SAKE BREWERY — TOTTORI

諏訪酒造

鳥取県八頭郡智頭町智頭451 1859年創業

紹介

江戸時代末期の安政6年(1859年)、鳥取藩主が参勤交代で宿泊した宿場町・智頭宿にて創業した酒蔵です。酒銘の「諏訪泉」は、蔵の裏手にある諏訪神社に由来します。仕込み水には、千代川の伏流水である自家井戸の超軟水(硬度2程度)を、一切手を加えずに仕込みから洗瓶まで使用しています。鳥取県産米や自社培養酵母を用いた酒造りと熟成にこだわり、食卓に寄り添う純米酒などを醸しています。蔵人たちは前杜氏の言葉である「天のない酒造り(酒造りに終わりはなく日々努力を重ねる)」を規範とし、「幸せな食卓」をテーマに掲げています。代表銘柄には「諏訪泉」のほか、漫画『夏子の酒』に登場した「鵬」や熟成原酒「満天星」などがあり、広島国税局清酒鑑評会などで賞を受賞しています。

歴史

諏訪酒造の創業は幕末の安政6年(1859年)にさかのぼります。当時、参勤交代の宿場町として栄え、因幡街道(智頭往来)と備前街道が合流する要衝であった智頭宿で旅館業を営んでいた南條家の南條与兵衛が、小さな造り酒屋を興したことが始まりとされています。蔵は智頭宿の北側に位置し、なまこ壁の白壁土蔵と大きな杉玉が目印の「梶屋」の屋号を今に伝えています。酒銘「諏訪泉」は、蔵の裏手にある諏訪神社に由来します。

その後、合資会社諏訪娘酒造場として酒造りを続けていましたが、昭和41年(1966年)10月1日に八上姫酒造株式会社との企業合同により、諏訪酒造株式会社が設立されました。平成30年(2018年)7月2日に新法人を設立し、同年10月1日の会社分割(吸収分割)を経て現在の体制の諏訪酒造株式会社となっています。現在の代表取締役CEOは菅原健司氏です。

酒質面での大きな転機は昭和40年代中頃に訪れました。それまで甘口酒が中心だった蔵は、酒質改善のため鳥取県工業試験場の上原浩の指導を受け、ボイラーの改良による蒸米の改善や高温麹の開発(1981年)などに取り組み、本格的な吟醸酒造りへと舵を切ります。世に大吟醸という造りがまだ広く知られていなかった昭和50年代に純米大吟醸「鵬」を発売し、1982年には東京への出荷も始めました。

この蔵は、漫画家・尾瀬あきら氏の代表作『夏子の酒』にも縁があります。尾瀬氏は取材のため蔵を複数回訪れており、同作第116話「不幸な蔵元」で「諏訪泉・鵬」が取り上げられました。蔵に隣接する直売所「梶屋」には、尾瀬あきら氏の原画のコピーを展示するギャラリーが併設されています。

酒造り

仕込み水には、蔵の目の前を流れる千代川の伏流水を自家井戸から汲み上げて使用しています。全硬度2程度というほとんど無味無臭の超軟水で、精米・洗米から仕込み、さらに洗瓶に至るまで一切手を加えずに用いているのが特徴です。軟水由来の穏やかな発酵により、口当たりのやわらかい酒質に仕上がります。

米は酒造好適米を中心に、山田錦や玉栄など長年選別・育種されてきた品種を使用しています。仕込み規模は純米酒で最大2000kg、吟醸酒で1000kgと小さく、添えを充分に湧かせるための「添えたて」という、近年の鳥取県では諏訪酒造のみが行っているとされる工程を守り続けています。長年杜氏を務めた鳴川喜三氏の「天のない酒造り(酒造りに終わりはなく、日々努力を重ねなければならないという戒めと希望の言葉)」と「毎日が一年生」という言葉を蔵の規範とし、冷やでも燗でも食卓に寄り添う「幸せな食卓」のための酒を目指しています。

蔵データ

所在地

鳥取県八頭郡智頭町智頭451

創業

1859年(鳥取県)

公式サイト

www.suwaizumi.jp

代表銘柄

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諏訪泉:蔵の看板銘柄で、千代川の軟水が生み出すやさしい口当たりが持ち味の純米酒です。冷やでも旨みを感じられますが、熱燗にすると旨みがより豊かに広がり、しっかりとした味わいへと変化します。食卓に寄り添い飲み飽きしない上質な純米酒として、日々の晩酌に向く一本です。

:精米歩合40%まで磨いた山田錦(兵庫県産・鳥取県産)を用いた純米大吟醸で、熟成期間は3年、アルコール度16〜17%。大吟醸造りがまだ広く知られていなかった昭和50年代に発売された蔵の看板銘柄で、香りを抑え料理の味わいを引き立てる脇役に徹した酒質です。漫画『夏子の酒』第116話「不幸な蔵元」に「諏訪泉・鵬」として登場したほか、JALファーストクラスの機内酒に選ばれた実績もあるとされています。

満天星:精米歩合50%、山田錦25%と玉栄75%を用いた純米吟醸で、搾った後に約2年間熟成させてから出荷する熟成タイプです。諏訪泉のやわらかな水が引き出すふくよかな旨みを持つ旨口の吟醸酒で、優しい口当たりとのど越しの良さが特徴。銘柄名は智頭町の花であるドウダンツツジ(満天星)に由来します。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

蔵に隣接する直売所「梶屋」では諏訪泉の商品を試飲でき、季節のおすすめ酒のほか食品・調味料・地元の工芸品なども取り扱っています。尾瀬あきら氏の原画のコピーを展示するギャラリーも併設されています。

補足

営業時間は午前10時〜午後5時(10月〜3月は午後4時30分まで)、年末年始休業。JR因美線智頭駅から徒歩約10分で、大阪から車で約2時間7分、岡山から約2時間13分、鳥取市内から約37分。駐車場あり。蔵見学は受け入れていません。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

suwaizumi.info / suwaizumi.jp / tottori.lg.jp / kotobukiya-sake.com / sakenomy.jp / securite.jp / kobokudo.jp / torican.jp / pref.tottori.lg.jp / chizukankou-kurashiya.jp / torinohito.jp / ja.wikipedia.org / umai-sakeya.com / saketime.jp

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