SAKE BREWERY — FUKUOKA
喜多屋
紹介
1820年(文政3年)、福岡県八女市にて創業。「酒を通して多くの喜びを伝えたい」という志のもと屋号「喜多屋」と名付けられた。創業以来「主人自ら酒造るべし」という家憲を守り、代々蔵元自ら酒造りの現場に立ち、杜氏や蔵人と一体となった酒造りを行っている。仕込み水には釈迦岳や御前岳を水源とする矢部川の伏流水を使用。糸島産の「山田錦」や八女産の「吟のさと」など、福岡県産の酒米を中心に使用し、地産地消の酒造りを推進している。代表銘柄には「喜多屋」「蒼田」「寒山水」「吟の瞳」などがある。2013年には、世界的なワインコンテスト「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」のSAKE部門にて、「大吟醸 極醸 喜多屋」が最高賞である「チャンピオン・サケ」を受賞するなど、国内外で高い評価を得ている。(385字)
歴史
喜多屋は文政3年(1820年)、九州随一の穀倉地帯である筑紫平野南部、福岡県八女市にて初代・木下斉吉によって創業されました。屋号「喜多屋」は「酒を通して多くの喜びを伝えたい」という志に由来します。創業当初から蔵元自らが酒造りの現場に立つという方針が貫かれ、「主人自ら酒造るべし」という家憲として代々受け継がれてきました。
二代目卯三郎、三代目嘉七、四代目斉吉と続いた後、五代目光太郎の代には1926年から1931年にかけて鑑評会で三度連続して優等賞を受けるなど、早くから技術面での評価を確立しています。六代目茂の代には1951年に法人化し、1973年には減圧蒸留法を導入して製造技術の近代化を進め、1992年には社名を株式会社喜多屋に改めました。七代目宏太郎は1999年に当主となり、現在も杜氏とともに醸造の現場に立っています。次代を担う八代目は独自酵母「KR酵母」の開発やスパークリング日本酒の展開など、伝統を守りながら新しい取り組みを進めています。
2000年には社員が協力して原料米を自社栽培する「米作り委員会」を発足させ、2007年には喜多屋が試験栽培・試験醸造に協力した酒米「吟のさと」が公表され(品種登録は2010年)、原料段階からの品質づくりにも力を注いできました。
こうした取り組みは国内外の評価にも表れています。2011年には米国サンフランシスコ・インターナショナル・ワイン・コンペティションで最高位のダブルゴールドを受賞し、2013年にはロンドンで開催されたIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2013のSAKE部門において、235蔵583銘柄の中から「大吟醸 極醸 喜多屋」が最高賞「チャンピオン・サケ」に選ばれました。2022年にはIWSCの焼酎部門でプロデューサートロフィーを、2025年にはパリで開催されたKura Masterの日本酒スパークリング部門で審査員賞を受賞するなど、日本酒・焼酎の両輪で高い評価を得続けています。2020年には創業200周年を迎えました。
酒造り
仕込み水には、釈迦岳・御前岳を水源とする矢部川の伏流水を使用しています。柔らかく澄んだ口あたりの水質が、酒質に繊細な広がりと上品なキレをもたらすとされています。
使用する酒米は福岡県産を中心とし、糸島産の「山田錦」はJA糸島との契約栽培によるもの、八女産の「吟のさと」はJAふくおか八女との契約栽培によるものです。「吟のさと」は農研機構九州沖縄農業研究センターが育成した酒米で、喜多屋は開発段階から試験栽培・試験醸造に協力してきました。高品質でありながら価格競争力に優れた純米酒・純米吟醸酒づくりを可能にしています。2000年発足の「米作り委員会」では、社員が協力して原料米の一部を自社栽培しており、原料調達の段階から酒質に向き合う姿勢がうかがえます。
酒造りの現場では、初代以来の家憲「主人自ら酒造るべし」に基づき、蔵元自身が杜氏の山崎慶浩氏とともに醸造に携わっています。設備やデータ管理といった技術面と、造り手の情熱の両立を重視し、個人の経験に頼るのではなくチーム全体で技術を共有することで、安定した品質を維持しています。近年は独自酵母「KR酵母」の開発やスパークリング日本酒の展開にも取り組み、伝統の中に新しい挑戦を重ねています。
蔵データ
代表銘柄
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- 吟の瞳
蒼田:「蒼田」は特約店限定で流通する銘柄です。純米大吟醸は糸島産「山田錦」を100%使用し、精米歩合39%まで磨き上げた一本で、フルーティーな香りと甘辛のバランスに優れた味わいが特徴です。純米吟醸は「雄町」を55%まで磨き、喜多屋独自の酵母を用いて仕込まれ、刺身や寿司などと合わせやすい食中酒として造られています。
寒山水:「寒山水」の名は、奥八女・矢部村の寒山に源を発する矢部川の伏流水で仕込むことに由来します。純米大吟醸は山田錦・雄町を45%まで磨き、アルコール度数14〜15度に仕上げた飲みやすく淡麗な味わいが特徴です。純米吟醸は山田錦・吟のさとを55%まで磨き、低温でじっくり発酵させており、玄界灘の海の幸との相性を意識した一本です。
喜多屋:「喜多屋」は蔵の看板銘柄です。「大吟醸 極醸 喜多屋」は糸島産「山田錦」を精米歩合35%まで磨き、雫搾りで仕上げた一本で、2013年にロンドンで開催されたIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)のSAKE部門にて235蔵583銘柄の頂点「チャンピオン・サケ」を受賞しました。優雅で華やかな香りと芳醇で透明感のある味わいが特徴です。「純米吟醸 喜多屋 吟のさと」は地元契約農家や自社田栽培の「吟のさと」を使い、芳醇な味とフルーティーな吟醸香の調和を楽しめます。
吟の瞳:「吟の瞳」は、地元契約農家が育てた酒米「吟のさと」を100%使用した純米大吟醸です。精米歩合50%まで磨き、低温でじっくりと発酵させることで、フルーティーな吟醸香とキレの良い辛口の味わいに仕上げています。旨味を感じながらも後味はすっきりとしており、大吟醸としては手頃な価格帯で楽しめることから人気を集めています。
見学・購入
あり(要事前確認)
本社は九州自動車道八女ICから車で約5分(約3km)、JR鹿児島本線羽犬塚駅から堀川バス「福島・黒木方向行」で矢原町バス停下車後、徒歩約2分です。蔵見学は予約制で、公式サイトの専用予約ページから申し込めます。商品は公式オンラインストアでも購入できます。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
sakenomy.jp / crossroadfukuoka.jp / japansake.or.jp / kitaya.co.jp / fukuoka-sake.org / sake-to-kyushu.com / fukuoka.lg.jp / jimdofree.com / saketime.jp / osakelist.com / tanoshiiosake.jp / tabiiro.jp / sakesanso.com / kurumefan.com
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