愛友酒造
代表銘柄:潮来・麹屋友七・愛友
茨城県
IBARAKI
1804年創業
江戸末期の文化元年(1804年)、初代・常七により創業された茨城県潮来市の酒蔵。社是には「互いに心を開いて酒を酌み交わせば、世界の人々は皆、兄弟のように睦みあえる」という意味の「四海皆兄弟」を掲げている。北浦や霞ヶ浦の自然に育まれた水と厳選した米を用い、昔ながらの伝統的な醸造技術で酒造りを行っている。代表銘柄の「愛友」をはじめ、地元潮来産の米を使用した酒や「潮来」「麹屋友七」など多様な銘柄を展開する。
全国新酒鑑評会での金賞受賞をはじめ、SAKE COMPETITION純米大吟醸部門での第1位獲得(2016年)や、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)での金賞と茨城県の地域別トロフィー(大吟醸)の受賞など、国内外のコンテストで高い評価を得ている。敷地内には白壁の酒蔵があり、無料で見学できる酒蔵見学や試飲ができる直売所も併設されている。
愛友酒造の歩み
愛友酒造は、茨城県潮来市にある酒蔵です。文化元年(1804年)に初代・兼平常七が創業しました。この家は江戸時代から「糀友(こうとも)」の屋号で親しまれた糀屋で、糀づくりで培った技をもとに酒造りを始めたと蔵は伝えています。創業の地を含む潮来は、常陸利根川に面して東北から江戸へ向かう水上交通の宿場として栄えた町で、仙台河岸や津軽河岸といった地名が当時の面影を残しています。
銘柄の「愛友」には、友を愛し、互いに睦み合うという意味が込められています。社是は「四海皆兄弟(しかいみなきょうだい)」で、互いに心を開いて酒を酌み交わせば世界の人々は皆兄弟のように睦み合えるという考えを、創業以来の精神として受け継いでいます。法人としての設立は昭和33年で、現在は八代目当主の兼平理香子さんが代表を務めています。兼平さんは2015年12月に社長に就任しました。
愛友酒造は鹿島神宮の御神酒醸造元で、鹿島神宮献上酒として愛友たる酒、神の池、鹿島立ちを造っています。「御船祭」の名を持つ酒も出しています。2026年には、12年に一度の御船祭を支援したことに対して、鹿島神宮から感謝状を受けました。創業222年にあたる2026年3月20日には、蔵として初めての蔵開きを開きました。
全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に11回入賞しています。そのうち金賞は平成19・21・23・30酒造年度の4回で、ほかに平成14・15・16・22・26・27酒造年度と令和7酒造年度に入賞しました。関東信越国税局酒類鑑評会では、第74回(平成15年)に受賞し、第77回(平成18年)と第78回(平成19年)には常温審査の部で受賞場に選ばれました。第80回(平成21年)と第81回(平成22年)には吟醸酒の部で、第83回(平成24年)には吟醸酒の部と純米酒の部の両方で優秀賞を受けています。
第86回(平成27年)から第88回(平成29年)までは3回続けて、吟醸酒の部と純米系の部の両方で優秀賞に選ばれました。その後も第91回(令和2年)に吟醸酒の部、第93回(令和4年)と第94回(令和5年)に純米吟醸酒の部で優秀賞を受けています。蔵の発表では、愛友大吟醸は2003年から2007年まで関東信越国税局の金賞を、2003年から2009年まで茨城県知事賞を受け、モンドセレクションでは2006年から2009年まで最高金賞を受けています。
国内外のコンペティションでも評価されています。2016年のSAKE COMPETITIONでは初出品の「愛友 純米大吟醸」(備前雄町)が純米大吟醸部門で第1位に選ばれました。IWCでは、大吟醸が2015年・2016年・2020年にゴールドメダルとあわせて茨城県の地域別トロフィー(リージョナルトロフィー)を受け、2021年・2025年にもゴールドメダルを受けています。純米大吟醸(備前雄町)は2023年にゴールドメダル、2016年・2020年・2021年・2025年にシルバーメダルです。
Kura Masterでは純米大吟醸(備前雄町)が2022年に金賞、2023年にプラチナ賞となり、2018年にはワイングラスでおいしい日本酒アワードの最高金賞を大吟醸で受けました。南部杜氏自醸清酒鑑評会では第106回(2025年)の吟醸酒の部で第6位に入っています。2026年の第17回雄町サミットでは、純米大吟醸が優等賞を受けました。
酒造りの特徴
酒造りの水は、潮来の大生(おおう)神社に湧く神泉「思井戸」と同じ水脈から汲み上げています。白砂の底から湧き出る清らかな水で、酒造りに向いたミネラル分を含むと蔵は説明しています。
米は潮来市産の米をはじめ、各地から選んだ酒造好適米を使います。酒米には五百万石、山田錦、ひたち錦、備前雄町などを使い、潮来市産の食用米「一番星」を使った純米しぼりたての本生原酒も季節限定で造っています。品種ごとの特性に合わせて酒ごとに米を選び、温度管理や水加減に細かく気を配りながら仕込んでいます。
酒造りは毎年11月頃に始まり、4月上旬頃まで続きます。大吟醸を仕込むのは1月中旬頃から2月末頃までです。杜氏は、2023年時点では尾林明夫さんが務めています。
酒の種類は、辛口から甘口まで、限定品を含めて幅広くそろえています。春の生酒「愛友本生隠れ造り」は甘みと酸味でヨーグルトのような味わいが広がり、日が経つにつれて酸味と辛みが増す生酒です。秋には、冬に仕込んで貯蔵した酒を秋に出荷するひやおろしを出しています。日本酒のほか、酒蔵の梅酒や酒粕も造っています。
代表銘柄
潮来
潮来は、蔵のある潮来市と同じ名を持つ銘柄で、純米酒として醸されています。容量は720mlで、価格は1,800円(税込)です。愛友酒造は辛口から甘口まで、限定品を含めて幅広い種類を造っていて、潮来はその中の純米酒の一本として、主銘柄の愛友や辛口本醸造の麹屋友七と並んでいます。
麹屋友七
麹屋友七は、辛口の本醸造酒の銘柄で、商品名は「麹屋本醸造辛口 友七」です。容量は1800mlの一升瓶で展開されています。愛友酒造は辛口から甘口まで、限定品を含めて幅広い種類を醸していて、麹屋友七はその中で辛口の本醸造酒として位置づけられています。
愛友
愛友は蔵の主銘柄で、友を愛し、互いに睦み合うという意味が込められています。社是の「四海皆兄弟」の精神のもと、大吟醸、純米大吟醸、純米吟醸、純米酒のほか、春の生酒や秋のひやおろしといった季節の酒にも使われています。2016年のSAKE COMPETITIONでは純米大吟醸(備前雄町)が第1位となり、大吟醸はIWCでゴールドメダルと茨城県の地域別トロフィーを受けています。
見学・購入
- 蔵見学
- あり(要事前確認)
- 直売所
- 敷地内に直売所「酒工房」を併設しています。酒類のほか、酒粕、吟醸酒ケーキ、愛友酒造一合マス、オリジナルのTシャツなどがあり、お酒は試飲もできます。試飲できる酒はその日によって変わります。
- 補足
- 酒蔵見学は無料で、個人のお客様は予約が要りません。受付は9時から16時まで、所要時間は45分ほどで、見学のあとに3種類ほどの試飲があります。バスで来る団体は予約が必要です。年中無休で、JR鹿島線潮来駅から徒歩約20分です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 茨城県潮来市辻205
- 創業
- 1804年
- 公式サイト
- aiyu-sake.jp
出典
sakenomy.jp / itako.lg.jp / sakagura-press.com / mytabi.net / saketime.jp / itakowork.jp / aiyu-sake.shop / aiyu-sake.jp / nrib.go.jp / nta.go.jp / getnavi.jp / kuramaster.com
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