SAKE BREWERY — KANAGAWA
川西屋酒造店
紹介
明治30年(1897年)創業、神奈川県足柄上郡山北町に蔵を構える合資会社川西屋酒造店。酒が食べものの旨みを引き出し、食べものが酒の味わいを高める「食物との一体感」を信条とし、料理に寄り添う食中酒造りを徹底しています。丹沢山系の伏流水を仕込み水に使用し、2006年からは全量を純米酒で醸す「全量純米蔵」となりました。
看板銘柄の「丹沢山(丹澤山)」は、タンク熟成を経て生まれる豊かな旨みや枯れた味わいをお燗酒などで楽しむ純米酒シリーズです。また、最上級限定シリーズの「隆(りゅう)」は、阿波山田錦をはじめとする様々な酒米ごとの個性や仕込み・収穫年ごとの味わいを大切にし、ブレンドを行わず瓶囲い・瓶燗火入れで醸されています。地元足柄の酒造好適米「若水」の栽培推進や醸造の先駆者としても広く知られています。 (394字)
歴史
明治30年(1897年)、川西屋酒造店は現在の神奈川県足柄上郡山北町で創業しました。蔵の名は、酒造りを始めた地が酒匂川の西側にあたることに由来しています。先代は大雄山最乗寺の御用商人として米穀商を営んでおり、川西屋酒造店はその分家として酒造業を興したと伝えられています。
蔵の転機となったのが、先代(3代目)蔵元・露木良胤氏による酒米栽培への取り組みでした。良胤氏は、もともと愛知県原産の品種であった酒造好適米「若水」を地元足柄で栽培できるよう、地元農家や農協と協力して試行錯誤を重ね、地域に酒米づくりを根付かせました。この若水は現在も看板銘柄「丹沢山」の主力原料米として使われ続けています。
4代目・露木雅一氏は、ワイン会社での勤務を経て1986年に家業に入り、2006年に代表社員に就任しました。ワイン業界での経験は、料理と酒の一体感を重視する蔵の理念にも影響を与えています。蔵は26BY(2014酒造年度)から全量純米酒での醸造に切り替え、現在に至っています。
現在の醸造体制は、社員3名と南部杜氏、パート従業員という小規模なものです。工場長は米山繁仁氏、醸造責任者は平塚市出身の二宮悠氏で、2013年に入社し、2019年から醸造責任者を務めています。年間の生産量はおよそ700石(一升瓶換算で約7万本)で、約半年間の酒造期は蔵人が蔵に泊まり込んで醸造にあたります。
酒造り
川西屋酒造店の仕込み水は、丹沢山系から酒匂川に流れ込む伏流水です。支流の滝沢川にかかる「洒水の滝」は「日本の滝百選」「名水百選」にも選ばれた清冽な水源で、蔵ではこの水系の伏流水を仕込みに用いています。
醸造では、香りを抑えて米由来の旨みを前面に出すため開放タンクを用い、蒸米には伝統的な和釜を使うなど、機械化を進めすぎず手作業を残す工程を大切にしています。杜氏は南部杜氏で、少人数の蔵人が仕込みの全工程に関わることで、目の届いた酒造りを行っているのが特徴です。
醸す酒はすべて純米酒で、26BY(2014酒造年度)から全量純米蔵として展開しています。米は地元産の「若水」のほか徳島県産山田錦など県外産の高精米米も使い分け、タンクでじっくり熟成させて燗酒での味わいを引き出すことに力を入れています。
蔵データ
代表銘柄
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- 報徳娘
- 陸 純米大吟醸 阿波山田錦
丹沢山:「丹沢山」は、足柄産の若水を主体に、徳島県産山田錦なども使い分けて醸す純米酒シリーズです。丹沢山系の伏流水を仕込み水に用い、タンクでじっくり熟成させることで生まれる落ち着いた香りと、旨みと酸のバランスのとれた味わいが特徴で、お燗にした時にうま味や枯れた味わいが引き立つように造られています。料理に寄り添う食中酒として位置づけられています。
隆:「隆(りゅう)」は蔵の最上級限定シリーズです。使用する酒米ごとの個性や、仕込み・収穫年ごとの味わいの違いを大切にするため、ブレンドを行わず瓶囲い・瓶燗火入れで仕上げられます。数百本単位の限定流通で、若水・五百万石・美山錦・亀の尾・阿波山田錦など酒米ごとに仕込み分けられ、タンクごとに異なる個性を楽しめる点が特徴です。
丹澤山:「丹澤山」は「丹沢山」の旧字表記を用いた銘柄です。代表商品「麗峰」では、徳島県産「阿波山田錦」を全量使用し、1年以上熟成させた原酒を用いています。円熟した丸みのある熟成感があり、料理の邪魔をしない味わいが特徴です。約60℃前後に燗をつけ、そこから温度が下がる過程を味わう「下がり燗」が薦められています。
報徳娘:「報徳娘」は熟成に重きを置いた純米酒銘柄です。例えば4年間熟成させた精米歩合65%・アルコール度数14%の商品では、さっぱりとした枯れ具合とすっきりした口当たりが評価されています。昭和レトロな雰囲気を残した復刻ラベルを用いた商品もあります。
陸 純米大吟醸 阿波山田錦:「陸」は、川西屋酒造店が手がける純米大吟醸の銘柄です。ウェブ上で確認できる情報は限られており、本稿では確認できた範囲にとどめています。
見学・購入
なし
蔵に併設の直売所(9:00〜12:00 / 13:00〜16:00、土日祝休)のほか、オンラインショップ(kawanishiya.stores.jp)でも購入できます。
一般向けの酒蔵見学は通常行っておりません。見学については公式サイト掲載の特約酒販店・飲食店へお問い合わせください。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
kanagawa-jizake.or.jp / sakedata.jp / sipory.jp / sakenomy.jp / kkh-bridge.com / kanagawa-kankou.or.jp / jizake-ya.com / sakagura-press.com / anchorman-inc.tokyo / tanoshiiosake.jp / kawanishiya.wixsite.com / ashigara-local.jp / japansake.or.jp / mitsukeru-jp.com / note.com / saketime.jp / jyunmai.co.jp / kawanishiya.stores.jp
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