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浜松酒造

代表銘柄:出世城

静岡県

SHIZUOKA

1871年創業

1871年(明治4年)に創業した浜松酒造は、旧東海道沿いに蔵を構える旧浜松市域で唯一の地酒蔵です。代表銘柄の「出世城」は、徳川家康をはじめ歴代城主が後に江戸幕府の重役へ出世した歴史から別名「出世城」と呼ばれた浜松城の故事にあやかり命名されました。

酒造りの最大の特徴は、地下100mから汲み上げる天竜川の伏流水(軟水)を仕込み水に使用している点です。この名水で仕込むことにより、口当たりが優しく、杯を重ねても飲み飽きしないすっきりとした味わいを生み出しています。伝統の技と地元の名水を生かした酒造りを続けており、全国新酒鑑評会での金賞受賞や名古屋国税局酒類鑑評会での優等賞獲得など、高い評価を受けています。

浜松酒造の歩み

浜松酒造は1871年(明治4年)に創業した酒蔵で、蔵は現在、旧東海道にあたる国道152号沿いの浜松市中央区天神町にあります。銘柄の「出世城」は、浜松城が別名「出世城」と呼ばれることにちなみます。徳川家康をはじめ歴代の城主の多くが、のちに江戸幕府の重役へ出世したことから、その縁起にあやかって名付けられました。

昭和10年ごろまで浜松の周辺に10軒あまりあった造り酒屋も、蔵元の説明では、今は浜松酒造が2005年の合併前の旧浜松市域で唯一の地酒蔵になっています。なお、浜松市浜名区(旧浜北市)には花の舞酒造もあります。浜松酒造は日本酒のほか焼酎やリキュールも手がけ、焼酎には「出世城酎」、リキュールには「みかん梅酒」があります。

2017年にはNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」にちなんだ「直虎の夢」シリーズを出し、女性杜氏が醸す蔵元として公式Facebookも開設しました。2018年時点の杜氏は増井美和さんで、2023年以降は和久田健吾さんが務めています。2018年10月には、定番の辛口酒だった「銀露」を一新し、「出世城 葵御紋 辛口」として統一ブランド「出世城」に束ねました。2022年には杜氏の名を冠したブランド「和く和く」を立ち上げ、全国新酒鑑評会のノウハウを生かして醸す吟醸酒などを出しています。

2018年から2021年にかけては、若い蔵人がタンク1本を任されて醸す企画「The challenge」も続きました。

全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても入賞が8回あり、そのうち金賞は6回です。平成14・15・16酒造年度に3年連続で金賞を受け、令和2・3酒造年度にも2年連続で金賞を受賞しました。令和6酒造年度にも金賞で、令和4酒造年度と令和7酒造年度は入賞でした。いずれも出品商標は「出世城」です。名古屋国税局酒類鑑評会では、最上位賞に次ぐ優等賞を、第53回から第74回(令和7年度)までの22回のうち10回受けています。

吟醸酒の部は第53回・第58回・第69回・第73回・第74回、本醸造酒の部は第55回・第65回・第66回で、第71回(令和4年度)は吟醸酒の部と純米吟醸酒の部の2部門、第72回は純米吟醸酒の部でした。令和4年度から4年連続の優等賞です。このほか、それ以前の第50回(平成14年)と第51回(平成15年)でも純米酒の部で入賞しています。

静岡県新酒鑑評会では会長賞を重ねており、平成12酒造年度から令和7酒造年度までに、吟醸酒の部で23回、純米吟醸酒の部で20回受賞しています。全国燗酒コンテストでは、2023年のお値打ちぬる燗部門で「本醸造 出世城 葵御紋」が金賞、2024年のプレミアムぬる燗部門で「出世城 特別純米 誉富士」が最高金賞に選ばれました。2026年にはお値打ちぬる燗部門で「本醸造 出世城 葵御紋」が最高金賞、極上お値打ち熱燗部門で「純米吟醸 出世城 葵御紋」が金賞です。

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2023のメイン部門では「吟醸 出世城 葵御紋」が金賞を受賞し、SAKE COMPETITION 2026の純米大吟醸部門(出品339点)では「出世城 純米大吟醸」がSILVERを受賞しています。

酒造りの特徴

仕込み水は、天竜川の伏流水を地下100メートルから汲み上げたものです。酒造りに理想的な軟水で、蔵元は、やさしい口当たりと骨太な味わいが生まれ、食中酒に向くと説明しています。酒造りは設備に頼らず、すべて手造りで行い、二口目、三口目と杯を重ねても飲み飽きしない酒を目指しています。中汲みの限定酒は手詰めで瓶詰めしています。

使う米や酵母は商品ごとに異なります。本醸造 出世城 葵御紋は国産米の精米歩合70%、純米吟醸 葵御紋は美山錦の精米歩合50%、純米大吟醸は兵庫県産山田錦の精米歩合40%です。令和7酒造年度の全国新酒鑑評会で入賞した大吟醸は、兵庫県産山田錦を全量使い、精米歩合40%、酵母K-1801で仕込まれています。静岡県の酒造好適米「誉富士」と静岡酵母を使った酒もあり、特別純米の「誉富士」は燗酒コンテストの最高金賞酒になりました。

季節の酒も多く出しています。2026年の秋には、原酒を0度の酒庫で低温貯蔵して旨味を引き出した「秋上がり」や「ひやおろし」を売り出しました。新酒の季節には「初しぼり」や活性にごり生も出しています。2026年は10月に今季の酒造りが始まり、一番仕込みは美山錦を50%まで磨いた純米吟醸でした。

変わった仕込みにも取り組んでいます。2019年に杜氏が手がけた「出世城 純米はんぶん麹仕込み」は、通常は米麹と蒸米を2対8ほどで仕込むところを、米麹5割で仕込んだ高麹歩合の純米酒で、2026年にも限定醸造しています。また、金賞や入賞を受けた大吟醸を年度ごとに本数限定で売り出しており、令和2酒造年度は鑑評会出品酒と同じタンクから市販酒規格で瓶詰めした200本、令和6酒造年度は372本でした。地元の浜松まつりに合わせて、初子の祝い用の菰樽や、町の凧絵柄・名前入りのラベルの祝酒も用意しています。

代表銘柄

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出世城

蔵の名を冠した主力銘柄で、葵御紋のラベルを付けた本醸造、純米、吟醸、純米吟醸などの普通流通酒から、純米大吟醸や大吟醸までそろいます。2018年に旧定番の「銀露」も出世城に統一しました。全国燗酒コンテストでは本醸造 葵御紋が2026年にお値打ちぬる燗部門の最高金賞、2023年には金賞となり、燗にも向く晩酌酒として地元に親しまれています。純米大吟醸はSAKE COMPETITION 2026でSILVERを受賞しました。

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見学・購入

蔵見学
なし
直売所
事務所に併設のショップで購入できます。所在地は浜松市中央区天神町3-57の東海道(国道152号)沿いです。2026年10月時点で営業時間は10時から16時(昼休み12時から13時)、定休日は土曜と日曜で臨時休業もあります。2024年10月時点では試飲(1種類)ができ、駐車場は3台(無料)です。
補足
2026年10月時点では蔵見学はできません。JR浜松駅バスターミナル9番乗り場から乗車して「天神町西」バス停で降り、東へ徒歩3分です。車では東名浜松ICから約15分(5.8km)です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
静岡県浜松市中央区天神町3-57
創業
1871年
公式サイト
hamamatsushuzo.com

出典

japansake.or.jp / hamamatsushuzo.com / hamamatsu-pf.jp / shizuoka-sake.jp / wikipedia.org / nrib.go.jp / nta.go.jp / warp.ndl.go.jp / sakecompetition.com / kansake.jp / finesakeawards.jp / at-s.com

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