宮崎酒造店
代表銘柄:峰の精
千葉県
CHIBA
1866年創業
千葉県君津市に所在する、1866年(慶応2年)創業の老舗酒蔵です。代表銘柄である「峯の精(みねのせい)」は、蔵のある小字「峯」にちなみ、「峯で生まれたまじりけのない優れたもの」という意味を込めて命名されました。
酒造りの仕込み水には、平成の名水百選にも選ばれた上総丘陵の豊富な湧き水(久留里の生きた水)を地下から汲み上げて使用しています。代々引き継がれる「うまい酒は白い米から」という信条のもと、手づくりの伝統製法と徹底した品質・衛生管理を守り、飲みやすく親しみやすい酒造りを続けています。1979年・1986年・1993年の東京サミット(G7)で乾杯酒となった「ぎんから」「吟の舞」を、峯の精でも手がけています。
2023年には穴太ホールディングス傘下に入り、事業継承を行いました。伝統を受け継ぎながら新商品「峯の精 makuake 純米大吟醸」を発売するなど、伝統と革新を両立させた酒造りに取り組んでいます。
宮崎酒造店の歩み
宮崎酒造店は、1866年(慶応2年)に創業した千葉県君津市の酒蔵です。この年は薩長同盟が結ばれた年と同じで、以来、上総丘陵の自然と水を守りながら、先祖の知恵を受け継いできました。蔵は上総の米どころ・小櫃平野を望む高台にあり、敷地には樹齢700〜800年ともいわれるご神木のスダジイが枝を広げ、蔵人たちを見守っています。
銘柄の「峯の精(みねのせい)」は、蔵のある小字「峯」にちなんだ名前で、峯で生まれたまじりけのない優れたものという意味が込められています。創業当時から代々の当主が受け継いできた信条は「うまい酒は白い米から」で、磨き込んだ米で醸す純な地酒を造り続けてきました。蔵が一貫して大切にしてきたのは、飲みやすく、多くの人に親しまれる日本酒であることです。季節ごとの限定酒も手がけ、平成28年に案内された春の限定酒「春の宴」の和紙ラベルは、蔵のおかみさんの手づくりでした。
蔵を語るうえで欠かせないのが、東京サミットの乾杯酒です。東京サミットでは、1979年に「ぎんから」が、1986年と1993年に「吟の舞」が乾杯酒となりました。この2つは東京国税局の鑑評会で出品区分の名前としても使われており、峯の精にも同名の酒が今も受け継がれています。
全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても4回入賞しています。内訳は平成14・15・16・28の各酒造年度で、このうち平成14酒造年度と平成16酒造年度は金賞です。東京国税局酒類鑑評会では、平成22年に常温審査部門(ぎんから区分)と燗審査部門で受賞しています。優等賞としては、平成27年・平成28年・令和2年に清酒燗酒部門で、平成29年に清酒純米吟醸部門で受けています。
2023年秋、宮崎酒造店は千葉県木更津市に本社を置く株式会社穴太ホールディングスの傘下に入り、家族経営から次世代へと事業を継承しました。穴太ホールディングスは、葬祭業のほか米穀販売や農業生産、食品加工などを手がける異業種のグループで、蔵は「第二創業」として新しい取り組みを進めています。2025年時点では六代目当主が酒造りを主導しています。2025年7月には、事業継承後の第一弾として「峯の精 makuake 純米大吟醸」を直営店で発売し、ホームページも一新しました。
あわせて、定番の峯の精も新しいラベルの300mlの小瓶3種にリニューアルしています。創業160年を迎える2026年の8月には、新商品の純米大吟醸「サーモン結び」が試飲会で初めて披露されました。
酒造りの特徴
仕込み水は、房総の丘陵地帯で湧き出る地下水です。「久留里の生きた水」と呼ばれ、清澄・三石山系の山林に降った雨が天然の地層を通ってろ過されて湧き出たもので、水質がよく、清らかでおいしい水です。この水は2008年に、千葉県で唯一「平成の名水百選」に選ばれました。
原料米は、千葉県と北海道の自社農場で育てた大粒で良質な自家栽培米を使い、精米も自社で行って米の力を引き出しています。酒造好適米に加えて、普段の食卓に上る食味のよい主食用米を使った酒造りにも積極的に取り組んでいます。米の調達では、グループ会社の米専門店や農業生産法人との連携も生かしています。製品によっては山田錦も使い、峯の精 吟醸純米酒は山田錦を精米歩合60%まで磨いて造っています。
麹造りは、湿度を徹底して管理した製麹室で行います。冬の乾燥した環境で30〜35℃にすると麹菌が活性しやすいため、蒸した米に麹菌の胞子を加え、米のデンプンを分解する麹に仕上げていきます。酵母は、造りたい酒の理想像に合わせて数ある酵母から最適なものを選び、その日の気温や湿度、米の状態を見ながら、温度管理や環境づくりをきめ細かく行います。
昔ながらの手づくりの伝統製法を守りながら、品質と衛生の管理を徹底しています。製造後の保管も温度管理にこだわり、生酒はタンクのまま冷蔵保存します。現在の主力は、精米歩合50%の峯の精 makuake 純米大吟醸と、300mlの峯の精 01・02・03です。01 純米大吟醸(吟の舞)は精米歩合50%で日本酒度+2のやや辛口、02 大吟醸は精米歩合50%で日本酒度+5の辛口、03 旨辛吟醸酒(ぎんから)は精米歩合60%で日本酒度+5の辛口です。
新しい試みとして、白麹、ワイン酵母、りんご酸酵母とそれぞれ異なる仕込みの3種からなる「beyond -美音度- 純米大吟醸」も手がけ、海外の展示会にも参加して市場を広げています。
代表銘柄
峰の精
蔵のある小字「峯」にちなみ、峯で生まれたまじりけのない優れたものを意味する銘柄です。東京サミットで乾杯酒となった「ぎんから」(1979年)と「吟の舞」(1986年・1993年)の名を冠した酒も造っています。現行では、峯の精 01 純米大吟醸(吟の舞)、02 大吟醸、03 旨辛吟醸酒(ぎんから)が300mlで揃い、2025年には精米歩合50%の makuake 純米大吟醸も加わりました。飲みやすさが持ち味です。
見学・購入
- 直売所
- 蔵に併設の直営店があり、2023年時点では営業時間は9時30分から17時で、土日祝日も営業していました。不定休のため、最新の営業日は電話で確認すると確実です。
- 補足
- 来店前に電話(0439-35-3131)で営業日を問い合わせると確実です。蔵見学や試飲を希望する場合も、事前に蔵へ相談するのが安心です。アクセスは、高速バス鴨川東京線(アクシー号)の富崎神社バス停から徒歩約3分、JR久留里線の小櫃駅から徒歩約30分で、無料の駐車場があります。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 千葉県君津市戸崎1780
- 創業
- 1866年
- 公式サイト
- minenosei.jp
出典
yomiuri-is.co.jp / prtimes.jp / kimitsu.lg.jp / sakenomy.jp / kiminavi.jp / shop-pro.jp / chiicomi.com / anou-shoten.com / perie.co.jp / osaketei15.com / minenosei.jp / gourmetpress.net / city.kimitsu.lg.jp / chiba-sake.jp / chibasake.com / monogatari-sake.com / minenosei-miyazakishuzou.com / nta.go.jp / nrib.go.jp
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