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神の井酒造

代表銘柄:神の井

愛知県

AICHI

1856年創業

神の井酒造の建物
神の井酒造の建物(2016年撮影)「Kaminoi Shuzo-20160207.jpg」 — 写真:KAMUI / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

安政3年(1856年)創業。愛知県名古屋市緑区大高に所在する蔵元です。銘柄名「神の井」は、三代目当主が熱田神宮へ御斎田を寄進した縁から、熱田神宮の「御神井」の水にちなんで命名されました。安政3年建築の主屋や大正元年(1912年)建築の酒蔵などは、名古屋市の登録地域建造物資産に登録されています。酒造りにおいては「柔らかな口当たりと軽やかな後味」を大切にし、伝統を守りながらも革新的な取り組みを取り入れています。全国新酒鑑評会では平成12年(2000年)以降に通算12回の金賞を受賞した実績を持ちます。

代表銘柄は「神の井」のほか「寒九の酒」などがあります。

神の井酒造の歩み

神の井酒造は、名古屋市緑区大高町に蔵を構える酒蔵です。創業は安政3年(1856年)で、現在の大高町にあたる地で酒造りを始めて以来、この土地で酒を造り続けています。蔵はJR東海道本線の大高駅から歩いて8分ほどの場所にあり、代表は久野正彦さんです。

大高は古くから酒造りの盛んな土地でした。江戸時代の元禄10年(1697年)に酒株の制度が敷かれ、明治18年には大高に9軒の酒蔵があって4,500石の酒が造られていました。いま大高に残る酒蔵は3軒で、神の井酒造はそのうちの1軒です。

酒銘「神の井」は、熱田神宮にまつわる由来を持ちます。蔵の説明では、日本武尊が東の国々を平定する途中で大高の地に立ち寄り、氷上姉子神社の宮簀媛命に草薙剣を預けて伊吹山へ向かいました。宮簀媛命は日本武尊の遺志を重んじて熱田神宮を構えたとされます。この熱田神宮の御斎田を三代目当主の久野友一が寄進した縁により、御神井の水のようであることから「神の井」と名付けられました。

蔵の建物にも歴史があります。安政3年に建てられた主屋と大正元年(1912年)に建てられた酒蔵は、いまも使われており、2012年12月に名古屋市の登録地域建造物資産に登録されました。

酒造りの特徴

「柔らかな口当たりと軽やかな後味」は、蔵が酒造りの鉄則として掲げる言葉です。杜氏は基本の味を守りながら、新たな個性や魅力を取り入れるための工夫を重ねています。地元出身の杜氏のもと、少人数で手造りにこだわり、地元で愛されるお酒を目標にしています。

酒造りは、新米が蔵に届く秋に始まります。令和6年度は2024年10月に新米が蔵に届き、その年最初の麹づくりが始まりました。冬にかけては夜通しの作業が続くため、蔵では夜勤用の寝床を整えて半年間の造りに臨みます。大寒を迎えた2026年1月も、甑で米を蒸す作業が行われていました。

商品は大吟醸・純米大吟醸から本醸造、上撰・佳撰まで幅広くそろいます。大吟醸「荒ばしり」は兵庫県産の山田錦を100%使い、精米歩合は35%です。純米大吟醸「寒九の酒」も兵庫県産の山田錦100%で、大寒の時期に仕込み、精米歩合は35%です。純米酒「美山錦」は美山錦を100%使って精米歩合45%で造り、「山田錦純米吟醸 大高」は精米歩合55%です。

特別純米「ナゴヤクラウド」は、地元大高の農家が育てた「あいちのかおり」、愛知県が開発した独自酵母、地元出身の杜氏の技を合わせた酒で、精米歩合は60%、柔らかい口当たりのやや辛口です。名古屋ことばをラベルに生かした「吟醸 酔ってござる」もあります。季節の限定酒も造っています。冬には搾りたてのお酒を瓶詰めした「しぼりたて」を出し、毎年2月初旬には予約分だけを瓶詰めする「限定品 しぼりたて生原酒」が一日限りで発売されます。秋には、極寒の時期に仕込んだ吟醸酒をタンクで半年間熟成させた「吟醸ひやおろし」が登場します。

全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に16回入賞し、うち金賞は9回です。金賞は平成15・16酒造年度、平成18〜23酒造年度の6年連続、平成26酒造年度で、いずれも商標は「神の井」です。令和元・5・7酒造年度も入賞しており、令和5酒造年度は純米大吟醸「寒九の酒」での入賞でした。蔵の発表では、平成11〜13酒造年度にも金賞を受けており、全国新酒鑑評会の金賞は通算12回になります。名古屋国税局酒類鑑評会では、第53回(平成17年)から第67回(平成30年度)までのうち13回で優等賞を受け、計18部門にのぼります。

内訳は吟醸酒の部8回、純米酒の部5回、本醸造酒の部5回で、直近は平成30年度の純米酒の部です。それ以前の第50回(平成14年)と第52回(平成16年)でも入賞しています。

代表銘柄

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神の井

蔵の名を冠した主力の銘柄で、全国新酒鑑評会へ出品する商標でもあります。看板商品の純米大吟醸「寒九の酒」をはじめ、大吟醸から本醸造、季節の限定酒まで幅広く展開します。高精白米で醸した純米吟醸原酒(精米歩合45%)は水を加えない原酒ならではの芳醇な香りと豊かな味わいが特徴で、贈答にも向きます。

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見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
蔵の店頭で販売しています。JR大高駅から徒歩8分、名古屋市緑区大高町字高見25です。
補足
毎年2月の日曜に酒蔵見学会を開いています。2026年は2月22日の10時から15時までで、入場も試飲も無料です。2024年の回は駐車場がない案内でした。2021年から2023年は中止し、2024年に4年ぶりに再開しました。通常の見学は事前予約制です。例年3月からは、酒粕で漬けた瓜の奈良漬けも店頭で販売しています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
愛知県名古屋市緑区大高町字高見25番地
創業
1856年
公式サイト
www.kaminoi.co.jp

出典

sakenomy.jp / sakedata.jp / kaminoi.co.jp / oishiisake.jp / nagoya-rekimachinet.jp / wikipedia.org / kaminoi-owari.seesaa.net / nta.go.jp / nrib.go.jp / city.nagoya.jp / nagoya-info.jp

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