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筑紫の誉

代表銘柄:筑紫の誉

福岡県

FUKUOKA

1897年創業

福岡県久留米市城島町に所在する筑紫の誉酒造株式会社は、1897年(明治30年)に創業した酒蔵です。筑後川の豊かな恵みを受ける地域にて、創業者の魂と技を受け継ぎながら、少量生産による手造りの酒造りを続けています。地元の酒米と水を使用し、木の「甑(こしき)」を用いて米を蒸すなど、伝統的な手法で旨みとコクのある酒を造り出しています。代表銘柄「筑紫の誉」の日本酒造りのほか、酒粕や県産白瓜・天然塩のみで作る「酒蔵奈良漬」や「手造り蔵出し味噌」、麹100%で作るあま酒などの醸造品・加工品も展開しています。

また、5月〜7月には、筑後川の下流でしか採れない伝統の魚「エツ」を提供する季節料理店「えつの豊」も営業しています。

筑紫の誉の歩み

筑紫の誉酒造は、福岡県久留米市城島町青木島にある酒蔵です。創業は1897年(明治30年)で、法人としての設立は1957年(昭和32年)です。創業者の魂と技を受け継ぎ、少量生産ながら昔ながらの手造りの良さを生かした丹念な酒造りに専念してきました。2021年時点で、代表は五代目の鷲頭勇人氏、従業員は5名の小さな蔵です。

蔵のある城島は、筑後川の豊かな水、筑後米、日田杉、三潴杜氏の技量、水運の便といった条件に恵まれ、古くから酒造りが盛んな土地です。酒造業界では城島町と三潴町を中心とする一帯を「城島」と呼びます。毎年2月には地域の蔵元が集まる「城島酒蔵びらき」が開かれ、筑紫の誉酒造も参加蔵の一つとして、新酒のタンクからの直詰め販売や特撰清酒・あま酒の試飲販売などを行っています。2022年2月は例年どおりの蔵びらきを開けず、蔵の敷地内で販売会を行いました。

代表銘柄の「筑紫の誉」は、九州最大の河川である筑後川の別称「筑紫次郎」にヒントを得て付けた名前だと蔵は説明しています。

蔵のもう一つの顔が、5月から7月にかけて営業する季節料理「えつの豊」です。エツは体長30センチほどのカタクチイワシ科の魚で、筑後川でしか獲れません。産卵のため川を上る脂ののった時期の約2か月間だけ、2021年時点で築140年の自宅の座敷を開放して料理店を開き、地元の漁師が朝一番の漁で獲ったエツを直接届けてもらっています。2025年は営業44周年にあたり、5月20日から7月5日まで予約制で営業し、5月31日と6月7日・28日の土曜日には酒蔵ソプラノコンサートも開きました。

青木島には、舟に乗せてくれた若者への礼に、若き日の弘法大師が葦の葉をエツに変えたという言い伝えがあり、渡し場の跡に近いお堂には、左手にエツをさげた大師像が祀られています。

品評会での実績もあります。福岡国税局の酒類鑑評会では、吟醸酒の部で平成25年(2013年)に「筑紫の誉 大吟醸酒」、平成27年(2015年)に「筑紫の誉大吟醸酒」、平成28年(2016年)に「筑紫の誉 極醸酒」が、大賞に次ぐ金賞を受けています。全国新酒鑑評会では、2015年と2016年に「筑紫の誉」が入賞しています。

酒造りの特徴

酒造りの軸は、少量生産の手造りです。最もこだわるのは手造りの技で、木の甑で米を蒸すところから始まる製法により、旨みとコクを守り続けています。使う米と水は地元のものです。合理化や機械化が進む中でも、一貫して伝統的な酒造りを続けてきた蔵です。

上位の酒は山田錦を使います。大吟醸酒は精米歩合40%で、寒中に仕込み、長期にわたってゆっくり低温発酵させます。フルーティな香りとコクが調和したやや辛口の酒で、アルコール分は15%、日本酒度は+5です。極醸酒も山田錦を40%まで磨いた酒で、伝統的な酒袋から滴り落ちる「しずく酒」だけを集めて鑑評会用に造る最高級の吟醸酒です。アルコール分は16度、日本酒度は+2です。

特別純米酒(720ml)は夢一献を精米歩合60%まで磨いた酒で、アルコール分15度、日本酒度は+4です。柔らかな飲み口で、酒本来のうまみを味わえます。ヒノヒカリを使う酒には、搾ってから一切水を加えない原酒(アルコール分19度、日本酒度-3)、しぼりたてのにごり酒、樋ノ口原酒、豊醇で深いコクのある原酒「初蔵だより」、キレがよく燗付けに向く上撰(アルコール分15度、日本酒度-1)、爽やかで淡麗な生貯蔵酒などがあります。

酒以外の仕事も蔵の柱です。酒蔵奈良漬は、福岡県瀬高産の白瓜と酒粕と塩だけで作る無添加の手作りで、酒粕ごと食べるきざみ奈良漬もあります。冬季限定の大根粕漬、国産大豆を使った無添加で減塩の手造り蔵出し味噌(米味噌とはと麦味噌)、福岡県産米を使い、麹も自社で生産する米麹だけのあま酒(アルコール分なし)も造っています。

代表銘柄

筑紫の誉

久留米市城島町の筑紫の誉酒造の代表銘柄です。名は筑後川の別称「筑紫次郎」にヒントを得たものです。山田錦を40%まで磨いた大吟醸酒と極醸酒、夢一献の特別純米酒、ヒノヒカリを使う水を加えない原酒や上撰まで、造りの異なる酒が揃います。大吟醸酒と極醸酒は、福岡国税局の酒類鑑評会で金賞を受けています。奈良漬や味噌も手がける蔵の主力です。

見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
蔵元のオンラインショップで、日本酒・奈良漬・味噌・あま酒を販売しています。
補足
蔵見学は予約が必要で、条件があります。季節料理「えつの豊」は例年5月から7月初めにかけての予約制営業です。毎年2月の城島酒蔵びらきにも参加しています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
福岡県久留米市城島町青木島181番地
創業
1897年
公式サイト
www.c-homare.com

出典

c-homare.com / sakagura-press.com / fukuoka-sake.org / c-homare.raku-uru.jp / nta.go.jp / nrib.go.jp / jp.sake-times.com / jojimasake.theshop.jp / johjima.brizy.site / houjin-bangou.nta.go.jp

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