を894石に、1944年(昭和19年)には資本金を18万円に拡大しましたが、1945年(昭和20年)には戦時下の食糧事情悪化により製造を一時休止しました。

戦後は1948年・1951年・1952~1955年と増資と設備投資を重ね、1951年(昭和26年)11月には社名を現在の『金滴酒造株式会社』に改称しました。1956年(昭和31年)には創立50周年の記念式を挙行しています。

2008年(平成20年)4月には清酒販売の低迷により負債約6億1,200万円を抱えて札幌地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、2009年(平成21年)には北海道議会議長を務めた釣部勲が社長に就任して経営再建にあたりました。同社は現在も新十津川町で酒造りを続けており、2026年(令和8年)9月には創立120周年を迎えます。

酒造り

仕込み水には、ピンネシリ山系を水源とし、清冽で豊かな雪解け水が流れ込む「徳富川」の伏流水を使用しています。原料米は地元新十津川町産の酒造好適米「吟風」と「きたしずく」を中心に、使用する米の約95%以上を北海道産酒造好適米でまかない、少量生産による丁寧な手造りにこだわっています。

こうした道産米への特化と手造りの技術は品評会でも評価されており、2011年の全国新酒鑑評会では、地元新十津川町産の酒造好適米「吟風」を100%使用して醸した酒が金賞を受賞しました。

現在の商品ラインナップは、精米歩合33%の大吟醸酒や38%の純米大吟醸酒など高精白の上級酒から、地元米を使った特別純米酒まで幅広く展開しており、いずれも北海道産米と地元の水にこだわった酒造りを続けています。

蔵データ

所在地

北海道樺戸郡新十津川町字中央71-7

創業

1906年(北海道)

公式サイト

kinteki.co.jp

代表銘柄

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金滴:蔵の代表銘柄で、1918年に専務・宇治川伊三郎が命名した酒銘に由来します。精米歩合33%の大吟醸酒や38%の純米大吟醸酒など高精白の上級酒から、道産米を使った純米吟醸まで幅広いラインナップを展開し、金滴酒造の酒造りを象徴する顔となっています。

新十津川:蔵の所在地であり、奈良県十津川村からの移住者が開拓した新十津川町の名をそのまま冠した特別純米酒です。地元新十津川町産の酒造好適米「吟風」を100%使用し、精米歩合55%まで磨き上げてやや辛口に仕上げています。町の成り立ちと蔵の酒造りとの結びつきを象徴する一本として位置づけられています。

金滴彗星:北海道空知産の酒造好適米「彗星」を100%使用した特別純米酒です。精米歩合55%、日本酒度+4.5、アルコール分17〜18%の辛口タイプとして販売されています。地元の「吟風」中心の仕込みが多い同蔵にあって、彗星米ならではの個性を生かした一本です。

金滴北雫:北海道産の酒造好適米「きたしずく」を用いたシリーズです。公式の現行ラインナップには、精米歩合35%まで磨き上げた「金滴大吟醸きたしずく35」と、精米歩合55%の「純米吟醸原酒きたしずく」が並びます。吟風と並ぶ蔵の主力酒米を生かした銘柄です。

金滴吟風:地元新十津川町産を中心とする北海道の酒造好適米「吟風」を用いた純米吟醸です。道産米への特化を掲げる金滴酒造の中核をなす酒米で醸されており、蔵の看板である吟風の個性を素直に味わえる一本として販売されています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

売店は平日8:30~17:30、土日・祝日は10:00~16:00に営業しており(正月三が日は休業)、蔵元の日本酒を直接購入できます。オンラインショップ「金滴ネットショップ」でも通信販売を行っています。

補足

蔵見学は例年ゴールデンウイーク明けの5月から9月末日まで受け付けており、1週間前までの事前予約が必要です。蔵前広場では「酒蔵まつり」を開催しており、2026年は創立120周年記念として6月27日に振る舞い酒や飲み比べ、キッチンカー出店などが行われました。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / kinteki.co.jp / sakenomy.jp / visit-hokkaido.jp / wikipedia.org / kinteki.shop / fc2.com / ja.wikipedia.org / saketime.jp / gutabi.jp / presssorachi.co.jp / rakuten.co.jp / town.shintotsukawa.lg.jp

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