SAKE BREWERY — IBARAKI
武勇
紹介
茨城県結城市に位置する株式会社武勇は、江戸時代末期の慶応年間(1867年)に越後出身の初代・保坂勇吉が創業した酒蔵です。歴史ある城下町・結城の地に根ざし、敷地内から汲み上げる鬼怒川水系の伏流水と、山田錦や雄町、地元茨城県産のひたち錦などの酒造好適米を用いて酒造りを行っています。
越後杜氏の技を継承しながら、地元・結城杜氏や蔵元が中心となって酒造りに取り組んでいます。仕込み期間を長く取る「三季醸造」を実践し、炭素ろ過(炭素処理)を行わずに熟成による自然な色合いと米の旨味を引き出すのが特徴です。
代表銘柄には「武勇」のほか、純米吟醸「なごやか」、純米大吟醸「道春」、地元米を使用した「ひたち錦」などを展開しています。全国新酒鑑評会での金賞受賞をはじめ、SAKE COMPETITIONやインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)などで多数の受賞歴があります。(396字)
歴史
武勇は茨城県結城市に本社を置く酒蔵で、慶応年間(1867年)に越後出身の初代・保坂勇吉が創業しました。当時の結城は鎌倉時代から続く結城紬の産地として知られる城下町で、酒蔵や味噌蔵などが軒を連ねる土地でした。武勇はこうした結城の地に根ざし、以来一貫して保坂家によって酒造りが続けられています。
戦時中には酒造りに欠かせない金属製の釜を供出させられ、木の釜を用いるなどして細々と酒造りを続けました。戦後も釜は戻らず、米が配給制のもとにあったため生産量を増やせない時期が続きました。敷地内には戦時中の防空壕の跡地も残っていたといいます。
店舗として使われてきた「武勇見世蔵」は結城市大字結城字浦町にあり、間口7間・2階建ての土蔵造で桟瓦葺の建物です。1階は店舗と座敷、2階は蔵座敷として杜氏や蔵人の寝所に使われました。幕末の建築と推定され、結城市内に現存する見世蔵の中でも最も古い遺構とされています。見世蔵をはじめ脇蔵・製品蔵・仕込蔵・旧釜蔵の5棟と煉瓦造の煙突1基が、2011年(平成23年)7月25日に登録有形文化財となっています。
酒造り
酒造りには兵庫県特A地区産の山田錦、富山県産の五百万石、岡山県・広島県産の雄町のほか、地元茨城県産の「ひたち錦」「吟の里」といった酒造好適米を用いています。仕込み水は敷地内の井戸から汲み上げる鬼怒川水系の伏流水で、独自の精密ろ過装置で処理してから使用しています。創業以来、越後杜氏の流れを受け継いできましたが、平成8年からは地元の酒造体制で酒造りを行っています。
仕込み期間を長く取る「三季醸造」(9月から翌年4月にかけて)を採用し、丁寧な発酵管理のもとで酒を醸しています。炭素ろ過を行わず、熟成によって生まれる自然な色合いと米の旨味を大切にした酒質が特徴です。
近年の受賞歴として、令和7酒造年度全国新酒鑑評会(2026年5月20日発表)で商標「武勇」が金賞を受賞しました。また2026年5月発表のインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2026では「Buyu Cycle Bleu」がSilverを受賞し、前年に続く受賞となりました。2026年6月発表のSakeCompetition 2026では、純米吟醸部門で「武勇 純米吟醸 山田錦」がSILVER、Super Premium部門で「武勇 純米大吟醸 TEN」がBRONZEをそれぞれ受賞しています。
蔵データ
代表銘柄
[PR] 本セクションは楽天アフィリエイトのリンクを含みます。
-
武勇
1530円
楽天で見る
- なごやか
- ひたち錦
- 道春
なごやか:純米吟醸「なごやか」は蔵の定番商品のひとつです。雄町を用い、精米歩合58%に磨いています。雄町は柔らかな味わいで知られる酒造好適米で、その持ち味を生かして独特の味わいを表現しているのが特徴です。アルコール分は16%で、2024年の雄町サミットでは優等賞に選ばれました。
ひたち錦:「武勇 ひたち錦 生酛純米吟醸」は、麹菌や酵母、米、そして生酛づくりに用いる乳酸菌まで、原料のすべてを茨城県産にこだわった一本です。地元産の酒造好適米「ひたち錦」を用い、精米歩合は58%。生酛造りでありながら軽やかな味わいに仕上がっており、燗酒としても楽しめる酒質です。
道春:純米大吟醸「道春」は、山田錦を精米歩合40%まで磨いた酒です。大吟醸と同等の厳選した原料米を用いながら、あえて香りを抑えて醸しており、食中酒として楽しめる仕立てになっています。アルコール分は16%で、熟成によってまろやかさが増していくのも特徴とされています。
武勇:「武勇」は大吟醸から吟醸、純米酒、本醸造まで幅広い等級を展開する、蔵の名を冠した主力ブランドです。仕込み期間を長く取る三季醸造による丁寧な仕込みと、炭素ろ過を行わない熟成を経た酒質を特徴としています。令和7酒造年度全国新酒鑑評会では、商標「武勇」として金賞を受賞しました。
見学・購入
なし
全国各地の取扱店で購入できるほか、蔵元でも店頭での酒販売を行っています。土曜日の店頭販売時間は令和8年6月から午前10時から午後5時までで、12時から13時は昼休憩としています。営業時間は9時から17時、定休日は夏季(5月から8月)は日曜日、その他の季節は土曜日・日曜日です。
酒蔵見学は現在一時中止しています。再開時期はあらためて案内するとされており、令和3年10月からは見学を有料化する予定も示されています。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
同じ茨城県の酒蔵
出典
ibarakiguide.jp / buyu.jp / sakedata.jp / yuki.lg.jp / compalyze.co.jp / inetcci.or.jp / city.yuki.lg.jp / nrib.go.jp
本ページは自動収集した情報を編集したものです。内容の正確性を保証するものではありません。