杉田酒造
代表銘柄:雄東・雄東正宗・鷗樹
栃木県
TOCHIGI
1873年創業
栃木県小山市に位置する杉田酒造は、1873年(明治6年)に新潟県中越から移り住んだ初代・杉田房吉によって創業されました。仕込み水には日光山系伏流水の地下水を使用し、「日本酒らしい日本酒」をコンセプトに「造りは手間を惜しまず」をモットーとして酒造りを行っています。普通酒から大吟醸まで全量を伝統的な「佐瀬式槽搾り(させしきふねしぼり)」で製造しているのが大きな特徴です。
代表銘柄の「雄東正宗」は品評会での優等賞受賞や評価に由来する歴史を持ち、生酛造りを基本とした「鷗樹」や、希少な復活米「強力」を用いた「発光路強力」などの銘柄も手掛けています。また、敷地内の仕込蔵や貯蔵蔵など4件の建造物が国の登録有形文化財に登録されています。
杉田酒造の歩み
現在の栃木県小山市大字上泉にあたる地に杉田酒造が興ったのは、1873年(明治6年)4月のことです。新潟県中越から移り住んだ初代・杉田房吉が、水質のすばらしさに恵まれた旧中村上泉の地を選び、自ら酒を造り始めました。以来、家業は五代にわたって受け継がれています。
三代目房吉の「搾りたての酒は美味い。時間とともに美味さが増すのが良い酒だ」「杉田の酒は水を足したくらいで崩れるような軟な酒ではない。しっかりした味わいが杉田の酒だ」という言葉は、五代目が幼いころから聞かされてきたものです。仕込み水には日光山系の伏流水である地下水を用い、「日本酒らしい日本酒」というコンセプトと「造りは手間を惜しまず」というモットーのもとで酒を醸しています。
看板銘柄「雄東正宗」は、創業当初「優等正宗」の名で世に出ていました。品評会で8回連続の優等賞を受賞した際、当時の税務署長から「関東」の「英雄」と称えられたことにちなみ、「雄東正宗」へと名を改めたと伝えられています。
敷地内に残る仕込蔵、貯蔵蔵、大正蔵、大谷石蔵の4棟は、江戸末期から昭和にかけて建てられた土蔵造りなどの建物で、2013年(平成25年)3月に国の登録有形文化財(建造物)として登録されました。杉田酒造は、市内中心部から車で20分ほどの、静かな田園風景が広がる上泉の地に蔵を構えています。
酒造りの特徴
仕込み水には日光山系の伏流水である地下水を用い、普通酒から大吟醸まで全量を、昔ながらの「佐瀬式槽搾り」で搾っています。もろみを酒袋に詰めて槽(ふね)と呼ばれる装置でゆっくり圧をかける手間のかかる方法で、じっくり時間をかけて酒を搾り出しています。
日本酒に親しんだ飲み手に向けた銘柄「鷗樹」では、生酛造りを採用しています。仕込み水を加工したり、培養した乳酸菌を添加したりすることは行わず、酵素剤も使用しません。日光山系の伏流水と米、米麹に酵母を加えるだけで、蔵に棲みつく乳酸菌の力を借りて酒母を育てる、手間のかかる造り方です。製造責任者が毎年テーマを決めて醸しており、年によって表情の異なる酒に仕上がります。
「発光路強力」には、戦前に鳥取県で栽培されていた希少な「強力(ごうりき)」米を使っています。栽培が難しく姿を消していたこの品種は、わずか五粒の種籾から有機栽培によって少しずつ増やされ、鹿沼市粟野地区で栽培された米が、小山の杉田酒造で醸されるようになりました。平成16年度からこの米を使った酒造りが続けられています。
五代目は、家に伝わる「しっかりした味わい」という杉田の酒の個性を受け継ぎながら、「ご飯を食べながらでも呑める酒」を目指しています。「寿司専用酒」「うな重専用酒」「おにぎり専用酒」と呼べるような酒になれば、という思いも込めています。
代表銘柄
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雄東
「雄東」は令和元酒造年度に加わった新シリーズで、看板銘柄「雄東正宗」よりも気軽に楽しめる、蔵の入門酒として位置づけられています。ラインナップは本醸造と普通酒が中心で、いずれも1.8L(一升瓶)で販売されています。季節限定品として、にごり酒の「雄東 桃色ピンク」も造られています。
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杉田酒造の代表銘柄で、創業当初は「優等正宗」と名乗っていました。品評会で8回連続の優等賞を受賞した際、税務署長から「関東」の「英雄」と称えられたことにちなみ、「雄東正宗」に改められました。しっかりとした切れの良さと旨口の味わいを兼ね備えた銘柄です。全国新酒鑑評会では平成18酒造年度と平成26酒造年度に金賞、平成17・平成25・令和元・令和4酒造年度に入賞しています。中でも大吟醸は、ぬる燗でも美味しく味わえる一本です。
鷗樹
「鷗樹」は、製造責任者の母校である白鷗大学の一字に、地元に根付いて育つ樹木の「樹」を重ねて名付けられました。日光山系の伏流水と米、米麹に酵母を加えるだけの生酛造りで、培養した乳酸菌や酵素剤は使用していません。製造責任者が毎年テーマを変えながら仕込んでおり、日本酒に親しんだ飲み手に向けた奥行きのある味わいが特徴です。
見学・購入
- 蔵見学
- あり(要事前確認)
- 補足
- 蔵見学は完全予約制です。案内できる担当者が一人のため不在のことも多く、事前の連絡が必要です。見学料は無料ですが、店頭での試飲や関連グッズの販売は行っていません。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 栃木県小山市大字上泉237番地
- 創業
- 1873年
- 公式サイト
- sugitasyuzou.co.jp
出典
sakenomy.jp / sugitasyuzou.co.jp / compalyze.co.jp / hi-ho.ne.jp / wikipedia.org / ja.wikipedia.org / nrib.go.jp / tochigiji.or.jp
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