SAKE BREWERY — YAMAGATA
小嶋総本店
紹介
安土桃山時代の慶長2年(1597年)創業。江戸時代には米沢藩上杉家の御用酒屋を務めた420年以上の歴史を有する老舗酒蔵であり、24代にわたり酒造りを継承しています。代表銘柄は「東光」や「洌」などです。仕込み水には吾妻山系の伏流水を使用し、地元の契約農家と連携した酒米栽培や全量純米造り、有機栽培米の活用など原料と製法にこだわりを持っています。また、山形県内の酒蔵4社による共同銘柄「山川光男」の開発にも参画しているほか、昔ながらの道具や酒造りの歴史を伝える資料館「東光の酒蔵」を運営しています。受賞歴も豊富で、全国新酒鑑評会では2009年から2015年まで7年連続で金賞を受賞したほか、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」最高金賞やインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)金メダルなど、国内外で高く評価されています。(390字)
歴史
小嶋総本店は、安土桃山時代の慶長2年(1597年)、初代・小嶋彌左衛門が現在の山形県米沢市本町の地で酒屋を創業したことに始まります。日本国内でも早い時期に創業した酒蔵の一つに数えられています。
江戸時代に入り米沢が上杉家の領地となると、小嶋酒屋は城下の御用酒屋を務めるようになりました。飢饉で米不足となり禁酒令が敷かれた年にも、小嶋酒屋には特別に酒造りが許されたと伝えられています。当主は代々「小嶋彌左衛門」の名を襲名しており、現会長がその23代目にあたります。
2015年には、小嶋健市郎氏が第24代蔵元として代表取締役社長に就任しました。大学卒業後に大手衛生用品メーカー、アメリカの輸入卸売企業での勤務を経て、30歳で米沢に戻っています。蔵は2012年頃から輸出にも本格的に取り組み、国内外へ販路を広げています。
1984年には、酒造りの歴史や道具を伝える「酒造資料館 東光の酒蔵」を、本社から徒歩数分の米沢市大町二丁目に開設しました。明治時代の酒蔵の趣を再現した東北最大級規模の展示空間で、米沢藩主・上杉鷹山公の展示室も併設しています。
酒造り
仕込み水には、吾妻山から流れ出す雪解け水に由来する伏流水を使用しています。地層に浸透した水は地下40メートルと100メートルの2本の井戸に届き、湧出温度は摂氏11度、ミネラル分を控えめに含む軟水です。酒造りと米作りの水源が同じであることを、蔵として大切にしている原則の一つとしています。
酒米については「米沢酒米研究会」を立ち上げ、契約農家とともに米作りに取り組んでいます。一部の田んぼでは、太陽光発電で自動走行しながら田の水をかき混ぜて雑草を抑える「アイガモロボ」を活用し、農薬を使わない栽培にも取り組んでいます。現在は醸造アルコールを添加しない全量純米造りに転換しており、この取り組みはCO2排出量の削減にもつながっています。
2016年からは、山形正宗を醸す水戸部酒造、楯野川を醸す楯の川酒造、羽陽男山を醸す男山酒造とともに、山形県内の若手蔵元4人による共同銘柄「山川光男」の醸造にも参加しています。各蔵が持ち回りで醸造を担当し、麹や仕込み水、酒米を他の蔵から調達して仕込むという、通常の共同醸造とは異なる変則的な方式を採用しているのが特徴です。
蔵データ
代表銘柄
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東光:小嶋総本店の看板銘柄で、蔵が米沢城から見て東に位置していたことに銘柄名の由来があります。看板商品「純米吟醸原酒」はワイングラスでおいしい日本酒アワード2025のメイン部門で、出品271点中14点に贈られる最高金賞を受賞しました。純米大吟醸「袋吊り 十八」はインターナショナル・ワイン・チャレンジ2024で純米大吟醸部門の部門トロフィーを獲得しています。
洌:特約店でのみ購入できる限定ブランドで、真冬の小川に手を浸けたときのような透明感と芯のある味わいを表現しています。純米大吟醸は麹米に出羽燦々、掛米に山田錦を用い、辛口のキレと密度の高い旨味が持ち味です。純米は国産米を使用し、すっきりとした辛口で食事に寄り添う味わいに仕上げています。
見学・購入
あり(要事前確認)
酒造資料館「東光の酒蔵」直売店(山形県米沢市大町二丁目3-22、午前9時〜午後4時30分)では、東光の定番酒や限定酒の試飲・購入ができるほか、公式オンラインストアでも商品を購入できます。
「東光の酒蔵」は、1983年まで実際に酒造りに使われていた酒蔵を復元した資料館で、常設の展示見学は入館料を払えば随時可能です(一般350円、中・高校生250円、小学生150円。12月31日・1月1日・1月2日と1〜3月の火曜日は休館)。醸造蔵内部の一般見学は案内されていません。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
同じ山形県の酒蔵
出典
yamagata-sake.or.jp / kuramotokai.com / sake-toko.co.jp / sakenomy.jp / next-level.biz / akomeya.jp / wikipedia.org / jp.sake-times.com / ja.wikipedia.org / jizake.com / yonezawa-kankou-navi.com / projectdesign.jp
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