武甲酒造
代表銘柄:あの花・武甲正宗
埼玉県
SAITAMA
1753年創業
埼玉県秩父市に所在する武甲酒造株式会社は、江戸中期の宝暦3年(1753年)に創業した老舗酒蔵です。店舗建物(柳田総本店)は秩父谷に現存する最も古い店構えの面影を残しており、2004年に国の登録有形文化財に指定されています。酒造りには、敷地内の内井戸から湧き出る「平成の名水百選」に選定された秩父の名峰・武甲山の伏流水(武甲山伏流水)を仕込み水として使用。国産の新米のみを原料に、秋から冬にかけて伝統的な寒仕込み・手造りで醸造を行っています。
代表銘柄の「武甲正宗(ぶこうまさむね)」は、馥郁たる香りと切れ味のある深い味わいが特徴で、全国新酒鑑評会や埼玉県清酒鑑評会などの品評会・鑑評会で数多くの賞を獲得しています。また、秩父を舞台としたアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』とのコラボ企画による「あの花」ブランドの特別純米酒やリキュール、アニメ楽曲を聴かせて熟成させた加振熟成酒などの商品展開でも知られています。
武甲酒造の歩み
武甲酒造は、江戸中期にあたる宝暦三年(1753年)、秩父の地で創業しました。屋号は柳田総本店で、酒造りに欠かせない良質な水を求めて数度の移転を重ねたのち、現在の埼玉県秩父市宮側町に店を構えました。
現存する酒造蔵・穀蔵・枯らし蔵は、八代目の亀吉翁が数年をかけて築いたものです。店舗建物はそれよりもさらに古く、八代目の先代の遺構と伝えられており、今日の秩父谷に残る最も古い店構えの面影を伝えています。
この店舗建物は、平成16年(2004年)2月17日に国の登録有形文化財に登録されました(登録番号11-0060)。木造2階建て・金属板葺で建築面積は329平方メートル、切妻造で秩父往還に東面して建ち、建築年代は江戸後期(1751年から1829年)とされています。同年4月30日には栗原稔秩父市長が来社し、登録有形文化財のレリーフ授与式が行われました。
現在の代表取締役・13代目蔵元は長谷川浩一氏です。酒造部の杜氏を務める長谷川武史氏は浩一氏の弟にあたり、1973年に武甲酒造の三男として生まれました。浩一氏・武史氏はともに東京農業大学の醸造学科の出身で、武史氏は同大学卒業後、酒類総合研究所を経て武甲酒造に入社し、2004年に杜氏に就任しました。
敷地内の井戸は、秩父市が指定する災害用指定井戸です。平成27年には酒造用ボイラーの燃料を重油からLPガスに切り替え、災害時にも対応できるバルク供給システムを導入しました。災害時には、仕込み水として使う井戸水と酒造用の米、LPガスを使った炊き出しを想定しています。
酒造りの特徴
仕込み水には、敷地内の井戸から湧き出る武甲山伏流水を使用しています。石灰岩の古生層で磨かれた中硬水で、環境省が2008年6月4日に発表した「平成の名水百選」に選定されました。営業時間内は内井戸が開放されており、容器を持参すれば水を持ち帰ることができます。蔵内には自社培養室を備え、酒造りに使う酵母は自社で培養しています。原料には国産の新米のみを使い、秋から冬にかけて伝統の寒仕込み・手造りで醸造しています。
代表銘柄「武甲正宗」の大吟醸は、山田錦を精米歩合40%まで磨き上げ、アルコール度数16度、日本酒度+3、酸度1.4に仕上げた一本です。普通酒「武甲」は精米歩合70%、アルコール度数15度で、冷やしても燗でも楽しめる一本です。原材料すべてを秩父産にこだわった「ALL秩父 純米大吟醸」は、秩父市内産の山田錦を全量使用し武甲山伏流水で仕込んだ限定醸造品で、やや辛口で華やかな香りと米のうまみをいかした芳醇なコクが特徴です。売り切れ次第、販売を終了します。
全国新酒鑑評会では、平成10酒造年度・平成12酒造年度・平成15酒造年度・平成21酒造年度に金賞を受賞し、令和2酒造年度から令和4酒造年度にかけては3年連続で金賞を受賞しています。南部杜氏自醸酒鑑評会でも、平成12年から平成18年にかけて金賞を6回受けており、平成11年には技術優秀杜氏特別表彰・知事賞を受けています。平成18年には南部杜氏協会から、優等賞20回目の受賞を記念した感謝状も贈られました。
関東信越国税局清酒鑑評会では、平成11年春季と平成12年に金賞を受賞し、平成11年秋季・平成13年秋季・平成14年・平成16年・平成19年(常温の部=大吟醸、お燗の部=純米酒のダブル受賞)・平成21年(燗酒の部、武甲正宗純米酒)・平成23年(純米酒の部)・令和2年(純米吟醸酒の部)に優秀賞を受賞しています。埼玉県清酒鑑評会(後に埼玉県春季清酒鑑評会)では、平成11年から令和2年まで入賞を重ねており、平成13年・平成22年・平成23年・平成30年には技術優秀賞を受けています。
秩父を舞台としたテレビアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」とのコラボレーションでは、「武甲正宗」をベースにしたうめ酒・ゆず酒に加え、米焼酎をベースに金箔をあしらった焼酎タイプリキュール、特別純米酒などを「あの花」ブランドとして展開しています。2013年1月26日には秩父鉄道を応援する純米酒「てつの道」を発売し、地元の秩父農工科学高校書道部員が手がけた題字がラベルに使われました。
2022年11月11日には、オーディオメーカーのオンキヨーとの協業で、「武甲正宗」の本醸造原酒(精米歩合70%、アルコール度数19%)をホーロータンクで熟成させる間、アニメのエンディングテーマを24時間、30日間にわたって聴かせた「あの花」加振熟成酒を1,000セット限定で発売しました。
代表銘柄
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あの花
秩父を舞台にしたテレビアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」とのコラボレーションブランドです。「武甲正宗」をベースにしたゆず酒・うめ酒のほか、コクとうまみのある特別純米酒(精米歩合60%、アルコール度数15度)、米焼酎に金箔をあしらった焼酎タイプリキュールなどを展開しています。2022年にはオンキヨーとの協業で、アニメのエンディングテーマを聴かせながら熟成させた加振熟成酒も1,000セット限定で発売しました。
武甲正宗
武甲酒造の代表銘柄です。敷地内の井戸から湧く「平成の名水百選」武甲山伏流水を仕込み水に、国産新米のみを原料として伝統の寒仕込み・手造りで醸されています。大吟醸は山田錦を精米歩合40%まで磨き上げ、アルコール度数16度、日本酒度+3に仕上げた一本です。全国新酒鑑評会では平成10酒造年度・平成12酒造年度・平成15酒造年度・平成21酒造年度に金賞を受賞し、令和2酒造年度から令和4酒造年度にかけても3年連続で金賞を受賞しています。
楽天で商品を見る見学・購入
- 蔵見学
- あり(要事前確認)
- 直売所
- 店舗内の直売所のほか、公式オンラインショップでも購入できます。日本酒に加え、秩父紀行(本格粕取焼酎)、金箔入りの焼酎タイプリキュール秩父いわざくら、うめ酒・ゆず酒、酒蔵の麹水、ちちぶ塩麹なども取り扱っています。
- 補足
- 見学時間は8時から16時30分まで、元旦と12月3日を除き年間を通じてほぼ毎日、事前予約制で受け付けています。所要時間は約40分、入場は無料です。10名以上の団体には案内にあわせて利き酒も行っています。24時間いつでも見られる360度バーチャル蔵見学も公開しています。敷地内の井戸は営業時間中開放され、武甲山伏流水を容器持参で持ち帰ることができます。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 埼玉県秩父市宮側町21-27
- 創業
- 1753年
- 公式サイト
- www.bukou.co.jp
出典
saisake.com / chichibuji.gr.jp / japansake.or.jp / wikipedia.org / hurusatobin.com / sai-hataraku.jp / bukou.co.jp / raku-uru.jp / phileweb.com / bukou.raku-uru.jp / ja.wikipedia.org / otonano-shumatsu.com / hakken-japan.com / dreamnews.jp / nrib.go.jp / kunishitei.bunka.go.jp
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