SAKE BREWERY — HOKKAIDO

小林酒造

北海道夕張郡栗山町錦3丁目109番地 1878年創業

紹介

1878(明治11)年に札幌で創業し、1900(明治33)年に豊富な水と炭鉱の需要を求めて現在の夕張郡栗山町へ移転した歴史を持つ酒蔵です。代表銘柄「北の錦」の名は「北の地で錦を飾る」という創業者の志に由来し、かつては夕張などの炭鉱街で働く炭坑夫らの酒として広く親しまれました。

敷地内には西洋建築を取り入れた煉瓦蔵や札幌軟石の石蔵など歴史的建造物が立ち並び、多数の建物が国の登録有形文化財や日本遺産「炭鉄港」の構成文化財に指定されています。

造りの面では「人・米・水すべてが北海道」を掲げ、原料米には北海道産米を100%使用するとともに、特定名称酒100%の酒造りを行っています。受賞歴としては、全国新酒鑑評会での金賞受賞(平成16・17年)や、2018年にフランスで開催された日本酒コンクール「Kura Master」純米吟醸・純米大吟醸部門での金賞受賞などがあります。

歴史

小林酒造は1878年(明治11年)、初代・小林米三郎が北海道の中心地であった札幌のすすきの近くで酒造業を興したことに始まります。銘柄名「北の錦」には「北の地で錦を飾る」という創業者の志が込められています。

1892年に北炭夕張炭鉱の採炭が本格化すると、蔵は炭鉱労働者向けの酒需要と夕張川の豊富な水を求めて1900年(明治33年)に夕張郡角田村、現在の栗山町へ移転しました。炭鉱の隆盛とともに酒蔵も発展し、最盛期には年間1万4000石を生産する規模に達しています。

しかし炭鉱の閉山などを背景に、蔵は2008年(平成20年)の創業130周年を機に、生産量を追わず全量を特定名称酒とする方針へ転換しました。2010年(平成22年)には使用米を全量北海道産米に切り替え、現在の生産量は最盛期の1割に満たない約1200石まで絞り込まれています。

敷地内には煉瓦造や札幌軟石を用いた蔵など明治から昭和にかけて建てられた建造物が並び、13棟が国の登録有形文化財に登録されているほか、2019年には「小林酒造建造物群」として日本遺産「炭鉄港」の構成文化財にも認定されました。1944年建築の旧本社事務所は1995年から「北の錦記念館」として、1897年建築の創業家住宅は2014年から「小林家」として、それぞれ一般公開されています。

酒造り

小林酒造は「造る人・米・水のすべてが北海道」を掲げ、使用米は北海道産100%、酒質も特定名称酒100%を前提に酒造りを行っています。中心となる酒米は北海道産の酒造好適米「吟風」で使用量の約7割を占め、ほかに「彗星」「北雫」、飯米の「きらら397」の一部を用いています。

蔵人の多くは地元・栗山町の農家の後継者で、夏は米づくり、冬は酒造りに携わる地域密着の体制を取っており、米生産者の顔が見える透明性を大切にしています。目指す酒質は、山菜の苦みや漬け物の酸味など北海道の食文化に寄り添う、酸のしっかりした食中酒です。

こうした酒造りは各種鑑評会でも評価されており、全国新酒鑑評会では2004年(平成16年)に北海道産米100%の酒として史上初の金賞を受賞したほか、令和6酒造年度全国新酒鑑評会でも入賞しています。フランスの日本酒コンクール「Kura Master」でも「北の錦 純米大吟醸 暖簾ラベル」が純米大吟醸&純米吟醸酒部門で2018年に金賞、2020年にはプラチナ賞(上位18銘柄選出)を受賞するなど、海外からも高い評価を得ています。

蔵データ

所在地

北海道夕張郡栗山町錦3丁目109番地

創業

1878年(北海道)

公式サイト

www.kitanonishiki.com

代表銘柄

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北の錦:小林酒造の代表銘柄で、純米大吟醸から本醸造まで幅広いラインナップを展開する蔵の看板ブランドです。「北の地で錦を飾る」という創業者の志を受け継ぎ、北海道産の米・水・人にこだわった酒質を貫いています。かつては炭鉱で働く人々に親しまれ、現在は食中酒としての完成度を追求した地酒として道内外で親しまれています。

まる田:小林家の屋号「まる田」を冠した銘柄で、道産米で造る現時点での最高峰の特別純米酒と位置づけられています。北海道産の酒造好適米「吟風」を50%まで磨き上げ、やや濃厚でやや辛口の味わいに仕上げており、淡麗さよりも米本来の力強い旨味を表現することを重視しています。

北斗随想:北海道内の地酒特約店とともに育ててきた限定品で、30年以上にわたり親しまれてきた北海道を代表する地酒です。北海道産の酒造好適米「吟風」を45%まで磨いた純米吟醸で、米・水・杜氏のすべてを道産にこだわって仕込まれています。マスカットを思わせる果実香と、中口からやや辛口の味わいが特徴です。

北の錦 真冬詰 大吟醸:厳寒期に仕込んだ大吟醸を瓶詰めした蔵元限定酒です。北の錦記念館など蔵に関わる限られた窓口や、ふるさと納税の返礼品といった形でのみ入手でき、一般の酒販店には広く流通しない特別な一本として位置づけられています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

敷地内の「北の錦記念館」では10種類以上の日本酒を試飲できるほか、ここでしか入手できない蔵元限定酒や関連商品を購入できます。記念館には酒器や酒造用具など約5000点が展示されています。

補足

酒蔵内部の見学は10名以上の団体に限り、事前予約制でガイド付きにて対応しています。記念館の営業時間は4〜10月が10時から17時、11〜3月が10時から16時で、年末年始は休業です。敷地内には北海道産そば粉と仕込み水を使った手打ち蕎麦店「錦水庵」もあります。毎年4月第2週の週末には「酒蔵まつり」が開催され、普段は非公開の蔵内部が一般公開されます。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

town.kuriyama.hokkaido.jp / sakenomy.jp / kitanonishiki.com / hokkaidolikers.com / muraokashokuhin.jp / sorachi-de-view.com / goshu-pro.jp / ms11.or.jp / official.ec / ja.wikipedia.org / jp.sake-times.com / kuramaster.com / jizakenomarushin.com / nrib.go.jp / hokkaido-labo.com / kobayashike-maruta.com

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