若駒酒造
代表銘柄:若駒・かねたまる
栃木県
TOCHIGI
1860年創業
栃木県小山市に所在する若駒酒造株式会社は、1860年(万延元年)に近江商人だった初代によって創業された小山市最古の酒蔵です。清流・思川や日光連山の伏流水、地元の米に恵まれた土地で手造りによる酒造りを続けています。
6代目蔵元杜氏の柏瀬幸裕氏は、奈良県の銘酒「風の森」で知られる油長酒造での修業を経て蔵へ戻り、銘柄「若駒」や、蔵の屋号「太◯」に由来する木桶仕込みなどの「かねたまる」などを醸しています。
造りにおいては全量を昔ながらの佐瀬式(槽搾り)で搾り、低精米や無濾過生原酒を中心とした、果実を思わせるジューシーな旨みと酸味が調和した味わいを特徴としています。また、国の登録有形文化財に登録されている建物は、テレビドラマ『JIN-仁-』のロケ地としても使用されました。
若駒酒造の歩み
若駒酒造は、万延元年(1860年)に創業した栃木県小山市の酒蔵です。創業したのは近江商人だった初代で、米と水に恵まれた小山の地に蔵を構え、酒造りを始めました。蔵は、かつて豊田村と呼ばれた米どころにあり、思川の清流と日光連山の伏流水が育む土地です。現在は小山市で最も古い酒蔵として知られています。
柏瀬家はかつて、蔵から約2km先の駅までの地所を持つ地主でした。瓦屋根の続く大きな蔵の主屋は国の登録有形文化財で、幕末を舞台にしたテレビドラマ『JIN-仁-』のロケ地としても知られます。蔵の中には、撮影に使われた小道具や写真が今も残っています。
6代目の柏瀬幸裕さんが蔵に戻ったのは2009年のことです。当初は、親孝行のつもりで3年間だけ酒を造るつもりだったそうです。当時の生産量はわずか100石で、その7割は利益の出にくい普通酒でした。戻る前には、奈良県の銘酒「風の森」で知られる油長酒造で3年間修業し、生原酒の技術を学んでいます。
蔵に戻って最初に造った酒は高い評価を受けましたが、それは続かず、4年目から造りを大きく見直しました。自ら立ち上げた銘柄「若駒」は少しずつ支持を広げ、2020年の時点で生産量は250石にまで増えています。昔の「若駒」の絵を基にしたラベルも、この新銘柄のものです。
そのあいだに蔵は大きな困難にも見舞われました。東日本大震災で壁が崩れ、その後の豪雨被害では蔵の中央の屋根が落ちてしまいました。それでも小山市最古の酒蔵として、残された建物で酒造りを続けています。独自のジューシーな味わいの酒は、居酒屋が主催する鑑評会で最優秀賞を連続で受賞し、全国にファンを持っています。
酒造りの特徴
若駒酒造の酒造りは、少量ずつ仕込む小仕込みが基本です。仕込み水には、思川と日光連山の伏流水を使います。搾りは全量を昔ながらの佐瀬式の槽で行っており、手間を惜しまない造りを続けています。酒造りのテーマは、きれいな旨みと透明感のある酸です。
主力は、圧力をかけずに搾る無加圧採りの無濾過生原酒です。蔵の看板は、あえて米を磨かない低精白の酒で、愛山・雄町・夢ささらは精米歩合90%、五百万石は80%、美山錦は70%など、使う米の個性を引き出すことを狙っています。柏瀬さんは山田錦を使わず、あまり使われていない米を探すのが信条で、愛山、雄町、五百万石、夢ささらのほか、亀の尾や八反錦、栃木県生まれの食用米あさひの夢にも取り組んできました。
酵母は、栃木県の栃木酵母を使い分けています。夢ささら90は、低精米の酒では初めてカプ系の栃木F酵母(T-F)を使った一本です。夏には、小山市産のあさひの夢を65%に精米し、栃木酵母T-NDで仕込んだにごり酒「夏駒」が出ます。そのほか、馬にちなんだ遊び心のある名前の「カーニ馬ル」や、夏季限定の「馬夏ンス」、秋のひやおろしなどもあります。
2019年の大嘗祭で選ばれた栃木の米「とちぎの星」は、初年度から採用し、今も木桶仕込みの酒に使っています。現行の木桶仕込み「かねたまる」は、この米で造るしずく搾りの無濾過生原酒です。また、愛山を50%に精米して10年のあいだ常温で熟成させた2015酒造年度に醸した古酒も世に出しています。
代表銘柄
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若駒
蔵の看板となる銘柄で、6代目の柏瀬幸裕さんが、昔の「若駒」の絵を基にしたラベルで新たに立ち上げ直した現行の銘柄です。主力は圧力をかけずに搾る無加圧採りの無濾過生原酒で、愛山90、雄町90、夢ささら90、五百万石80、美山錦70のように、使う米ごとに低精白の個性を楽しめます。果実を思わせるジューシーな旨みと、きれいな酸が持ち味です。愛山50を10年熟成させた2015酒造年度に醸した古酒もあります。
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蔵の屋号「太○」を読んだ名前で、金がたまるという意味も込められています。代表的な一本は、屋号をラベルに配した木桶仕込みの純米大吟醸しずく搾りで、とちぎの星を50%に精米し、栃木F酵母で醸した無濾過生原酒です。五百万石80や美山錦90の低精白版もあります。ふくよかな旨みと上品な甘さに、きめ細かな酸が調和し、華やかな香りをともなった味わいが心地よい一本です。
見学・購入
- 蔵見学
- なし
- 直売所
- 敷地内の売店で各種商品を購入できます。営業は平日の8:30から17:00まで、土曜・日曜・祝日は定休です。
- 補足
- 蔵見学は行っていません。公式LINEに友だち登録すると、敷地内の売店で使える初回5%オフのクーポンがもらえます。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 栃木県小山市大字小薬169-1
- 創業
- 1860年
- 公式サイト
- wakakoma.com
出典
sake-times.com / wakakoma.com / yohkoyama.com / hi-ho.ne.jp / diamond.jp / paw.hi-ho.ne.jp / tochigiji.or.jp / sasara.pto.co.jp / nobori-sake.com / ameblo.jp
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