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鳳鳴酒造

代表銘柄:鳳鳴

兵庫県

HYOGO

1797年創業

鳳鳴酒造の建物
鳳鳴酒造の建物(2005年撮影)「鳳鳴酒造.JPG」 — 写真:User:おぉたむすねィく探検隊 / CC BY-SA 3.0縮小・WebP変換

1797年(寛政9年)に西尾酒造として創業した兵庫県丹波篠山市の老舗酒蔵です。「酒は文化なり」を基本姿勢とし、伝統ある丹波杜氏の技を受け継いでいます。地元の米や清らかな伏流水を用い、米の旨みと深いコクを備えた力強い味わいの酒造りが特徴です。代表銘柄の「鳳鳴」をはじめ、音楽を振動に変えてもろみに与えながら醸す「夢の扉」などのユニークな清酒や、地元の特産品を活かしたリキュール類も手掛けています。特に丹波黒大豆を使用した和リキュール「楼蘭(ローラン)」は1990年に農林水産大臣賞を受賞しました。

また、2003年には本社の主屋や仕込蔵など9件が国の登録有形文化財に登録され、築200年を超える本社蔵と蔵元の邸宅は酒蔵見学施設「ほろ酔い城下蔵」として活用されています。

鳳鳴酒造の歩み

鳳鳴酒造は、寛政9年(1797年)に西尾酒造として創業した、兵庫県丹波篠山市の酒蔵です。創業の地は篠山城下、現在の丹波篠山市呉服町にあたる場所で、本社は今も呉服町にあります。蔵は「酒は文化なり」を基本姿勢に掲げ、丹波の特産品や文化を大切にした製品作りを続けてきました。丹波篠山は、日本三大杜氏の一つである丹波杜氏のふるさとでもあります。

昭和20年(1945年)には、現在の丹波篠山市内にあった地酒蔵13蔵が合併し、多紀酒造有限会社が設立されました。昭和50年(1975年)までは創業の地の蔵でも酒造りが行われていましたが、現在、清酒の仕込みは全量がJR篠山口駅近くの味間蔵で行われています。平成8年(1996年)には社名と組織を改め、現在の鳳鳴酒造株式会社となりました。代表取締役社長の西尾和磨は、平成24年(2012年)6月に就任しています。

清酒のほかに、丹波篠山の特産品を生かした酒も早くから手がけてきました。昭和61年(1986年)に丹波黒大豆のお酒「楼蘭」の製造販売を始め、平成2年(1990年)にこの「楼蘭」が農林水産大臣賞を受賞しています。平成8年に音楽振動醸造「夢の扉」を発売し、平成12年(2000年)に丹波栗のお酒「マロンデキッス」、平成16年(2004年)に米焼酎「どや」、平成20年(2008年)に「梅酒 日本酒仕込み」を発売しました。平成26年(2014年)には「にごりうめ」が丹波すぐれもの大賞を受賞しています。

創業の地の蔵は、平成13年(2001年)に酒蔵見学施設「ほろ酔い城下蔵」として生まれ変わりました。築200年を超える酒蔵と蔵元の邸宅を改装したもので、平成15年(2003年)には主屋、仕込蔵、槽場及び麹室、釜場及び洗米場など9件の建物が国の登録有形文化財に登録されています。主屋は1804年の建築で、槽場及び麹室は江戸時代後期の建築です。平成27年(2015年)に篠山市(現在の丹波篠山市)が認定された日本遺産「丹波篠山 デカンショ節」の構成文化財15件にも、ほろ酔い城下蔵が含まれています。

全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても3回入賞しています。平成23酒造年度と平成28酒造年度は「鳳鳴大吟醸」で金賞を受賞し、令和6酒造年度も「鳳鳴大吟醸」が入賞しました。大阪国税局の清酒鑑評会では、燗酒用清酒の部で令和元年度、令和6年度、令和7年度に優秀賞を受賞しており、令和6年度と令和7年度は「鳳鳴 ゆとり」での2年連続の受賞です。「梅酒 日本酒仕込み」も、全国梅酒品評会の日本酒梅酒部門で2019年と2023年に銅賞、2022年と2024年に銀賞を受けています。

酒造りの特徴

蔵が目指すのは、昔ながらで力強く、本格的で重くどっしりとした、コクの深い酒です。丹波篠山の地元の米と丹波山系の伏流水を用い、丹波杜氏の技を受け継ぐ酒造りに取り組んでいます。キレイでスッキリした酒が好まれる今日にあえて深いコクと味わいを前面に出した酒を、蔵は「田舎酒」と銘打っています。純米は口当たりにキレがありながら味がのり、吟醸は口の中でふっくらと広がる味わいが持ち味です。

酒造りは冬季のみで、蔵人が3月上旬ごろまで昔ながらの手法で酒を仕込みます。杜氏は湊洋志で、京都府亀岡市の出身です。2007年から酒造りに携わり、2023年から杜氏を務めています。丹波杜氏組合に所属し、丹波流酒造り保存会の副会長も務めています。社長の西尾和磨は、蔵の方針を「本物を目指す正直な酒造り」と掲げ、のどをうるおすだけでなく心をうるおす酒を造り続けたいと語っています。

音楽振動醸造の「夢の扉」は、音楽を振動に変換し、醸造中のもろみに与えながら発酵させる酒です。蔵は、振動によって酵母の組織が繊細になり、極めてマイルドな口当たりになると説明しています。平成8年(1996年)の発売で、純米吟醸にはモーツァルト、本醸造にはベートーベンの曲を使い、普通酒には丹波篠山の民謡であるデカンショ節を使ったものがあります。ほろ酔い城下蔵では、仕込み蔵に設置された音楽振動装置を取り付けたタンクに触れて、振動を体感できます。

リキュールにも蔵の個性が表れています。「楼蘭」は丹波篠山の名産である黒豆の煮汁を使った、ワイン風の口当たりのお酒です。原料の黒大豆は国産100%で、うち丹波産が50%以上です。「マロンデキッス」は丹波栗の爽やかな甘みを楽しむお酒で、バニラアイスにかけても楽しめます。「梅酒 日本酒仕込み」は紀州南高梅を鳳鳴のオリジナル清酒で漬け込んだ梅酒で、使う氷砂糖は一般的な梅酒の半分程度です。

代表銘柄

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鳳鳴

蔵の名を冠した主力銘柄で、大吟醸から普通酒まで幅広い種類があります。純米吟醸は五百万石と山田錦を高精白して醸し、米の旨味をそのまま感じられる味わいです。「田舎酒」と銘打った純米酒は五百万石を使い、すっきり感と重厚感を併せ持ちます。普通酒の「ゆとり」は、大阪国税局清酒鑑評会の燗酒用清酒の部で令和6年度と令和7年度に優秀賞を受賞しました。

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見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
ほろ酔い城下蔵(丹波篠山市呉服町46)の直営店で、鳳鳴のほとんどの酒類を試飲でき、購入もできます。味間蔵(丹波篠山市大沢1丁目13-17)の案内所でも試飲と販売があります。
補足
ほろ酔い城下蔵の見学は無料です。個人や小グループはいつでも見学でき、団体は予約すると係が館内を案内します。営業時間は9時30分から17時まで、定休日は火曜と年末年始です。味間蔵の蔵見学は通常行っていません。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
兵庫県丹波篠山市呉服町73
創業
1797年
公式サイト
www.houmei.com

出典

wikipedia.org / goshu-pro.jp / japansake.or.jp / wixsite.com / jizake.or.jp / saketime.jp / sasayama.jp / houmei.wixsite.com / houmei.com / sakagura-press.com / nrib.go.jp / nta.go.jp / bunka.nii.ac.jp / online.bunka.go.jp / burari-tambaji.com / tourism.sasayama.jp

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