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盛田金しゃち酒造

代表銘柄:金鯱

愛知県

AICHI

1848年創業

盛田金しゃち酒造の建物
盛田金しゃち酒造の建物(2023年撮影)「Morita Kinshachi Shuzo ac (1).jpg」 — 写真:Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0縮小・WebP変換

盛田金しゃち酒造は、1848年(嘉永元年)に愛知県半田市亀崎で創業した蔵元「天埜酒造」の事業を継承し、2010年に設立された酒蔵です。代表銘柄「金鯱(きんしゃち)」は、名古屋城のシンボルである金鯱にちなみ、愛知県を代表する酒蔵となるという願いを込めて命名されました。

酒造りでは知多半島の伏流水を使用し、米洗い、麹造り、温度管理、搾りに至るまでの工程を手作業で行う丁寧な仕込みを行っています。米の旨みを最大限に引き出した繊細な味わいを追求するほか、地元の知多半島の果物を使用したリキュールなども製造しています。

全国新酒鑑評会で「金鯱 大吟醸」が金賞を受賞しているほか、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」での金賞受賞や愛知県酒造組合主催の「利き酒研究会」での受賞歴など、高い醸造技術と品質が評価されています。

盛田金しゃち酒造の歩み

1848年(嘉永元年)、「潮干祭り」で知られる愛知県半田市亀崎で、蔵元「天埜酒造」が創業しました。1917年に合資会社となり、1946年には地元で親しまれる清酒「初夢桜」を発売しています。現在の蔵は1800年代に建てられた建物で、古いぶん苦労も多いものの、大切に使い続けています。

天埜酒造の時代にも、蔵の酒は全国新酒鑑評会で評価されてきました。1984年開催の全国新酒鑑評会で初めて金賞を受賞しています。「初夢桜」は平成14酒造年度に入賞し、平成15・16・18酒造年度には金賞を受賞しました。

2010年2月、酒類・食品卸のイズミックを中核とするMICSグループの統括会社である盛田エンタプライズが酒造会社を設立し、生産を止めていた天埜酒造から酒造免許を譲り受け、その営業を引き継ぎました。これが現在の盛田金しゃち酒造です。法人の設立から4か月後の2010年6月に、新しい清酒「金鯱」が発売されています。愛知県を代表する酒蔵になるという願いを込め、名古屋城のシンボルである金鯱の名を付けた銘柄です。

天埜酒造の時代から地元を中心に愛されてきた「初夢桜」も引き継がれ、現在は「金鯱」と「初夢桜」の2つのブランドを醸しています。2011年には清水徹が杜氏に就任し、同じ年から大相撲名古屋場所に「金鯱」の樽飾りを始めました。2023年9月には神谷尚宏が杜氏に就任し、現在の酒造りを担っています。

盛田金しゃち酒造になってからの全国新酒鑑評会では、平成28酒造年度の金賞を皮切りに、平成30酒造年度、令和3酒造年度、令和7酒造年度にも「金鯱 大吟醸」が金賞を受賞し、金賞は計4回です。平成29酒造年度、令和元酒造年度、令和4酒造年度、令和5酒造年度は入賞で、入賞は計4回で、金賞と合わせて8回です。令和元酒造年度は金賞が選ばれなかった年にあたります。

名古屋国税局酒類鑑評会では、平成25年度から令和7年度までに計11回(平成27年度と令和5年度を除く)、優等賞に選ばれています。平成25年度は吟醸酒の部と純米酒の部、平成26年度は吟醸酒の部と本醸造酒の部、平成28年度は吟醸酒の部で、いずれも「金鯱」です。平成29年度は吟醸酒の部と純米酒の部の「金鯱」が優等賞でした。平成30年度は吟醸酒の部で「金鯱」、純米酒の部で「初夢桜」、令和元年度は吟醸酒の部、純米酒の部、本醸造酒の部のいずれも「金鯱」、令和2年度は燗酒の部で「金鯱 純米酒」です。

令和3年度は吟醸酒の部の「金鯱」と燗酒の部の「金鯱 純米吟醸」「金鯱 純米」、令和4年度は吟醸酒の部の「金鯱 大吟醸」と燗酒の部の「金鯱 純米」、令和6年度は吟醸酒の部の「金鯱 大吟醸」と純米吟醸酒の部の「金鯱 純米大吟醸」、令和7年度は吟醸酒の部の「金鯱 大吟醸」と燗酒の部の「金鯱 純米吟醸」「金鯱 純米酒」が優等賞です。

愛知県酒造組合の品評会では、「利き酒研究会」の本醸造の部で2013年と2016年に県知事賞(最高賞)を受賞し、2014年には吟醸・純米・本醸造の3部門、2017年にも3部門で県組合会長賞に選ばれました。2018年と2019年にも吟醸と本醸造で県組合会長賞を受けています。2025年4月の愛知県新酒品評会では、吟醸酒の部で「金鯱 大吟醸酒」が県知事賞、純米吟醸酒の部で「金鯱 超特選純米大吟醸酒」が県組合会長賞です。

燗酒のコンテストでは、スローフードジャパン 燗酒コンテストの2014年にお値打ち熱燗部門で「金鯱 純米」、2015年にプレミアム燗酒部門で「金鯱 純米吟醸」が金賞を受賞しました。全国燗酒コンテストでは、2018年と2020年にプレミアム燗酒部門で金賞を各2点、2019年は「金鯱 完熟ひやおろし本醸造酒」がお値打ち熱燗部門で最高金賞、「金鯱 純米大吟醸酒」がプレミアム燗酒部門で金賞となり、2025年にもお値打ち熱燗部門で「金鯱 完熟ひやおろし本醸造酒」が金賞を受けています。

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」では、2017年に大吟醸酒部門で「金鯱 大吟醸 KS-4」、2019年と2023年にメイン部門で「金鯱 夢吟香純米酒」、2021年にプレミアム大吟醸部門で「金鯱 大吟醸酒」が金賞を受賞しています。Kura Masterでは2024年に「金鯱 大吟醸酒」が金賞を受賞しました。

2026年にはIWCで「超特撰純米大吟醸酒2025BY」が金メダル、「金鯱 純米吟醸酒」が銅メダルを獲得し、同年のKura Masterでは「金鯱 純米吟醸酒」が純米酒(精米歩合51〜65%)部門でプラチナ賞、「金鯱 大吟醸酒」が大吟醸酒部門で、「超特撰純米大吟醸酒2025BY」が純米大吟醸酒(36〜50%)部門で、それぞれ金賞です。

酒造りの特徴

原料米には、全国から目的の酒質に合う酒造好適米を求めています。酒米の横綱格とされる山田錦は、「金鯱」の純米酒、純米吟醸酒、大吟醸酒など多くの商品に使っています。仕込み水は知多半島の地下水(軟水)で、口当たりのやわらかな酒質につながっています。

洗米や麹造りなど、品質を左右する要の工程は手作業で行っています。洗米から麹造り、温度管理、櫂入れ、搾りまで人の手で進め、「一滴入魂。真心の酒。」を掲げています。大吟醸などの高度に精白した米では「限定吸水」を行い、浸漬時間を秒単位で管理するため、ストップウォッチを見ながらの作業になります。翌日には甑で蒸し上げ、冬の外気で放冷しながら、蒸米の温度が均一になるよう何度も混ぜます。麹は麹室で3日間かけて造り、大吟醸から普通酒まで、すべての麹を手作業で仕上げています。

醪は、知多半島の伏流水(軟水)で仕込み、20日から場合によっては1か月以上かけて低温でじっくり発酵させます。雑味のないきれいな酒質に導きます。搾りでは、酒粕が多く出るような酒造りを心がけ、洗練された味を目指しています。大吟醸などの出品酒は圧搾機にかけず、袋に入れて吊る「袋吊り」で、自然に垂れてくる新酒だけを採ります。新酒は「荒ばしり」「中垂れ」「責め」に分けて低温でオリ引きを行い、それぞれを官能評価して、最適なものを出品酒に選びます。

目指す酒は「米の旨みを感じるまろやかな舌ざわりを感じながらも、くどさのない透明感のある清酒」です。愛知県産の酒造好適米「夢吟香」を全量使った「金鯱 夢吟香 純米」(精米歩合65%)や「初夢桜 夢吟香 純米吟醸酒」(精米歩合60%)にも取り組んでいます。夢吟香は山田錦と若水を掛け合わせて開発された品種です。

日本酒のほかに、知多半島の果物を使ったリキュールも醸しており、美浜町のブルーベリー、大府市の巨峰、半田市のいちご「ゆめのか」、知多半島産のベルガモットオレンジとレモン、知多半島の梅を純米吟醸で漬けた梅酒などがあります。祝事や祭りの場向けには、杉樽入りの「本荷樽」もあります。

代表銘柄

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金鯱

金鯱は、2010年6月に発売された盛田金しゃち酒造の主力銘柄です。愛知県を代表する酒蔵になりたいという願いを込め、名古屋城のシンボルである金鯱の名が付けられました。大吟醸は山田錦を40%まで磨き、純米吟醸は掛米・麹米とも全量山田錦で仕込みます。愛知県産の夢吟香を65%精米した純米酒や、本醸造の生貯蔵酒もあり、全国新酒鑑評会の金賞酒も、この銘柄の大吟醸です。

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見学・購入

直売所
蔵に併設された醸造元直売所で、「金鯱」や「初夢桜」、リキュールを購入できます。営業時間は8時30分から17時までで、土・日・祝日は休みです。
補足
駐車場はありません。2025年には発酵ツーリズム東海に合わせた蔵開きで、工場長が蔵内を約30分かけて案内する事前予約制のツアーが行われました。2019年の亀崎潮干祭では、蔵で試飲販売を行っています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
愛知県半田市亀崎町9-112
創業
1848年
公式サイト
www.kinshachi.co.jp

出典

oishiisake.jp / sakenomy.jp / kinshachi.co.jp / nta.go.jp / nrib.go.jp / handa-kankou.com / tokaihakko.net

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。