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久米桜酒造

代表銘柄:久米桜・強力・八郷

鳥取県

TOTTORI

1855年創業

久米桜酒造の大山醸造場
久米桜酒造の大山醸造場(2013年撮影)「Kumezakura Shuzou Daisen sake brewery.jpg」 — 写真:KASEI / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

1855年(安政2年)に鳥取県米子市で創業。酒銘の「久米桜」は、米子城の別名「久米城」と城内に咲く美しい桜にちなんで命名されました。1985年(昭和60年)、酒造りにより適した環境を求めて大山山麓の鳥取県伯耆町へ醸造場を移転しました。

仕込み水には「平成の名水百選」に選ばれた「地蔵滝の泉」と同じ水脈である大山の超軟水の伏流水を使用しています。原料米には、地元・伯耆町八郷地区の農家が契約栽培する「山田錦」や、自社栽培の鳥取県固有の酒造好適米「強力」、昔の食米である「鳥取旭」など、主に蔵の周辺数キロ圏内で育った米を使用しています。伝統的な生酛(きもと)造りなど、地域の米と水の旨みを活かした酒造りを行っています。

代表銘柄には「久米桜」「強力」のほか、地元米全量で醸す地酒「八郷」などがあります。敷地内には、関連会社の久米桜麦酒が営むクラフトビール「大山Gビール」の醸造所とレストランを備えた「大山ブルワリー」が併設されています。

久米桜酒造の歩み

久米桜酒造は、1855年(安政2年)に現在の米子市にあたる地で創業した、鳥取県西部の酒蔵です。創業の地は米子駅に近い場所で、酒銘の「久米桜」は、米子城がかつて「久米城」とも呼ばれていたことから、その城に咲く美しい桜にちなんで名付けられました。

一時は酒造りを中断した時期もありましたが、戦後の昭和22年に会社を設立し、酒造業を再開しました。昭和60年(1985年)には、酒造りにより適した環境を求めて、米子市内にあった醸造場を、現在の伯耆町丸山にあたる大山の山麓へ移しています。

醸造場は標高約300mの大山山麓にあり、近くには「平成の名水百選」に選ばれた「地蔵滝の泉」が湧いています。丸山周辺は古くから「八郷(やごう)」と呼ばれる米どころで、移転後は地元の農家とともに酒米作りに取り組み、地域の古名を冠した地酒「八郷」を造り続けています。

同じ敷地には、地ビールの醸造所とビアレストラン「ビアホフ ガンバリウス」があり、全体は「大山ブルワリー」と呼ばれています。ビール「大山Gビール」の醸造とレストランの経営を担うのは、1996年に久米桜酒造と山陰酸素グループの共同出資で設立された別会社の久米桜麦酒で、清酒を造る久米桜酒造とは法人が異なります。

全国新酒鑑評会では、平成元年度、2年度、5年度、7年度に金賞を受賞しています。

酒造りの特徴

仕込み水は、醸造場近くの「地蔵滝の泉」と同じ水脈にあたる大山の伏流水で、地下150mから自社のポンプで汲み上げています。ミネラル豊富な超軟水のため、久米桜酒造の酒にはやわらかな口当たりのものが多く、近年は辛口の酒にも力を入れています。

酒米は、2024年時点でほぼすべてが蔵から半径2〜3キロ以内で育ったものです。「八郷」に使う山田錦は、蔵の周辺の八郷地区で地元農家が契約栽培したもので、全量が八郷産です。特別純米酒「強力」には、大山の黒ぼく土壌で自社栽培した伯耆町丸山産の酒米「強力」を使います。「芽衣」は昔の食米「鳥取旭」を、県内の農家が無農薬・無肥料で育てた米で醸し、精米歩合は81%です。梅酒に使う梅も県内産です。

昔ながらの生酛(きもと)造りの酒も手がけています。手間と時間はかかりますが、その土地ならではの米のうまみを引き出し、深いコクと味わいを生む造りです。生もと純米大吟醸「八郷」、生もと純米「八郷」、生もと純米吟醸「大山桜」、生もと純米「久米桜」が、鳥取県産の純米酒として造られています。

純米吟醸「だいせん」は、ほのかに甘い果実香があり、やや辛口で旨味のある酒です。県内産の青梅で仕込んだ梅酒(アルコール分12.3%)もあります。また、第20回の会員を募った「八郷酒づくりの会」では、田植え、稲刈り、冬の酒造り体験、春の新酒完成会までを通して、酒米作りから酒造りを体験できます。

代表銘柄

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久米桜

「久米桜」は、米子城の別名「久米城」の桜にちなんだ、蔵の名を冠した銘柄で、レギュラー商品を担います。純米酒は飲みあきしない素朴な味わいで、大吟醸は華やかな香りとふくよかな味わいです。「大山桜」は大山に育まれた旨みのある辛口で、昔ながらの生もと造りによる純米の「久米桜」もあります。

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強力

「強力」は、鳥取県にしかない幻の酒米の名を冠した特別純米酒です。大山の黒ぼく土壌で自社栽培した強力米を、ミネラル豊富な地元の水で醸しています。強力の旨味にしっかりとした酸味が調和した味わいで、精米歩合は60%です。使う米は蔵のある伯耆町丸山の産で、常温から熱燗まで温度を選んで楽しめます。

八郷

「八郷」は、蔵のある丸山周辺が古くから八郷と呼ばれる米どころだったことにちなむ銘柄です。特別純米酒は、地元農家が契約栽培した山田錦を全量地元の八郷産で醸し、精米歩合は60%、日本酒度は+5です。口当たりがよく爽やかな味わいで、冷酒から燗まで温度を選んで楽しめます。このほか、お米の旨味がじんわり広がる純米酒「八郷70」もあります。

見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
蔵に併設された酒蔵直売所で、蔵元直売の酒を購入できます。2022年に県の補助金を活用して改装された広い売り場で、商品を手に取って選べるほか、セミナーなどに使えるスペースもあります。
補足
酒蔵見学は事前の相談・予約が必要です。大山ブルワリーツアーには酒蔵編もあります。久米桜麦酒が営むビアレストラン「ビアホフ ガンバリウス」では、大山Gビールと地元食材の料理を楽しめます。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
鳥取県西伯郡伯耆町丸山1740-50
創業
1855年
公式サイト
g-beer.jp

出典

sake-times.com / sakenomy.jp / japansake.or.jp / nihonmono.jp / tottori.lg.jp / seikei.ac.jp / meimonshu.jp / yonago-navi.jp / yohkoyama.com / tori-skr.jp / g-beer.jp / pref.tottori.lg.jp / webshop.montbell.jp / kotobank.jp / web.archive.org

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