SAKE BREWERY — SAITAMA

南陽醸造

埼玉県羽生市上新郷5951 1860年創業

紹介

埼玉県羽生市に蔵を構える南陽醸造は、1860年(万延元年)創業の酒蔵です。社名の「南陽」は中国の三国志に登場する諸葛亮孔明が隠棲した地に由来します。羽生市の地場産業である藍染めにちなんだ銘柄「藍の郷」などを醸してきましたが、2003年に「太陽の陽ざしをたくさん浴びて大輪の花を咲かそう」という願いを込めて「花陽浴(はなあび)」を立ち上げました。

酒造りは蔵元家族を中心とする3名の少人数体制で行われており、小さい仕込量で1本ずつ丁寧に手作業で醸造されています。看板銘柄の「花陽浴」は、パイナップルのような華やかな香りとフルーティーでジューシーな味わいが特徴で、手作業での瓶燗急冷や無濾過生原酒を中心とした冷やして飲む前提の酒質設計がなされています。一方の「藍の郷」は、五百万石などの酒造好適米を使用した食事に合わせやすい純米酒です。丁寧な手作業と少量生産により希少性が高く、全国の日本酒ファンから高い支持を得ています。

歴史

南陽醸造の蔵がある羽生市周辺は、江戸時代後半の天明期頃から藍の栽培が盛んになった地域です。羽生・加須・行田の北埼玉一帯は「武州藍」と呼ばれる藍の一大産地として栄え、藍染めは地域を代表する地場産業となりました。銘柄「藍の郷」は、この地域の歴史的な藍染め文化を酒名に刻んだものです。看板銘柄「花陽浴」は2003年に立ち上げられた新銘柄で、南陽醸造の酒造りを語るうえで欠かせない存在となっています。

現在、蔵の代表者は須永眞知子氏、酒造りを取り仕切る杜氏は渡辺亮策氏が務めています。分業制をとらず、蔵元家族を中心とした少人数の全員が仕込みから搾りまでの各工程に携わる体制で、小さい仕込みタンクごとに手間をかけて醸しています。

看板銘柄「花陽浴」は人気の高まりとともに入手が難しくなっており、正規に取り扱う酒販店は全国でも十数店程度に限られています。取扱店の多くは抽選やポイント制など独自のルールを設けて販売しており、店頭に並ぶとすぐに完売してしまうのが実情です。蔵では一般見学は受け付けていませんが、蔵に併設する直売所では平日9時から17時、土曜は9時から12時まで購入が可能で、日曜日は定休日となっています。

酒造り

搾った酒は多くが無濾過生原酒として瓶詰めされ、加熱による香味変化を最小限に抑えるため、火入れは瓶ごと湯せんにかけて急速に冷やす瓶燗急冷という方法を採用しています。手間はかかるものの、フレッシュな香りと味わいを保ったまま出荷できる利点があります。

年間の生産量はおよそ200石で、そのうち花陽浴が約120石を占めます。原料米の選定から仕込み配合、発酵中の温度管理や経過観察に至るまで、限られた設備と人手の中できめ細かな調整を重ねる姿勢が、この蔵の酒質を支えています。

蔵データ

所在地

埼玉県羽生市上新郷5951

創業

1860年(埼玉県)

公式サイト

www.nanyo-jozo.com

代表銘柄

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花陽浴:山田錦や雄町、八反錦、美山錦など複数の酒米を使い分け、それぞれの米の個性を生かした限定シリーズとして展開されているのが花陽浴の特徴です。中でも八反錦を40%まで磨き上げた純米大吟醸「THE PREMIUM」は、搾ったままを瓶詰めする直汲みで出荷され、パイナップルを思わせる華やかな香りとジューシーな旨味・酸が持ち味です。無濾過生原酒ならではのフレッシュな果実香を保った酒質が支持を集めており、年間の生産量が限られているため発売のたびに即完売となることが多く、入手が難しい銘柄として知られています。

藍の郷:「藍の郷」は、羽生市を含む北埼玉一帯がかつて藍染めの一大産地であったことにちなんで名付けられました。天明期の頃から藍の栽培が広がり、羽生・加須・行田は「武州藍」の名で知られる藍の産地として栄えた歴史があります。花陽浴が華やかな香りを追求する銘柄であるのに対し、藍の郷は普段の食事に寄り添う純米酒として造られており、南陽醸造が古くから地域に向けて醸してきた酒の系譜を受け継ぐ銘柄です。羽生市のふるさと納税の返礼品にも採用されており、地元を代表する一本として親しまれており、1800ml×2本セットなどの形で返礼品に用意されています。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

蔵に併設する直売所で購入できます。営業時間は月曜から金曜が9時から17時、土曜は9時から12時までで、日曜日は定休日です。電話は048-561-0178、ファクスは048-563-1715です。販売する酒は日によって異なり、花陽浴は搾り日など不定期の入荷で午前中に完売することもあります。

補足

花陽浴の正規取扱店は全国で十数店程度に限られており、抽選やポイント制での販売が中心で入手は難しい状況です。発売情報は南陽醸造の公式インスタグラムアカウント(@hanaabi_official)でも随時発信されています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

saisake.com / japansake.or.jp / sakedata.jp / shiawasewine-c.com / machikawa.co.jp / japan-sake.site / sakenomy.jp / note.com / beautifulsake.jp

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