SAKE BREWERY — SHIZUOKA

万大醸造

静岡県伊豆市年川34 1935年創業

紹介

万大醸造合資会社は、静岡県伊豆市に位置する伊豆半島唯一の清酒蔵です。1935年(昭和10年)に法人として設立されました。仕込み水には宇佐美火山帯の柔らかな年川の伏流水などを使用し、風土や気候に合わせて冬季のみ酒を仕込む昔ながらの「寒造り」を守り続けています。

主力銘柄の「萬燿(萬耀)」をはじめ、「大沢里」「脇田屋」「豊楽」「下田美人」など、伊豆の歴史や地にゆかりのある地酒を継承・製造しています。また、本格粕取り焼酎や、わさび・ニューサマーオレンジといった伊豆の特産品を生かした各種リキュールも幅広く手掛けています。銘柄「萬燿」は戦国武将の北条早雲(伊勢新九郎)が戦勝の祝杯で称えた言葉に由来すると伝えられており、2022年には「萬燿 純米吟醸 誉富士」が国連総会レセプションに採用された実績を持ちます。地元の豊富な食材や海の幸・山の幸に引き立て役として寄り添う食中酒を目指し、丁寧な酒造りを続けています。

歴史

万大醸造合資会社は、静岡県伊豆市年川34(修善寺駅から車で約5分)に所在する伊豆半島唯一の清酒蔵です。会社としての設立は昭和10年(1935年)12月20日で、代表役員は佐藤智昭氏、杜氏は伊豆杜氏の伊奈静夫氏が務めています。事業内容は清酒製造業及び販売業です。

伊豆地域では1300年代頃から酒(どぶろく)造りが行われてきたと伝えられており、その歴史が連綿と続いてきました。昭和の中頃には数十軒の酒蔵がありましたが、時代の変化とともに数を減らし、現在は万大醸造のみが操業を続けています。明治から平成に至るおよそ150年の間に、酒蔵を取り巻く環境は大きく変化したと同社は述べています。

主力銘柄「萬耀」は、1493年の伊豆討入りの後、修善寺の柏久保城で戦勝の祝杯を上げた北条早雲(伊勢新九郎長氏)が「これぞまさしく萬代に萬(よろず)の国に燿(かがや)ける酒」と讃えたという伝承に由来すると伝えられています。この逸話をもとに、昭和中頃に銘柄として復活させたものです。

2022年には、ニューヨークで開催された国連総会に併催された「日本食・食文化レセプション」に、静岡県独自の酒造好適米「誉富士」を使った純米吟醸「萬燿 誉富士」が採用されました。

酒造り

仕込み水には、宇佐美火山帯を水源とする清浄な年川の湧水を用いるほか、賀茂郡西伊豆町大沢里で天城山系の地下1000mから汲み上げる「天城深層水健」も使用しています。この深層水は一般細菌が検出されず、硝酸性窒素も0.02mg/L未満と極めて純度が高いとされています。伊豆の気候風土に合わせて冬季のみ酒を仕込む昔ながらの寒造りを守り、大がかりな機械に頼らない伝統的な造り方を貫いています。

原料米には静岡県独自に開発された酒造好適米「誉富士」を用いる銘柄が多く、酵母には沼津市にあった旧静岡県の試験場で開発された県産酵母「静岡酵母(HD-1)」を使う商品もあります。

目指す酒質は、伊豆の海の幸・山の幸を使った料理の味を邪魔しない、キレのきれいな飲み口です。

蔵データ

所在地

静岡県伊豆市年川34

創業

1935年(静岡県)

公式サイト

izu-bandai.com

代表銘柄

伊豆:毎年冬にだけ登場する季節限定の「伊豆のにごり酒」です。あっさりさらさらとした瑞々しい甘口で、お米の旨味を残すよう仕込まれています。生きた酵母ともろみに残る微量の炭酸ガスによる刺激が楽しめる、発酵もろみそのままの生酒で、地元では年末の風物詩として親しまれています。

大沢里:麹米・掛米ともに静岡県産誉富士を100%使用した純米吟醸で、精米歩合60%、アルコール分17%です。名は賀茂郡西伊豆町大沢里の地名に由来し、同地で汲み上げる天城山系の深層水「天城深層水健」を仕込み水に用いています。滑らかでまろやかな、芳醇甘口の味わいに仕上げられています。

萬耀:北条早雲が伊豆討入り後の祝杯で讃えたという伝承に由来する普通酒です(「萬燿」とも表記され、蔵元サイトでも両表記が混在します)。精米歩合70%、アルコール分15%、日本酒度-5.0、酸度1.3で、麹米には富山県産五百万石、酵母には協会7号酵母を使用しています。ほんのり甘口の「田舎のお酒」として、冷や・常温・燗のいずれでも楽しめます。

萬燿:静岡県独自の酒造好適米「令和誉富士」を100%使用した純米吟醸で、精米歩合60%、アルコール分16%です。旧静岡県試験場由来の酵母「静岡酵母(HD-1)」を使い、雑味のないふくらみとキレを両立させた端麗辛口に仕上げています。2022年の国連総会併催「日本食・食文化レセプション」に採用された実績を持ちます。

下田美人:伊豆半島南端の下田にちなんで名付けられた銘柄です。下田開国博物館の売店「豆州庵」などで取り扱われており、下田の海の幸に合わせて楽しめる地酒として親しまれています。蔵元公式サイトの商品一覧には現在掲載されていません。

見学・購入

蔵見学

なし

直売所

直売所での購入が可能で、営業時間は9:00〜17:00(電話受付9:00〜16:00)、定休日は水曜・日曜・年末年始です。所在地は静岡県伊豆市年川34の酒蔵と同じです。

補足

蔵見学は行っていませんが、事前予約制で試飲は可能です(伊豆観光公式サイト「美伊豆」による)。駐車場は10台分あります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

同じ静岡県の酒蔵

出典

sakedata.jp / izu-bandai.com / homarefuji.com / shizuoka-sake.jp / pon.sh / at-s.com / b-izu.com / sakeno.com

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