篠崎
代表銘柄:国菊・比良松
福岡県
FUKUOKA
株式会社篠崎は、福岡県朝倉市比良松に拠点を置く江戸時代後期(文化文政期)創業の蔵元です。朝倉の地下水や地元産の米を用い、確かな技で酒造りを行っています。代表銘柄には、100年以上続く伝統ブランド「国菊」や、米本来の甘味・旨味を生かした「比良松」があります。
清酒醸造にとどまらず、「国菊あまざけ」や長期樽熟成麦焼酎「千年の眠り」、リキュール「朝倉」、ウイスキー蒸溜所「新道蒸溜所(SHINDO LAB)」を手がけるなど、麹技術を生かした幅広いものづくりを展開しています。
主な実績・受賞歴として、蔵の発表では、清酒「比良松 純米大吟醸40」が2015年世界経済フォーラム(ダボス会議)の晩餐会に出品されました。また、「比良松 純米大吟醸 挑む」はSAKE COMPETITION 2017の純米大吟醸部門でGOLD(第5位)、2016年と2018年にSILVERを受賞しています。
篠崎の歩み
朝倉市比良松に蔵を構える篠崎は、約200年前の江戸時代後期、文化文政期に、いまの朝倉の地で日本酒造りを始めた蔵です。創業以来、福岡に製造場を構え続けています。現在の代表は代表取締役社長の篠崎倫明さんで、株式会社篠崎は2020年4月に株式会社篠崎フーズを吸収合併しています。
日本酒の銘柄は、約100年前に「国菊」へ改められました。かつては「福政」「桂川」など数種類の銘柄がありましたが、日本酒の名前にふさわしい「国菊」を残しました。清酒は、この「国菊」と、米の甘味と旨味を生かす新しいタイプの「比良松」の2つの銘柄で展開しています。蔵の発表では、比良松 純米大吟醸40は2015年に世界経済フォーラム(ダボス会議)の晩餐会に出された酒です。
1980年には「国菊あまざけ」の販売を始め、同じ年に焼酎の製造免許を取得して樽熟成の麦焼酎「千年の眠り」を発売しました。2011年の甘酒ブームで甘酒メーカーとして広く知られるようになり、いまは清酒のほか、焼酎、あまざけ、リキュールなどを手がける幅広い酒類メーカーです。日本酒は、創業の時から造り続けてきた酒です。
2017年の九州北部豪雨では被災し、製造場に泥が流れ込みました。地元の人々が清掃を手伝い、蔵も地域の復旧作業に加わるなかで、互いに助け合って絆を深めました。被災地のあちこちで篠崎の商品が目に入り、自分たちの酒がこの土地に根付いていると実感したことが、地域の誇りとなる蔵でありたいという思いにつながりました。
2021年には、福岡県で初めてウイスキーを造る「SHINDO LAB」を朝倉市に開設し、秋にはナチュラルワインの製造も始めました。日本酒と焼酎を主に造る「朝倉製造場」は定番を磨く場、SHINDO LABは挑戦的な酒造りの場と位置づけられ、「独創性の追求」を掲げて2つの拠点を並べています。
酒造りの特徴
朝倉市には九州一の大河である筑後川が流れ、3つのダムが福岡市やその周辺に水を供給していることから「水のふるさと」とも呼ばれます。この朝倉の清らかな水が篠崎の酒造りの原点で、清酒「比良松」は地元の地下水と米を使い続けることを変わらぬこだわりとしています。比良松の大吟醸40、純米大吟醸、純米吟醸、純米酒、夏酒、「鷹鳴り」の原料米は、いずれも福岡県産の山田錦です。
比良松は、時代とともに変わる好みに応えるため、積み重ねてきた技術で味わいを設計するお酒です。味わいは、米由来の甘味と旨味を生かした甘旨口と、淡麗辛口の2つに分かれます。純米酒65は精米歩合65パーセントで、ぬる燗でじっくり飲める辛口の純米酒です。純米吟醸60は精米歩合60パーセントで、食中酒としての純米吟醸酒をテーマにしています。純米大吟醸50は、第7回福岡県酒類鑑評会の純米大吟醸酒の部で金賞を受けた酒です。
精米歩合40パーセントの大吟醸40は米焼酎を加えた造りで、純米大吟醸「挑」は芳醇なリンゴ香のある淡麗辛口です。福岡ソフトバンクホークスのライセンス商品である純米酒「鷹鳴り」は、球団の本拠地にちなんで原料米を福岡県産にそろえています。
国菊 上撰は米、米麹、醸造アルコールを原料とする少し甘口の酒で、アルコール度数は15度です。鑑評会では、福岡国税局の酒類鑑評会(開催年表記)で、平成14年以降に吟醸酒の部で計19回、純米酒の部で計6回の金賞を受けています。純米酒の部は、平成25年が「夢つくし」、平成28年が純米酒65、平成29年と令和2年、3年、5年が純米吟醸60の受賞です。全国新酒鑑評会(酒造年度表記)では、平成14酒造年度以降に14回入賞し、うち金賞は平成17、18、19、21、23、24酒造年度の国菊と、令和6酒造年度の比良松の7回です。
SAKE COMPETITIONの純米大吟醸部門では、比良松 純米大吟醸「挑む」が2017年にGOLDの第5位となり、2016年と2018年にはSILVERを受けました。
品質管理では、予測できない要因を持ち込まない「きれいな造り」を目指し、徹底した衛生管理を掲げています。日本酒の繊細な香りを損なわないよう、直前に焼酎など香味の強い酒の充填を避けるなど、細かい決まりを設けています。品質管理課が各部門の酒の分析と提言を担い、蔵が造るすべての酒類の品質に責任を持つという製造哲学を支えています。
代表銘柄
国菊
「国菊」は、約100年前に日本酒の銘柄として定められた名前で、100年以上続く篠崎の伝統のブランドです。かつては「福政」「桂川」などの銘柄もありましたが、日本酒にふさわしい名前として「国菊」を残しました。朝倉の水と米、職人の技から造られる地元福岡の食卓の酒で、定番の上撰は少し甘口、アルコール度数15度です。福岡国税局の酒類鑑評会の吟醸酒の部では、平成14年、15年、18年、19年、21年、23年、24年に金賞を受け、平成25年と26年は純米大吟醸で金賞でした。
比良松
「比良松」は、地元の地下水と福岡県産の米を使い続けながら、技術を更新して好みに応える革新のお酒です。米由来の甘味と旨味を生かした甘旨口と、淡麗辛口の2つの味わいがあります。福岡国税局の酒類鑑評会では吟醸酒の部で平成27年から30年、令和元年から3年、5年から7年に金賞を受け、令和5年は「挑」が吟醸酒の部、純米吟醸60が純米酒の部での受賞でした。全国新酒鑑評会では令和6酒造年度に金賞を受けました。SAKE COMPETITION 2017の純米大吟醸部門では「挑む」がGOLDの第5位でした。
見学・購入
- 直売所
- 篠崎の商品を試飲・購入できる直営店「SHINDO LAB STAND」が、朝倉市比良松626番地1にあります。営業時間は10時から16時、定休日は水曜と木曜です。
- 補足
- 大分自動車道の朝倉ICから車で5分、西鉄高速バスの朝倉インターバス停から徒歩10分です。清酒は公式オンラインショップでも購入できます。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 福岡県朝倉市比良松185番地
出典
sakenomy.jp / meti.go.jp / shinozaki-shochu.co.jp / 100nen-keiei-no-kai.jp / hakkou-bunka.jp / satofull.jp / crossroadfukuoka.jp / camp-fire.jp / shop.shinozaki-shochu.co.jp / houjin-bangou.nta.go.jp / nta.go.jp / nrib.go.jp
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