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亀田酒造

代表銘柄:寿萬亀・桑萬寿

千葉県

CHIBA

1757年創業

亀田酒造は、宝暦年間(1751~1763年頃)に山伏が神に供える白酒を醸造したことが始まりと伝わる歴史ある酒蔵です。代表銘柄の「寿萬亀(じゅまんがめ)」は、祝いの席を彩るお酒として「寿」と「鶴は千年、亀は万年」の故事に由来して名付けられました。

明治4年の大嘗祭で地元の水田が主基斎田(すきさいでん)に選ばれた縁などから、全国で唯一、明治神宮へ白酒を奉納する献上酒指定蔵の格式を有しています。醸造では嶺岡山系の清冽な水や厳選した酒米を使用し、丁寧な低温発酵で酒を醸しています。

受賞歴も多彩で、リニューアル前の「超特撰大吟醸 寿萬亀」が2024年までモンドセレクション最高金賞を連続受賞しているほか、ロサンゼルス・インターナショナル・ワイン・コンペティションやIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)等でも多数受賞しています。また、日本酒だけでなくリキュールや焼酎、ジン、どぶろくの製造、蔵元売店での直売や試飲など幅広く展開しています。

亀田酒造の歩み

亀田酒造は、千葉県鴨川市仲に蔵を構える酒蔵です。宝暦年間(1751〜1763年頃)に山伏が白酒を造って神に供えたことが、この地での酒造りの始まりと伝わります。蔵の系譜では初代は宝暦7年(1757年)の山伏、滝乗院宥寛です。神前に供える酒を醸す営みが代々受け継がれ、明治2年には四代目の亀田徳三郎が酒造鑑札を受けて、信仰の酒から酒造業へと歩みを進めました。

大正に六代目の亀田覚太郎が亀田酒造店を設立し、昭和29年に有限会社亀田酒造本家、平成4年に亀田酒造株式会社となりました。平成12年からは九代目の亀田雄司が社長を務め、現在の代表取締役社長は亀田ひとみ、取締役会長は亀田雄司です。

亀田酒造は、全国で唯一、明治神宮へ白酒を奉納する献上酒指定蔵です。明治4年、明治天皇の大嘗祭に際して、当時の北小町村の水田が主基斎田に卜定されました。昭和56年からは、毎年11月23日に行われる明治神宮の新嘗祭に、主基斎田で収穫した新穀と、その米で造った白酒を奉納しています。主基斎田では抜穂祭が、白酒の造り始めには醸始祭が営まれ、白酒は一瓶を明治天皇に、一瓶を昭憲皇太后に、稲穂の束を詰めた桐の箱で納めます。献上は末代までの指定とされ、蔵の近くには主基斎田が歴史的遺産としてその姿をとどめています。

鑑評会でも実績を残しています。全国新酒鑑評会では平成11酒造年度以降、平成11、13、23〜26、29、30酒造年度と令和元酒造年度の計9回入賞し、平成13酒造年度と平成29酒造年度には「寿萬亀」で金賞を受けました。東京国税局酒類鑑評会の優等賞は、平成21年(吟醸と燗の2部門)、平成25〜27年、平成30年から令和6年までの7年連続で受賞しています。

蔵の発表では、昭和62年から平成5年までの7年連続、平成7年、平成11〜15年の5年連続にも優等賞を受け、平成13年・14年・30年と令和5年の「碧海」で首席を得ています。

海外のコンクールでの受賞も多彩です。モンドセレクションでは、リニューアル前の超特撰大吟醸が2016年から2024年まで9年連続で優秀品質最高金賞を受け(2016〜2022年は蔵の発表)、2025年は優秀品質金賞でした。大吟醸 寿萬亀 寿は2018年から2023年まで6年連続で最高金賞、2024年は金賞です。2015年にはロサンゼルス・インターナショナル・ワイン・コンペティションで超特撰大吟醸が最優秀金賞(クラス最高の98点)に選ばれました。

IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)のSAKE部門では、2020年に超特撰大吟醸がブロンズ、2022年に純米大吟醸 愛山がシルバー、2025年には古酒部門の「寿萬亀 純米古酒」がゴールドを受賞し、2026年には5銘柄が受賞しています。このほか、ドイツ農業協会(DLG)の品質競技会2020で愛山が金賞、テクソム・インターナショナルワインアワードの日本酒部門で純米大吟醸 亀田が2019年に金賞、スペインのCINVE 2023の古酒部門で「寿萬亀 純米古酒1978」が金賞を受賞しました。

酒造りの特徴

仕込み水は、嶺岡山系からの清冽な伏流水です。酒米は銘柄ごとに使い分けています。超特撰純米大吟醸と大吟醸 寿萬亀 寿には、兵庫県三木市吉川町産(特A地区)の特等山田錦を使い、35%まで磨きます。純米大吟醸 愛山は兵庫県産の愛山を精米歩合50%で、純米大吟醸 亀田は兵庫県産山田錦を40%まで磨いて醸します。純米吟醸の碧海や吟醸酒の千尋の海は国産米を60%に磨いた酒です。碧海には、2023年時点で県が令和2年に発表した大粒の品種「粒すけ」(鴨川産)が使われています。

千葉県の大山千枚田の棚田米コシヒカリを全量仕込みにした純米吟醸もあります。

蔵には、温度と湿度を一定に保って微調整できる麹室と、酵母を育てて酒母を造る酛室があります。大吟醸は専用の冷房蔵の中で小さなタンクに仕込み、じっくりと熟成させます。貯蔵タンクには水冷式のジャケットが巻かれ、真夏でも貯蔵酒を8℃に保てます。蒸米の放冷機はオールステンレスで、鉄分の混入による変色の心配がなく、酒の品質向上に役立っています。愛山や純米大吟醸は長期の低温発酵でゆっくりと米の旨みを引き出します。リニューアル前の超特撰大吟醸は、無圧搾りで搾っていました。蔵の発表では、四季醸造ができる千葉県唯一の蔵です。

清酒以外の酒類づくりにも広く取り組んでいます。営業種目には、清酒に加えて、リキュール、乙類焼酎、どぶろく、スピリッツ、果実酒、甘味果実酒、ブランデーが並びます。大吟醸を使って仕込んだ梅酒は、全国梅酒品評会のベース混合梅酒部門で2022年と2025年に銅賞を受けました。蔵の敷地内にはワイン醸造所を設け、第1弾として山梨県産のぶどうと千葉県南房総産のブルーベリーから、淡いピンク色の白ワイン「トルチェ ボヌール」を数量限定で発売しました。房総の柑橘類を使ったジン「房総檸檬」や、ウォッカ、ブランデーも手がけます。

代表銘柄

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寿萬亀

「寿萬亀」は、慶事を祝う「寿」に、「鶴は千年、亀は万年」の故事から「萬亀」を取り、創業者が名付けた蔵の主銘柄のひとつです。看板の超特撰純米大吟醸は、兵庫県三木市吉川町産の特A地区特等山田錦を35%まで磨き、米と米麹のみで醸します。2025年4月に超特撰大吟醸から純米大吟醸へリニューアルされました。愛山を使った純米大吟醸、国産米60%の純米吟醸「碧海」、大山千枚田の棚田米コシヒカリを全量使う純米吟醸などもそろいます。

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桑萬寿

「桑萬寿(くわまんじゅ)」は、トランペット奏者の桑野信義さん(クワマン)がプロデュースした限定シリーズです。桑野さんは九代目当主と同期にして親友で、その縁から、米糠と清酒粕を原料とする乙類の本格焼酎「桑萬寿」が生まれました。続いて、兵庫県三木市吉川町産の特A地区特等山田錦を35%まで磨いた「大吟醸 桑萬寿」も醸されました。大吟醸は限定500本、焼酎は限定2000本として売り出されました。

見学・購入

直売所
亀田酒造の売店(千葉県鴨川市仲329)では、試飲コーナーでの利き酒、日本酒や酒器、土産物の購入ができます。写真家ローレンス・ハッフ氏の作品を展示する寿萬亀ギャラリー(入場無料)が併設され、駐車場は乗用車40台・大型バス6台、電気自動車の充電スタンドもあります。定休日は木曜日です。
補足
2026年10月時点で、公式の見学案内は見学の開催を控えているとしており、再開の際は公式サイトで告知される予定です。実施する際は予約制で、各回の定員は40名、12月1日から1月10日までは仕込みのため受け付けていません。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
千葉県鴨川市仲329
創業
1757年
公式サイト
jumangame.com

出典

jumangame.com / perie.co.jp / sakenomy.jp / maruchiba.jp / jafnavi.jp / bura-bo.com / bosotown.com / nta.go.jp / nrib.go.jp / chibasake.com

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