SAKE BREWERY — IBARAKI

森島酒造

茨城県日立市川尻町1丁目17番7号 1869年創業

紹介

茨城県日立市の海岸近くに立地する森島酒造は、1869年(明治2年)に水戸藩の武士であった初代・森嶋道正により創業されました。太平洋戦争での蔵の焼失や東日本大震災での被災といった苦難を乗り越えながら酒造りを続けています。代表銘柄の「大観」は、同蔵の酒を愛飲していた日本画の巨匠・横山大観により1953年に命名されたもので、創業150周年を迎えた2019年に「富士大観」へと改称されました。同年には、蔵元杜氏である森嶋正一郎氏のもと、自らの姓を冠した新ブランド「森嶋」を立ち上げました。「森嶋」は透明感とフレッシュさ、食事に寄り添う程よい酸味が特徴です。阿武隈山系からの伏流水(硬水)を仕込み水に使用し、手作りの酒造りを行っています。全国新酒鑑評会での数多くの金賞受賞をはじめ、SAKE COMPETITION 2024における「富士大観 秘蔵酒 限定大吟醸」の部門1位、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)など、国内外で高い評価を受けています。

歴史

森島酒造は1869年(明治2年)、水戸藩の武士であった初代・森嶋道正によって、茨城県日立市北部の川尻に創業されました。蔵は川尻漁港からごく近い海岸沿いに位置しており、茨城県内でも最も海に近い酒蔵のひとつとされています。この地が選ばれた背景には、阿武隈山地南端の山々から流れ込む伏流水に恵まれ、稲作も盛んで米を確保しやすい立地であったことがあります。

1945年、太平洋戦争末期の空襲により蔵の大半が焼失するという苦難に見舞われました。四代目・森嶋浩一郎は、耐火性に優れ温度管理もしやすい大谷石を用いて蔵を再建し、酒造りを再開しました。この浩一郎は、水戸市出身で酒豪としても知られた日本画の巨匠・横山大観と親交を深めました。地域の復興に尽力しながら酒を造り続ける浩一郎の姿と、その酒の味わいを気に入った横山大観は、昭和28年(1953年)に自らの雅号である「大観」を酒名として贈り、ラベルの文字も横山大観自身の筆によるものとなりました。

2011年の東日本大震災では、敷地内を横断する地割れが起こり、大谷石蔵の壁に大きな亀裂が入るなど大きな被害を受けましたが、修復を経て酒造りを続けました。2015年には杜氏の季節雇用制度を廃止し、蔵元杜氏と社員による酒造り体制へと移行しました。杜氏を務める森嶋正一郎は東京農業大学醸造学科を卒業後、2006年に南部杜氏の資格を取得(茨城県内で初)し、2015年より杜氏に就任、2019年に創設された常陸杜氏の認定を、一期生3名の1人として受けました。

創業150周年にあたる2019年、看板銘柄であった「大観」は「富士大観」へと改称される一方、蔵元杜氏・森嶋正一郎自身の姓を冠した新ブランド「森嶋」が誕生しました。「森嶋」のラベルには、東日本大震災で崩れ落ちた大谷石蔵の石片が用いられており、苦難を乗り越えて歩んできた蔵の不屈の精神を象徴するものとして大切にされています。

酒造り

仕込み水には、地下約200メートルからくみ上げる阿武隈山系の伏流水(硬水)を使用しています。伝統的に「濃醇辛口」と評される、ふくよかな旨味とキレのある後味を併せ持つ酒質が同蔵の持ち味です。

2013年以降、搾り機の冷蔵化や洗米機・甑・麹室の刷新を重ね、その積み重ねの上に2019年、新ブランド「森嶋」が生まれました。使用する米は、地元茨城県産の「ひたち錦」をはじめ、「雄町」「山田錦」「美山錦」「彗星」など複数の品種を使い分け、それぞれの個性を生かした酒造りに取り組んでいます。年間の製造量はおよそ600石です。「森嶋」は食中酒としての透明感とフレッシュさ、口中をリセットする程よい酸を目指して醸されています。

蔵データ

所在地

茨城県日立市川尻町1丁目17番7号

創業

1869年(茨城県)

公式サイト

morishima-sake.jp

代表銘柄

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森嶋:食中酒としての透明感とフレッシュさ、口中をリセットする程よい酸味を目指した、蔵元杜氏・森嶋正一郎による新ブランドです。雄町、山田錦、美山錦、ひたち錦、彗星など、米ごとに個性を打ち出した複数のラインナップを展開し、ラベルには東日本大震災で崩れた大谷石蔵の石片があしらわれています。

大観:日本画の巨匠・横山大観が、酒の味わいと蔵の復興に尽力する姿を気に入り、昭和28年(1953年)に自ら命名した銘柄です。濃厚さと透明感を併せ持つ「濃醇辛口」の酒質で、ふくよかな旨味とわずかな酸味によるクリアな後味が特徴とされています。ラベルの文字も横山大観自身の筆によるものです。

富士大観:創業150周年にあたる2019年に「大観」から改称された銘柄で、横山大観が愛飲した歴史を受け継いでいます。上位酒の「秘蔵酒 限定大吟醸」はSAKE COMPETITION 2024のSuper Premium部門で1位を獲得しており、華やかな吟醸香とすっきりとした上質な味わいが特徴です。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

直売所

蔵に直売所があり、営業時間は9時から17時(不定休)です。

補足

蔵見学は要予約制で、営業時間内(9:00〜16:00)、不定休で受け付けています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

japansake.or.jp / ibarakiguide.jp / morishima-sake.jp / tajima-ya.com / sakenomy.jp / kitakan-navi.jp / sakenavigation.com / youtube.com / sakemeguri.com / tanoshiiosake.jp / sake-times.com / sakecompetition.com

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