SAKE BREWERY — FUKUSHIMA

花春酒造

福島県会津若松市神指町大字中四合字小見前24番地の1 1718年創業

紹介

1718年(享保3年)、初代の井筒屋久右衛門が会津鶴ヶ城の近くで「天正宗」という銘柄で酒造りを始めたことが起源です。幕末の戊辰戦争で蔵を焼失しましたが、復興時に「人々の心に花のような明るさと春のような和やかさを取り戻したい」という思いから、漢詩「花開酒国春」にちなんで酒銘を「花春」へと改めました。

「会津のよさは酒の良さ」をキャッチフレーズに掲げ、会津産米の使用や自家精米にこだわり、香り優しく口当たり柔らかできれいな味わいの酒造りを続けています。現在は女性杜氏のもと、伝統的な技術を守りつつ、主力銘柄「花春」のほか「天宮」「結芽の奏」「鶴水」、福島県観光物産館オリジナルの「ふくしま春空」などを展開しています。(※ご提示いただいた代表銘柄のうち「十口万」は福島県南会津町の花泉酒造の銘柄です)

全国新酒鑑評会での金賞受賞や福島県清酒鑑評会での最高賞(知事賞)をはじめ、ワイングラスでおいしい日本酒アワードや東北清酒鑑評会、ミラノ酒チャレンジなど国内外で多数の受賞歴を有しています。

歴史

花春酒造は福島県会津若松市に蔵を構える日本酒蔵で、創業は1718年(享保3年)にさかのぼります。初代・宮森久右衛門が屋号を「井筒屋」、酒銘を「天正宗」と定めて酒造業を興したことが起源とされています。

幕末の慶応4年(1868年)、戊辰戦争の戦禍により井筒屋(蔵)は焼失しました。五代目・井筒屋久右衛門が蔵を再建し、「人々の心に花のような明るさと春のような和やかさを取り戻したい」との願いを込め、漢詩「花開酒国春」にちなんで酒銘を「天正宗」から「花春」へと改めました。以来、この「花春」の名は現在まで受け継がれています。

近代に入り、1953年6月に花春酒造株式会社として法人化されました。その後、2005年8月には本社・工場を花春町から神指町へ移転しました。

2016年9月29日には、消費者の日本酒離れや原発事故に伴う風評被害による売上減少で経営難となっていた酒類製造事業を会社分割によって新会社に譲渡しました。新会社は資本金3,000万円で「花春酒造」の商号を継続し、工場の土地・建物と従業員21人を引き継いで事業を続けています。会津出身の新井田傳氏(当時、幸楽苑ホールディングス社長)が出資し、新会社の社長に就任しました。経営難となった旧会社は資産を処分のうえ清算されました。事業譲渡による再出発にあたっては、1993年に入社し2007年に杜氏となった柏木純子氏を杜氏として呼び戻し、高品質で価格を抑えた酒造りへと舵を切りました。

なお、「冩樂」を醸す宮泉銘醸と、「榮川」を醸す栄川酒造は、いずれも創業家の宮森家から分かれた同根の蔵とされています。

酒造り

花春酒造の酒造りは、「会津の米で造ってこそ会津の地酒である」という考えのもと、100%会津産米を自社で低温精米して使用することにこだわっています。仕込み水には、蔵の地下約100メートルの深井戸から汲み上げる背あぶり山の伏流水を用い、40項目の水質検査をクリアしています。会津若松の地下水は中程度の硬度を持ち、酒に「甘さ」や「濃さ」を出しやすいとされることから、電気が通らないほどの超純水を製造できるシステムを導入し、酒の種類に応じて仕込み水の硬度を調整することで、香りやさしく口当たりやわらかで、きれいな味わいとのどごしの良さを目指した酒質設計を行っています。

2018年に杜氏として復帰した柏木純子氏のもとでは、米を手洗いし麹も手造りするなど、徹底した少量仕込みによる高品質な酒造りに力を入れています。この体制から生まれた新銘柄「天宮」は、県外の特約店でも扱われるようになりました。

品質面では、全国新酒鑑評会での金賞受賞(2025年5月・2026年5月)をはじめ、2024年(令和6年)の福島県秋季鑑評会「吟醸酒の部」での最高賞「知事賞」、2026年(令和8年)の福島県春季鑑評会「夢の香の部」での知事賞(受賞酒「天宮」)、Kura Master2024での山田錦大吟醸のプラチナ賞、全国燗酒コンテスト2024での辛口純米酒の金賞など、国内外の鑑評会・コンテストで評価を受けています。

本社蔵には直売店「神指蔵」を併設し、蔵限定商品の販売や試飲を行っているほか、蔵見学も通常は無料・要予約(1週間前まで)で個人から団体まで受け付けています。

蔵データ

所在地

福島県会津若松市神指町大字中四合字小見前24番地の1

創業

1718年(福島県)

公式サイト

www.hanaharu.co.jp

代表銘柄

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花春:享保3年創業の花春酒造を代表する看板銘柄です。戊辰戦争で蔵を焼失した後、人々の心に明るさと和やかさを取り戻したいとの願いを込め、漢詩「花開酒国春」にちなんで名付けられました。100%会津産米を自家精米し、超純水製造システムで酒質に応じて仕込み水の硬度を調整して仕込むことで、香りやさしく口当たりやわらか、きれいな味わいに仕上げています。

ふくしま春空:福島市の複合施設「コラッセふくしま」1階にある福島県観光物産館のオリジナル商品として花春酒造が醸す純米吟醸原酒で、「はるたか」と読みます。原料米には100%会津産の酒造好適米「夢の香」を使用し、酵母には福島県オリジナルの「うつくしま夢酵母」を用いて醸されています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

直売店「神指蔵」(福島県会津若松市神指町大字中四合字小見前24番地の1、営業時間9:00~17:00)

補足

蔵見学は通常無料・要予約(1週間前まで)で個人から団体まで対応していますが、2026年7月1日より受付を一時休止しており、再開時期は公式サイトで案内するとしています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

fukunosake.com / hanaharu.co.jp / sakefes.com / sakeworld.jp / syukisyuki.com / wikipedia.org / ontable.jp / minamiaizu.lg.jp / ja.wikipedia.org / nikkei.com / aizukanko.com / saketime.jp / diamond.jp / souta-shoten.com

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