SAKE BREWERY — KYOTO
黄桜
紹介
1925年(大正14年)、創業者・松本治六郎が京都・伏見で独立創業した酒蔵です。伝統的な伏見の名水「伏水(ふしみず)」を仕込み水として酒造りを行っています。
河童(カッパ)のキャラクターを配したテレビCMや広告で親しまれ、紙パック製品の導入や多角化など挑戦的な商品展開で全国に知られています。代表的な「金印黄桜」や「呑」のほか、スパークリング日本酒「ピアノ」、地域限定の「伏見の竜馬」など、多様なニーズに応える清酒を製造しています。さらに1995年からは京都初の地ビール(クラフトビール)事業へ参入したほか、ウイスキー等の製造も手掛けています。伏見には酒造りや河童資料を扱う「黄桜記念館」、醸造見学施設「伏水蔵」、地ビールレストラン「キザクラカッパカントリー」などの直営施設を展開しています。
歴史
黄桜は、1925年(大正14年)10月、初代・松本治六郎が京都・伏見の蔵元「澤屋」の分家として創業した酒蔵です。伏見は古くから名水に恵まれた酒どころとして知られており、松本治六郎はその水の恵みを生かして独立創業しました。1951年12月には株式会社松本治六郎商店として法人化しています。
2代目・松本司朗のもとで、マス媒体を活用した先駆的な広告展開が始まりました。1955年にイメージキャラクターとして河童(カッパ)を起用し、1950年代後半からテレビCMを放映しています。この河童のキャラクターは、漫画家・清水崑が『週刊朝日』で連載していた「かっぱ天国」の絵柄をもとにしたもので、1974年に清水が没した後は漫画家・小島功がデザインを引き継ぎました。「河童の歌」を用いたCMは、著名人の起用も交えながら長年にわたり親しまれています。
1964年に黄桜酒造株式会社へ改称し、1966年には主力商品「金印黄桜」を発売しました。1977年には金印黄桜を1000円均一の価格に設定し、大衆酒として全国展開を進めています。
1995年には京都で初めて、全国でも7番目となる地ビール事業に参入し、直営の地ビールレストラン「キザクラカッパカントリー」を開業しました。2006年10月には酒造事業の拡大を反映して社名を黄桜株式会社に変更し、2018年にはウイスキー事業にも参入しています。2025年10月には創業100周年を迎えました。
酒造り
黄桜の仕込み水には、京都・伏見の名水「伏水(ふしみず)」を使用しています。この水は、名水百選の第1号に選ばれた「伏見の御香水」と同じ水脈から湧き出るもので、カリウムやカルシウムをバランスよく含んだ口当たりの柔らかい中硬水です。低温でも十分に発酵させる力を持つとされ、きめ細かな酒質を生む仕込み水として活用されています。
精米では白米にひびや割れが入らないよう時間をかけて丁寧に磨き、香味を劣化させる脂肪やたんぱく質を取り除いています。麹造りは「一麹、二もと、三造り」といわれる酒造りで最も重要な工程と位置づけられ、熟練の杜氏を筆頭とする技術者たちが厳しく管理しながら醸造しています。
京都府内の三栖蔵では、京都市の「未来の名匠」に認定された杜氏・高倉敏夫氏が酒造りを指揮しています。黄桜は全国新酒鑑評会で平成14年から26年まで13年連続の金賞受賞歴があります。
蔵データ
代表銘柄
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黄桜
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- STARS
- カフェSAKEしろいスパークリング
- ピアノ
- 伏見の竜馬
黄桜:黄桜の代表銘柄で、1966年発売の「金印黄桜」を中心に展開されています。1977年には1000円均一の価格設定で大衆酒として全国に広まりました。伏見の名水「伏水」を仕込み水に用い、手頃な価格で誰にでも親しまれるおいしい酒を提供することを方針としています。大吟醸から普通酒まで幅広いラインナップを持つ、黄桜を代表する看板ブランドです。
STARS:西洋の嗜好を意識して酸味を抑えたスパークリング純米酒です。発酵の過程で自然に生まれる炭酸を生かしており、アルコール度数は7%と軽やかな仕上がりです。300ml瓶で展開され、冷やして楽しむ食前酒やパーティー向けの一本として位置づけられています。
ピアノ:原材料を米と米麹のみとするスパークリング純米酒です。精米歩合70%、アルコール度数5%、日本酒度マイナス50と甘口に仕上げています。発酵によって自然に生まれる泡が特徴で、りんごや洋梨を思わせるフルーティーな香りが楽しめる、低アルコールで飲みやすい一本です。
伏見の竜馬:黄桜が開発した吟醸用酵母を用い、麹米には五百万石を使用した、香り高く辛口の軽やかな吟醸酒です。坂本竜馬ゆかりの旅館「寺田屋」の近くに黄桜記念館があることから、早くから竜馬の名を冠した銘柄として展開されてきました。京都地区限定で販売され、クセがなく飲みやすいことから幅広い層に親しまれています。
見学・購入
あり(要事前確認)
地ビールレストラン「キザクラカッパカントリー」内には、限定酒や地ビール、オリジナルグッズなどを扱う直営ショップ「黄桜商店(Kappa Shop)」があります。営業時間は午前10時から午後8時まで、定休日は火曜日(祝日の場合は水曜日)と年末年始です。
見学施設「伏水蔵」は日本酒蔵と地ビール蔵を同時に見学できる施設で、麹室を全国で唯一常時公開しています。所要時間は約30分、営業時間は10:00〜16:00で、見学は事前予約制です(電話075-644-4488)。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
japansake.or.jp / kizakura.co.jp / arukikata.co.jp / fushimi.or.jp / kizakura-shop.com / sakedata.jp / kyoto-wel.com / mynavi.jp / ja.wikipedia.org / monodukuri-kyoto.jp / kakuyasu.co.jp
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