SAKE BREWERY — TOCHIGI
北関酒造
紹介
北関酒造は1973年(昭和48年)、栃木県栃木市において地元の酒蔵が合併して創業しました。仕込み水には日光連山からの伏流水を使用し、創業当時からの越後杜氏の技を受け継いだ酒造りを行っています。1989年にはコンピューター管理システムを導入し、麹の仕上がりや醪の発酵状況を精密に管理・分析することで、高品質な酒を安定して提供できる通年醸造体制を確立しました。機械化を進める一方で、手作りの麹室も併設して丁寧な手仕込みの伝統技術を継承しています。2019年には食品安全管理の国際規格である「FSSC22000」の認証を取得しました。卓越した技術で作られる酒は高く評価されており、全国新酒鑑評会での金賞受賞(平成24年、26年、29年、30年、令和元年など)や、関東信越国税局酒類鑑評会での優等賞など、多数の受賞歴があります。代表銘柄には「北冠」をはじめ、「米の絆」「桜玉」「とくまる」「越後杜氏直伝」「米きち」などを展開しています。(397字)
歴史
北関酒造は1973年(昭和48年)、地元由来の3つの酒蔵が合併して栃木県栃木市田村町に誕生しました。創業の当初から新潟の杜氏たちの技術を受け継ぎ、日光連山からの伏流水を仕込み水として酒造りを続けてきました。
1989年(平成元年)にはコンピューター管理システムを導入し、麹の仕上がりやもろみの発酵状況を数値で管理する体制を整えました。その一方で、麹の出来やもろみの泡の出方・香りは蔵人が実際に確かめて判断を加えており、機械による管理と人の目や鼻による判断を組み合わせることで、季節を問わず安定した品質のお酒を醸造できる体制を築いています。
2019年11月には、食品安全管理の国際規格である「FSSC22000」の認証を取得し、原料米の受け入れから製品の充填・検査に至るまでの品質管理体制を強化しました。社員は約40名ながら、年間約30,000石規模の生産を行う栃木県内有数の蔵元となっています。
酒造りを担う現在の杜氏は上吉原正人氏です。2009年11月に栃木県独自の杜氏資格である下野杜氏を第4期生として取得し、2020年7月には南部杜氏を主席で取得しました。創業時に新潟の杜氏から受け継いだ酒造りを土台としながら、下野杜氏・南部杜氏として培った技術も取り入れて醸造にあたっています。
近年は海外展開にも力を入れており、2025年10月には農林水産省の「輸出事業計画」の認定を受け、海外市場での販売体制の強化と品質・安全性のさらなる向上を進めています。
酒造り
原料米には山田錦、五百万石、とちぎ酒14、美山錦、華吹雪といった酒造好適米のほか、その他の酒造用加工米も使用しています。入荷の際には国内産であることや品質を保証する証明を取引先から取得したうえで、製造担当の責任者が実際の米の状態を確かめてから受け入れる体制をとっています。仕込み水には、日光連山から蔵の周辺に流れ込む伏流水を使用しています。
醸造では、蒸した米に麹菌を加えて麹室(または製麹機)で麹を造り、もろみタンクで約15度の環境のもと20〜25日間かけて糖化とアルコール発酵を進めます。搾って濾過した酒は60〜65度に加熱して殺菌したのち〈原酒〉の状態で大型タンクに移し、およそ5,000石を5度に保ちながら冷蔵貯蔵することで、品質の保持に努めています。設備や機器の衛生管理、造りの温度や成分の管理に加え、瓶詰めでは目視検査、パック詰めではウエイトチェッカーによる重量検査を行うなど、工程ごとの検査体制も整えています。
こうした酒造りは対外的な評価にもつながっています。全国新酒鑑評会では平成23酒造年度、平成25酒造年度、平成28酒造年度、平成29酒造年度、平成30酒造年度、令和6酒造年度、令和7酒造年度の計7回にわたり金賞を受賞したほか、他の年度にも入賞を重ねてきました。関東信越国税局酒類鑑評会では、平成25年に優等賞・栃木県総代、平成26年に優等賞、令和6年(第95回)に吟醸酒の部・純米吟醸酒の部の両部門で優秀賞、令和7年(第96回)に優秀賞・栃木県総代を受賞しています。
蔵データ
代表銘柄
- 米の絆
- 桜玉
- とくまる
- 越後杜氏直伝 純米酒 丸米仕込
- 米きち
米の絆:米の絆は、低温で貯蔵することでしぼりたてに近いフレッシュな風味を保った生貯蔵酒です。雑味の少ないすっきりとした後味に仕上げられており、2000ミリリットルの大容量パックで販売されています。冷やしても常温でも楽しめるタイプの清酒として展開されています。
とくまる:とくまるは、日光連山からの伏流水を仕込み水に造られたパック酒のシリーズです。180ミリリットルの紙パックから2リットル、3000ミリリットルの箱パックまで幅広いサイズを展開しています。なかでも「うまくち原酒」はアルコール度数20度前後の原酒で、コクとまろやかさが調和したやや辛口の味わいに仕上げられています。
越後杜氏直伝 純米酒 丸米仕込:越後杜氏直伝は、創業時に酒造りを伝えた新潟の杜氏の技術を受け継ぐシリーズです。丸米仕込は、米と米麹だけで醸した純米酒として900ミリリットルや2リットルなどのパックで販売されています。シリーズには辛口タイプの「からくちパック」もあり、こちらは醸造アルコールと糖類を加えたタイプとして2リットルなどのパックで展開されています。
米きち:米きちは、米と米麹だけで造られた「米だけの酒」を中心とするシリーズです。米だけの酒は2リットルパックなどで展開されているほか、低温で貯蔵した清酒をパック詰めした生貯蔵酒タイプもラインナップしており、こちらは醸造アルコールと糖類を加えたタイプとして180ミリリットル×30本のケースなどで販売されています。
見学・購入
なし
蔵元による個人向けの通信販売は行っていませんが、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングをはじめ、ヨドバシやカインズなどの通販サイトの一部で商品を購入できます。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
同じ栃木県の酒蔵
出典
japansake.or.jp / pto.co.jp / tochisuke-tsuhan.com / kennan-syuhan.co.jp / hokkansyuzou.co.jp / sakenomy.jp / urecon.jp / sake-love.com / nrib.go.jp / nta.go.jp / sasara.pto.co.jp
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