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北の誉酒造

代表銘柄:侍

北海道

HOKKAIDO

1901年創業

旧北の誉酒造・酒泉館
旧北の誉酒造・酒泉館(2018年撮影)「Sakura shokuhin(Shusenkan) 20180430.jpg」 — 写真:Tobosha / パブリックドメイン縮小・WebP変換

1901年(明治34年)、野口吉次郎氏により北海道小樽市で清酒醸造が開始された酒蔵。「北の地で褒めたたえられる人、酒、酒蔵であろう」という想いから「北の誉」と命名された。天狗山の雪解け水に由来する水と厳冬期の寒仕込み、南部杜氏と蔵人の技によって酒造りが行われてきた。かつての代表銘柄には力強い味わいの「侍」シリーズなどがあった(2023年3月に出荷終了)。かつての酒蔵施設等は経済産業省の「近代化産業遺産」にも認定されていた。

2007年にオエノングループの傘下となり、2016年1月1日付で合同酒精株式会社へ吸収合併され小樽工場は廃止されたが、「北の誉」ブランドの酒造りは合同酒精へ引き継がれている。

北の誉酒造の歩み

北の誉酒造の酒造りは、石川県から北海道小樽に渡った野口吉次郎が、もとは醤油商いを志しながらも、世話になった商家と商売敵にならないよう地酒の醸造という新しい事業に挑んだことに始まります。四年にわたる試験醸造を重ね、明治34年についに酒の醸造に成功し、翌年には小樽の奥沢に酒造工場を建設しました。この明治34年が、のちに北の誉酒造の創業の年とされています。

「北の誉」という酒銘には、「北の地で褒めたたえられる人、褒めたたえられる酒、褒めたたえられる酒蔵であろう」という願いが込められています。創業者の野口吉次郎は明治41年に店を次男の喜一郎に譲り、その後、創業者を含めて喜一郎、誠一郎、禮二と四代にわたって家業が受け継がれました。昭和期には企業整備令による酒造会社の再編を経て、昭和27年に「北の誉酒造」への商号変更、昭和37年と昭和43年の合併を経て、北の誉酒造株式会社としての社名に統一されました。

酒造りそのものの起点である明治34年の創業と、株式会社としての体制が整った時期とは、こうして別々の歴史をたどっています。

小樽の恵まれた水と、乾いた空気、厳しい冬の寒さを生かした寒仕込みによって、北の誉酒造は北海道を代表する地酒蔵へと成長しました。平成元年に開催された全国新酒鑑評会では金賞を受賞し、続く平成2年には第72回南部杜氏自醸清酒鑑評会において優等賞第1位となり、大蔵大臣杯を受賞しています。酒蔵に併設された「酒泉館」では、経済産業省の近代化産業遺産に認定された蔵や、古い酒造りの道具を公開し、酒蔵見学や試飲を通じて酒造りの歴史を伝えていました。

全国新酒鑑評会では、平成16・17・18・24・25・26酒造年度にも通算6回入賞しており、うち平成17・18・24・26酒造年度の4回は金賞を受賞しています。平成19年には、株式の取得によりオエノンホールディングスの傘下に入りました。

平成27年10月、北の誉酒造は創業の地である小樽での酒造りを終え、「酒泉館」も同月末で閉館しました。小樽に貯蔵していた原酒を送り終えたのち、清酒などの製造は同じオエノンホールディングス傘下の合同酒精旭川工場へと移管されています。平成28年1月1日付で北の誉酒造は合同酒精に吸収合併され、法人としての北の誉酒造は姿を消しましたが、「北の誉」という酒銘とその酒造りは合同酒精に引き継がれ、現在も続いています。

酒造りの特徴

かつての小樽工場では、澄んだ空気と湿気の少ない乾いた気候、厳しい冬の寒さを生かした寒仕込みが行われていました。仕込みに用いた水は天狗山からの雪解け水に由来する伏流水で、工場の地下100メートルから汲み上げられ、地域の人々にも水汲み場として親しまれていました。この水と、南部杜氏と蔵人による技によって、北の誉酒造は「一滴一滴に自然がある」を酒造りの精神とし、「麗しい酒」を追い求めていました。

平成28年の吸収合併以降、「北の誉」の酒造りは合同酒精旭川工場に引き継がれています。小樽時代には季節限定の「純米原酒 北の誉 侍 ひやおろし」なども展開されていましたが、「侍」シリーズは令和5年3月をもって出荷を終了しており、現在は取り扱われていません。小樽で育まれた「北の誉」という名前とその想いは、醸造地を移した現在も受け継がれています。

現在の代表的な商品には、加熱処理を行わない「純米生酒 北の誉」や、昔ながらの素朴でとろりとした味わいの「にごり酒 親玉 北の誉」があり、いずれも合同酒精旭川工場で造られています。純米生酒は日本酒度プラス3.0、酸度1.4で、加熱処理をしていない分、本来の爽やかな香りとフレッシュな味わいが生きています。にごり酒親玉はふくよかな口当たりが特長で、商品分類上はリキュール(にごり酒)に位置づけられています。

代表銘柄

侍

「侍」は平成20年、日々をひたむきに生きる北海道の男性へ向けた家庭用の普通酒として、北海道先行で発売されました。紙パック入りでキレのあるシャープな味わいが特長で、俳優の安田顕さんを起用したテレビCMも北海道限定で放映されました。のちに瓶入りの純米原酒としても発売され、令和2年には季節限定の「ひやおろし」も登場しましたが、令和5年3月をもって出荷を終了しています。

見学・購入

蔵見学
なし
補足
酒造りの見学施設「酒泉館」は平成27年10月末で小樽での酒造りとともに閉館しました。現在、「北の誉」は合同酒精旭川工場で造られています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
北海道小樽市奥沢1-21-15
創業
1901年

出典

sakenomy.jp / ameblo.jp / fc2.com / oenon.jp / wikipedia.org / nrib.go.jp / ja.wikipedia.org / koumetaro.com / cocolog-nifty.com / fml.org / sakeno.com / web.archive.org

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