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石井醸造

代表銘柄:曽我の誉・箱根街道

神奈川県

KANAGAWA

1870年創業

1870年(明治3年)創業、神奈川県足柄上郡大井町に蔵を構える酒蔵です。丹沢山系や箱根連山に囲まれた足柄平野に位置し、仕込み水には丹沢山系の伏流水を使用しています。代表銘柄は、旧曽我村にちなむ「曽我の誉」と、旅人の心を癒やす酒として命名された「箱根街道」です。

造りの大きな特徴は、通常の三段仕込みに加え、4回目の仕込みに「もち米」を用いる伝統の「もち四段仕込み」を行っている点です。これにより、もち米由来のコクと旨みが加わった蔵特有の濃醇な味わいが生み出されます。また、近隣の曽我梅林にちなんだ「曽我梅林の梅酒」も展開しており、全国梅酒品評会の「日本酒梅酒部門」で2022年に金賞、2016・2018・2019年に銀賞、2021年に銅賞を受賞しています。昔ながらの手造りの技術を守り続けている酒蔵です。

石井醸造の歩み

石井醸造は、明治3年(1870年)に創業した神奈川県足柄上郡大井町の酒蔵です。蔵があるのは、現在の大井町上大井にあたる地です。四方を丹沢山系や箱根連山の山並みに囲まれた足柄平野に位置し、JR御殿場線の上大井駅から歩いて数分のところに蔵を構えています。

代表銘柄の「曽我の誉」は、この地がかつて「曽我村」と呼ばれていたことにちなんだ名前です。曽我といえば、富士の仇討ちで名高い曽我兄弟のゆかりの地として知られ、近くの城前寺には兄弟の墓があります。毎年5月28日には、仇討ちにゆかりのある傘焼き祭りが行われます。「曽我の誉」の名には、こうした土地の歴史への思いも込められています。

蔵の近くには、関東三大梅園のひとつに数えられる曽我梅林があります。梅の咲く頃は新酒ができあがる時期とも重なり、毎年多くの観光客が訪れます。蔵は糖類を一切使わず、真心と誠意を込めた酒造りをモットーとしています。

平成10年の夏からは、当時の社長で五代目の石井省吾さんが自ら醸した大吟醸「しゃくなげの風」を発売しました。もろみの日数に43日をかけた酒です。あわせて、長期熟成貯蔵した純米古酒の「曽我の誉 純米古酒」も蔵出ししました。

品評会では、東京国税局酒類鑑評会の清酒吟醸部門で、令和元年に「曽我の誉」、令和4年に「曽我の誉 大吟醸酒」が優等賞を受賞しました。全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限ると、平成16酒造年度、平成28酒造年度、令和7酒造年度に入賞しています。梅酒では、「曽我梅林の梅酒」が全国梅酒品評会の日本酒梅酒部門で、2016年・2018年・2019年に銀賞、2021年に銅賞、2022年に金賞を受賞しています。

酒造りの特徴

蔵の最大の特色は、もろみを通常の三回ではなく四回に分けて仕込む「もち四段仕込み」です。三段仕込みを終えたあと、四回目の仕込みに、通常の掛け米では使わないもち米を用います。これによってコクのある味わいが生まれ、蔵の酒質は濃醇なタイプが中心になります。選び抜いた米と酒匂の水を使い、この伝承の造りを守り続けています。

仕込み水は、丹沢山系の伏流水を地下50メートルから汲み上げたもので、やや硬水です。硬水で仕込むと、酵母の働きが活発になって発酵が速く進み、力強い辛口の酒になると言われています。原料米は、大吟醸に兵庫県産の山田錦を40パーセントまで精米して使い、吟醸酒に岡山県産の雄町、純米酒に長野県産の美山錦を使っています。

酒質は銘柄の種類によって幅があります。「曽我の誉 本醸造」は蔵特有の濃醇な味わいをいちばん感じられる酒で、酒蔵好適米をよく精白しているため、くどさはありません。一方「曽我の誉 吟醸」は大吟醸並みに米を磨いたきれいな味わいで、淡麗な部類に入り、まろやかで穏やかな口当たりが、女性や日本酒を飲み慣れない人にも好まれています。

もち四段仕込みのコクのある味わいには、しっかりとした味付けの料理がよく合います。蔵がとくにすすめるのは、かつおの胃や腸を塩漬けにして1年ほど熟成させた酒盗との組み合わせです。梅酒は、曽我梅林産の青梅の白加賀を、もち四段仕込みの日本酒で漬け込んだもので、焼酎ではなく日本酒で漬けるため、アルコール度数は12パーセントと低く、甘さを控えたすっきりした味わいです。

代表銘柄

曽我の誉

「曽我の誉」は、蔵のある一帯がかつて曽我村と呼ばれていたことにちなむ、石井醸造を代表する銘柄です。曽我兄弟ゆかりの地という土地の歴史への思いも込められています。もち四段仕込みによるコクのある濃醇な味わいが持ち味で、本醸造は蔵特有の濃醇さをいちばん感じられる酒、吟醸は大吟醸並みに米を磨いたまろやかで穏やかな口当たりの酒です。純米古酒もあります。

箱根街道

「箱根街道」は、小田原宿から箱根山を越えて三島宿へ至る箱根八里、約32キロの旧街道にちなんで名づけられた銘柄です。石畳を踏みしめ、急な坂道を上り、杉並木を抜けて江戸や京都へ向かった先人たちの労に思いを込め、今日訪れる旅人の心を癒すお酒として命名されました。昔ながらの手造りにこだわり、コクと旨みのある伝統の味わいを持ち味としています。

見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
蔵の直売所があり、月曜日から土曜日の9時から17時まで営業しています。日曜日と祝日は休みです。オンラインショップもあります。
補足
蔵見学は酒の仕込みの時期にあたる冬季(2月から3月ごろ)に限り、事前予約が必要です。酒造りに影響のない範囲での実施となり、急な見学には基本的に対応していません。見学時の試飲は、車で来る運転手には提供されません。2025年10月4日には、大井町地酒で乾杯推進協議会主催の見学会が予定されていました。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
神奈川県足柄上郡大井町上大井954
創業
1870年
公式サイト
ishiijozo.com

出典

ishiijozo.com / japansake.or.jp / town.oi.kanagawa.jp / ameblo.jp / hama-toku.jp / nta.go.jp / umeshu-sg.jp / pref.kanagawa.jp

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