SAKE BREWERY — FUKUOKA
山口酒造場
紹介
山口酒造場は1832年(天保3年)に創業した福岡県久留米市の酒蔵です。六代目当主の山口利助が、北野天満宮から飛来した鶯が蔵の中庭の湧水で喉を潤す姿を見て、天神様の名に恥じない酒造りを誓ったことが銘柄「庭のうぐいす」の由来となっています。醸造には筑後川の伏流水や福岡県産の山田錦・夢一献といった酒米を使用し、地元の契約農家とともに酒米づくりにも取り組んでいます。九州の食に寄り添い「おかわりしたくなる酒」を目指した酒造りを行っており、食を引き立てるフレッシュでバランスの良い味わいが特徴です。日本酒のほか、伝統的な製法による「鶯印のどぶろく」や梅酒などの製造も手掛けています。品質への評価も高く、全国新酒鑑評会や福岡国税局酒類鑑評会で金賞を受賞した実績を持ちます。築260年の母屋には、商品を直接購入できる小売販売所も併設されています。
歴史
山口酒造場のルーツは元禄元年、初代・與右衛門、二代目・清八、三代目・惣平と代を重ねた山口家にさかのぼります。1777年(安永6年)には四代目・利平が屋号を「古手屋」とし、商家として栄えました。1832年(天保3年)、有馬藩から酒造業の許可を得て創業。五代目・山口利七、六代目・山口利助の頃に有馬藩御用達となり、現在の仕込蔵が建てられました。
代表銘柄「庭のうぐいす」の名は、六代目・山口利助の時代に生まれた逸話に由来します。近隣の北野天満宮から蔵の庭へうぐいすが毎日のように飛来し、湧き水で喉を潤したり水浴びをしたりする姿を見た利助は、その水の清らかさに感銘を受け、天神様の名に恥じない酒造りを誓ったと伝えられています。この酒はやがて有馬藩の御用達となり、1911年(明治44年)、六代目・山口利助に贈従五位が叙されました。
その後も蔵は代を重ね、九代目・山口正人は酒豪として知られ、横綱・双葉山と飲み比べをしても夜が明けるまで勝負がつかなかったという逸話が残っています。1975年に大規模設備を排除し、純米酒を中心とした特定名称酒の製造を開始し、1978年には福岡市内にアンテナショップを構えました。1979年に九代目・正人が急逝し十代目・山口尚則が社長に就任すると、規模の競争を避けて「美味しい純米酒をぬる燗で」を掲げ、東京を中心とした市場開拓を進めます。同業16社とともに「福岡銘酒会」を設立し、会長を務めました。1997年からはアメリカ向けの輸出も開始しました。
2004年、十代目・尚則の急逝を受けて十一代目・山口哲生が社長に就任しました。十一代目は「造るのはnipponのこころです」を指針に掲げ、日本酒製造業の枠を超えた新しい価値の創造に取り組んでいます。2022年10月1日には株式会社化し、株式会社山口酒造場として現在に至ります。
酒造り
山口酒造場は筑後川の伏流水と福岡県産の米を用いて酒を醸しています。原料米には主に糸島産の山田錦と、福岡県生まれの酒米・夢一献を使用し、地元の契約農家と協力しながら自社田での酒米づくりにも取り組んでいます。目指すのは「おかわりしたくなる酒」であり、九州の食材や料理に寄り添う酒質を追求して、香り・甘味・酸味が調和したフレッシュでバランスの良い味わいに仕上げています。1975年に大規模設備を排除して以来、純米酒を中心とした特定名称酒の製造に力を注いでいます。代表銘柄「庭のうぐいす」は全国新酒鑑評会で金賞を受賞した実績があります。日本酒のほかに、伝統的な製法によるどぶろくや梅酒の製造も手がけています。
蔵データ
代表銘柄
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庭のうぐいす:「庭のうぐいす」は、北野天満宮から蔵の庭へ飛来したうぐいすが湧き水で喉を潤す姿を見た六代目・山口利助が、天神様の名に恥じない酒造りを誓ったという逸話にちなんで名付けられました。糸島産山田錦や福岡県産酒米・夢一献を用い、精米歩合50%の純米吟醸は香り・甘味・酸味が調和したフレッシュでフルーティーな味わい、精米歩合60%の特別純米はシャープでドライな味わいが特徴です。
鶯印のどぶろく:「鶯印のどぶろく」は、山口酒造場が古式製法により手造りしている濁り酒で、代表銘柄「庭のうぐいす」と同じくうぐいすの逸話にちなむ名を持ちます。精米歩合60%、アルコール分6度で、天然の乳酸を含んだ甘酸っぱく爽やかな飲み心地が特徴です。淡いピンク色でアルコール分9度の「鶯印のどぶろくピンク」もあります。
見学・購入
なし
母屋玄関口の小売販売所「uguisubar」で直売しており、営業時間は9:00~17:00。正月・ゴールデンウィーク・お盆を除き土日祝日も営業しています。
会員制の「うぐいす倶楽部」があり、会員には蔵元から季節の酒が直送されるほか、新酒お披露目会に招待されます。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
fukuoka-sake.org / sakenomy.jp / niwanouguisu.com / crossroadfukuoka.jp / tajima-ya.com / sakenavigation.com / welcome-kurume.com / saketime.jp / tanoshiiosake.jp
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