SAKE BREWERY — IBARAKI
浦里酒造店
紹介
1877年(明治10年)創業、茨城県つくば市吉沼に蔵を構える酒蔵です。地元茨城に深く根差し、製造される日本酒の9割以上が県内で消費されています。酒造りでは茨城県水戸市で分離された「小川酵母(協会10号酵母)」の使用に強くこだわり、その特性を最大限に活かした仕込みを行っているのが大きな特徴です。徹底した低温管理や氷点下熟成を採用し、穏やかな吟醸香とキレのある淡麗辛口な味わいを実現しています。代々親しまれてきた看板銘柄「霧筑波」に加え、6代目蔵元杜氏の浦里知可良氏が立ち上げた銘柄「浦里」などを展開。2021年の第102回南部杜氏自醸清酒鑑評会において最年少で首席(南部杜氏協会会長賞)を獲得したほか、全国新酒鑑評会での金賞や関東信越国税局酒類鑑評会での最優秀賞など多数の受賞歴を誇ります。伝統と技術を活かした酒造りを続けています。
歴史
浦里酒造店は1877年(明治10年)に、茨城県結城市の結城酒造から分家する形で創業しました。創業以来、つくば市吉沼の地で酒造りを続けています。
1980年代、5代目蔵元の浦里浩司氏は、茨城県で分離された「小川酵母」の魅力に惚れ込み、この酵母を使った酒造りを本格的に始めました。地元に根差した酒を目指して育て上げられたのが、看板銘柄「霧筑波」です。
6代目蔵元杜氏の浦里知可良氏は、小川酵母を分離した小川知可良博士にちなんで名付けられました。東京農業大学醸造科学科で学んだのち、山形県の出羽桜酒造で酒造りの基礎を学び、南部杜氏の系譜を引く栃木県の渡邉酒造で経験を積みました。さらに広島県の酒類総合研究所で理論と生酛造りを習得したのち2019年に蔵へ戻り、南部杜氏の佐々木圭八氏のもとで1年間ともに酒造りにあたりました。
蔵に戻った初年度から、知可良氏は数々の鑑評会で高い評価を得ています。令和元年度茨城県清酒鑑評会純米吟醸の部で県知事賞(首席)を受賞したほか、全国新酒鑑評会で金賞、第91回関東信越国税局酒類鑑評会吟醸酒・純米吟醸の部で優秀賞、令和元酒造年度南部杜氏自醸清酒鑑評会吟醸酒・純米酒の部で優等賞を受賞しました。翌令和2酒造年度には、第102回南部杜氏自醸清酒鑑評会吟醸酒の部で首席(南部杜氏協会会長賞)を獲得し、茨城県の蔵として初の首席受賞で、非公式ながら最年少の首席杜氏とも呼ばれています。同年度の全国新酒鑑評会でも、小川酵母を用いた純米大吟醸「霧筑波」が金賞を受賞しました。
2020年8月には、小川酵母を極めることをテーマに掲げた新ブランド「浦里」を知可良氏が立ち上げ、茨城県外への発信を強めています。
酒造り
小川酵母は、小川知可良氏が仙台国税局鑑定官室長を務めていた昭和26年から27年(1951~1952年)にかけて、東北6県の数百の蔵のもろみから収集した酵母のひとつです。分離元の蔵は不明とされています。小川氏はその後、茨城県の明利酒類株式会社に入社してこの酵母の分離培養に成功し、日本醸造協会が1977年(昭和52年)から協会10号酵母として頒布を始めたことで、協会標準酵母として広まりました。酸が少なく低温でよく発酵し、きめ細やかな香気を生む一方、アルコール耐性が弱く扱いが難しいとされる酵母です。
浦里酒造店では、鑑評会向けに仕込む1本を除き、原則としてすべての酒をこの小川酵母で醸しています。6代目の浦里知可良氏は「小川酵母で醸すお酒の割合では弊社が日本一だと思います」と語っており、酒米・水・麹・酵母のすべてを茨城県産でそろえたオール茨城産の商品も手がけています。
仕込みで実際に使うのは、脂肪分やタンパク質を可能な限り削り取った米粒の中心部だけで、米の性格やその日の天候・水温を見極めて洗米や浸漬の時間を秒単位で調節します。甑(こしき)を用いて伝統的に米を蒸し、麹づくりでは温度管理を徹底し、発酵で熱を持つタンクの温度に配慮しながらもろみを見守り、最後は醪を酒袋に詰めて搾り、にごり酒は伝統の槽搾りで手間をかけて搾っています。一部の商品では「生酛造り」も手がけています。
蔵データ
代表銘柄
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霧筑波:地元つくば市で長く親しまれてきた看板銘柄です。5代目浦里浩司氏が小川酵母を使った酒造りを本格化させる中で育て上げ、大吟醸・純米大吟醸・吟醸・純米酒・にごり酒など幅広いラインアップを展開しています。製造量の9割以上が茨城県内で消費される、地元密着の日本酒です。
浦里:2020年8月、6代目蔵元杜氏の浦里知可良氏が「小川酵母を極める」ことをテーマに立ち上げた新ブランドです。地元向けの「霧筑波」を引き算の酒とするなら、県外へ発信する「浦里」は足し算の酒と位置づけられています。米の旨味や甘みを引き出した、奥行きのある芳醇な味わいが特徴です。
見学・購入
あり(要事前確認)
公式サイトから「霧筑波オンラインショップ」(kiritsukuba.com)にアクセスでき、通信販売で日本酒を購入できます。
蔵見学は公式サイトの専用フォームから申込みが可能です。見学は概ね4月下旬から10月頃までの営業日の平日のみ、有料 (1,000円・当日払い) で受け付けており、製造期の10月〜5月頃は休止します。蔵元の営業時間は9時から18時まで、定休日は日祭日と第二・第四土曜日です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
ibarakiguide.jp / japansake.or.jp / tsukuba.lg.jp / misssake.org / compalyze.co.jp / sake-times.com / kiritsukuba.co.jp / newstsukuba.jp / jp.sake-times.com / city.tsukuba.lg.jp
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