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熊野酒造

代表銘柄:久美の浦

京都府

KYOTO

1944年創業

熊野酒造の建物
熊野酒造の建物(2024年撮影)「Kumano Brewing ac (1).jpg」 — 写真:Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

京都府京丹後市久美浜町、久美浜湾の最奥岸に位置する熊野酒造は、酒蔵から美しい久美浜湾を一望できることから代表銘柄を「久美の浦」と命名しました。前身となる「亀屋」などを経て1944年に設立され、地元を中心に親しまれている酒蔵です。

酒造りでは、熟練の但馬杜氏の下で修練を積んだ蔵元杜氏(柿本達郎氏)が伝統の技を受け継ぎ、手仕事による丁寧な仕込みを行っています。原料米には兵庫県産「山田錦」や京都府産「五百万石」「祝」をはじめ、地元丹後産の食用米「コシヒカリ」なども使用。日本海の海の幸と相性の良い、淡麗でふくらみのある味わいの酒を手造りしています。

また、全国新酒鑑評会において金賞(令和4年度)を受賞するなど、確かな酒造りの技術が高く評価されています。

熊野酒造の歩み

京都府北西部、日本海側の丹後地方にある久美浜町は、山陰海岸随一の6km以上に続く白い砂浜と、小天橋と呼ばれる砂州に仕切られた内海の久美浜湾を抱える町です。熊野酒造はその久美浜湾の最奥岸にあり、蔵から湾を一望できることから、酒銘を「久美の浦」と名付けました。

前身にあたる「亀屋」は、大正7年(1918年)に先々代が興した酒造場です。戦時中の企業整備を受けて久美浜周辺の酒造場が統合され、1944年に熊野酒造有限会社が発足しました。現在の代表は柿本正大で、地元を中心に長く親しまれてきた蔵です。

蔵の酒造りを長く担ってきたのは、但馬杜氏の井岸泰雄でした。その後を継いだのが、正大の息子で専務の柿本達郎です。大学院で工学を学んだあと静岡県で塾講師として働いていましたが、先代の杜氏が高齢で引退する話が出たことをきっかけに、2011年の春に京丹後へ戻りました。最初は先代のやり方をすべて真似て造り、3〜4年かけて蔵の酒造りの基礎を身につけ、帰郷から4年目に杜氏として酒造りを指揮するようになりました。

杜氏になってからは、今の時代に好まれる酒を知るため、飲食店を回って料理と合わせながら様々な日本酒を飲み比べ、酒造りの工程や使う道具の一部も見直してきました。瓶やラベルにも工夫を加え、2019年には現代書道アーティストの劔朧(KENRO)が描き下ろしたラベルの「久美の浦 特別純米酒 KENRO」を発売しています。2016年11月には、丹後の酒蔵などが協賛する海底熟成酒「龍宮浪漫譚」も新発売しました。

平成14酒造年度以降の全国新酒鑑評会では、平成14・平成23・令和3・令和7の各酒造年度に入賞し、令和4酒造年度には大吟醸で金賞を受賞しています。令和4酒造年度の金賞は2023年5月の発表でした。海外では、2012年のインターナショナル・ワイン・チャレンジで純米大吟醸がブロンズ賞を受けています。

酒造りの特徴

原料米は酒の種類ごとに使い分けています。純米大吟醸には兵庫県産の山田錦を使い、純米吟醸には京都府産の五百万石と「京の輝き」を高精白して用います。「久美の浦 祝 純米酒」は京都府だけで作られる酒造好適米「祝」を全量使用した、精米歩合65%の辛口で、「京のブランド産品」の認証を受けています。地元の久美浜で農家が作るコシヒカリを使う純米吟醸「杜氏の独り言」は、精米歩合60%で、町内の奥山地区の「あそび石の水」で仕込みます。

「杜氏の独り言」はコシヒカリを掛米に、麹米には五百万石を使います。コシヒカリは酒造作業の上では不向きな米ですが、米の味が生きるよう純米で、切れの良い味になるよう吟醸として仕込んでいます。ラベルに書かれる「独り言」の文章は毎年変わり、集めるファンもいます。2022年12月には、米を作る農家が稲作を縮小したため長く出していた「じょうの酒」が終売となり、代わりに丹後産コシヒカリを全量使った荒走りの生原酒を発売しました。

仕込みは古い蔵に残る道具を使い、ほとんどが手仕事です。酒造りの期間は11月から翌年3月までで、蔵人と朝食をともにしながらチームワークを大切にしています。米やもろみの発酵の様子は毎年違うため、作業の中で微調整を重ねています。純米大吟醸は厳寒期に低温で長い時間をかけて醸し、淡麗ながらふくらみのある味わいと吟醸香が特徴です。特別本醸造は丹後産の五百万石を高精白し、吟醸用酵母でわずかに醸造用アルコールを加えて、軽快なのどごしに仕上げています。

季節の酒も揃います。11月下旬から翌年3月までの「しぼりたて生原酒」、秋の「ひやおろし原酒 あき」、オンザロックで楽しむアルコール分20度の原酒「なつの冷や」があり、丹後と但馬の晩酌の定番酒「豊醸」と、冷やでも燗でも楽しめる「秀醸」も造っています。ガラス製の漁具の浮玉を模した瓶に純米吟醸の原酒を詰めた「純米原酒 浮玉」や、ヨーグルト酒(リキュール)もあります。「龍宮浪漫譚」は、琴引浜沖の水深約27メートルの海底で半年ほど熟成させた酒で、熊野酒造は「久美の浦」を海に沈めています。

代表銘柄

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久美の浦

銘柄名は、蔵から一望できる久美浜湾に由来します。純米大吟醸は兵庫県産の山田錦を低温で長く醸し、淡麗でふくらみのある味わいと豊かな吟醸香があります。純米吟醸は京都府産の五百万石と京の輝きによる、しっかりした酸味とコクが持ち味です。祝を全量使った純米酒は切れの良い辛口で、天ぷらや揚げだし豆腐のような軽めの油ものにも合います。日本海の海の幸と相性の良い酒をそろえる銘柄です。

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見学・購入

直売所
蔵に直売店があり、試飲販売も行っています。営業は8時から17時で、土曜の午後、日曜、祝日は休みです。
補足
蔵内の見学は、冬季の酒造期に事前申し込みで受け付けると案内されていた時期がある一方、見学不可とする案内もあり、案内が分かれています。訪れる前に蔵へ電話で確認してください。例年5月下旬には、丹後と丹波の酒蔵をめぐるイベントに参加しており、「tantan kura around」として開かれた2026年は、5月23日が蔵の開催日でした。最寄りは京都丹後鉄道の久美浜駅で、徒歩10分から15分ほどです。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
京都府京丹後市久美浜町45-1
創業
1944年
公式サイト
www.kuminoura.com

出典

kuminoura.com / kyotango.gr.jp / goshu-pro.jp / sake-times.com / uminokyoto.jp / wikipedia.org / sakenomy.jp / nihonmono.jp / kitakinki.gr.jp / sakeworld.jp / tango-kingdom.com / umikakoi.jimdofree.com / hotholiday.jp / japansake.or.jp / kyoto-kankou.or.jp / ja.wikipedia.org / nrib.go.jp

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。