若乃井酒造
代表銘柄:若乃井・風彡・えびす寿
山形県
YAMAGATA
1890年創業
明治23年(1890年)創業。山形県飯豊町に所在する酒蔵です。蔵名・銘柄名の「若乃井」は、村の鎮守である若宮八幡宮の近くを流れる野川の下流に井戸を掘った際、酒造りに適した清水が湧き出たことに由来します。仕込み水には野川の水(硬度22の超軟水)を使用しています。また、醸造したお酒を町内の雪室貯蔵施設にて0〜3℃の低温で熟成させる「雪室熟成」を取り入れています。
受賞歴として、全国新酒鑑評会では平成14・21・22酒造年度に金賞を受賞しているほか、2016年には「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で特別純米酒「えびす寿」が最高金賞を受賞しています。
若乃井酒造の歩み
若乃井酒造は、山形県西置賜郡飯豊町にある酒蔵で、1890年(明治23年)の設立です。霊峰飯豊山のふもと、田んぼの中に家々が点在する散居集落の一角にあり、飯豊町で唯一の酒蔵です。
社名と銘柄の由来は、村の鎮守である若宮八幡宮のそばを流れていた野川にあります。その下流に井戸を掘ったところ、泉のように清水が湧き出しました。その水は酒造りによく合う水質で、蔵人は大喜びでおいしい酒を造った、というのが「若乃井」の名の始まりです。
大沼秀和は2001年に専務取締役として蔵に入りました。当時は秋田から来る山内杜氏が酒造りを担っていました。のちに平成25酒造年度(2013〜14年)の造りから自ら杜氏を務めるようになり、2022年時点では社長として蔵を率いていました。
2013年には、置賜地方の若手の蔵元杜氏がいる加茂川酒造、鈴木酒造店長井蔵、若乃井酒造、中沖酒造、長沼合名の5蔵に飲食店や酒販店の有志が加わり、五蔵会が発足しました。2016年には、米、麹菌、酵母、仕込みの日程を同じにして水だけを違える純米吟醸のセット「伍連者」を出しました。2018年には蔵ごとに酒母を変えたセットを出し、若乃井酒造は速醸酛を担当しました。
受賞では、全国新酒鑑評会で平成14酒造年度以降に8回入賞しており、そのうち金賞は平成14、21、22酒造年度の3回です。ワイングラスでおいしい日本酒アワードでは、2016年に特別純米酒の「えびす寿」が最高金賞を受賞し、「風彡」は2019年、2023年、2026年に金賞を受賞しています。全国燗酒コンテストのお値打ちぬる燗部門では、2016年に特別純米酒の「若乃井」、2018年に「若乃井 あまくち」が金賞を受賞しました。2014年の全米日本酒歓評会では、「寒仕込み 大吟醸 若乃井」が銀賞を受賞しています。
酒造りの特徴
酒造りに使う野川の水は、花崗岩の天然のフィルターを通った硬度22の超軟水で、酒造りによく合う水質です。水源は2000メートル級の山々に囲まれた飯豊の地にあります。米は山形県産が中心で、美山錦、出羽の里、はえぬき、出羽燦々を使い分けています。現行の商品では、大吟醸の「飯豊山」だけが兵庫県産の山田錦で、精米歩合は35%です。特別純米酒と本醸造は60%、純米吟醸の「華丸」は50%まで磨きます。
若乃井酒造の酒は、飯豊町雪室施設管理組合が運営する雪室「YUKIMURO」で長期低温貯蔵されます。室内は常時0度から3度に保たれています。特別純米酒の「若乃井」には、春宝、夏宝、秋宝、冬宝の四季シリーズがあります。春宝は3月から5月に出る生酒、夏宝は6月から8月に出る生貯蔵酒、秋宝は9月から11月に出る落ち着いた食中酒タイプ、冬宝は12月から2月に出る熟成で角のとれた柔らかな味の酒で、いずれも美山錦を60%まで磨いた特別純米酒です。
仕込み蔵、麹室、酒母室を備えた蔵で、酒造りは自社で行っています。麹箱の一部には、山内杜氏から教わった工夫が生かされています。年間の生産量は、2018年時点で約400石です。濁り酒の「白宝」、地元の飯米で造る純米酒の「若泉 白緑」、原酒の「そのまんま」など、日常の食卓向けから限定品まで商品の幅は広く、蔵の売店では、雪室で6年熟成させた純米吟醸も扱っています。
飯豊町産のつや姫で仕込む「永遠酔」は、飯豊町の米と水で造り、酒造りの電気には再生可能エネルギーとJ-クレジットを使って、ゼロカーボンの日本酒として売り出されています。つや姫は牛糞バイオガスプラントの液肥を使い、秋耕と中干しでCO2の排出を抑えて育てられました。
代表銘柄
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若乃井
蔵の名を冠した看板銘柄です。山形県産の美山錦を精米歩合60%で仕込む特別純米酒の「若乃井」は、冷やでも燗でも楽しめる酒で、2016年の全国燗酒コンテストのお値打ちぬる燗部門で金賞を受賞しました。2018年の同部門では「若乃井 あまくち」も金賞を受けています。山形県産のはえぬきを使う本醸造の「若乃井」は、すっきりと飲みやすい蔵定番の味です。春夏秋冬の四季シリーズも、この銘柄から出ています。
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「ふうさん」と読む特別純米酒です。山形県産の出羽の里を精米歩合60%まで磨き、香味のバランスがよく、すっきりとした喉越しに仕上げています。ワイングラスでおいしい日本酒アワードのメイン部門で、2019年、2023年、2026年に金賞を受賞しました。アルコール分は15度で、720mlと1800mlがあります。出羽の里は山形県が育成した酒造好適米で、蔵は同じ米を「えびす寿」にも使っています。
えびす寿
特別純米酒の「えびす寿」は、山形県産の出羽の里を精米歩合60%で仕込み、ほのかに香る吟醸香と飲み飽きしない味わいが持ち味です。2016年のワイングラスでおいしい日本酒アワードで最高金賞を受賞しました。ワイングラスで試すのがおすすめの酒です。同じ名前で、山形県産のはえぬきを使った特別本醸造の「えびす寿」もあり、こちらは冷やでも燗でも味わえるバランスのよい酒です。
見学・購入
- 直売所
- 蔵の近くに2022年10月1日に開店した売店「わかのい屋」(飯豊町大字中528-5)があります。営業は火曜から金曜が10時から16時、土日が10時から17時で、月曜が休みです。猫のラベルの日本酒や雪室熟成の酒に加え、酒粕を使ったぷりんや雪室熟成珈琲、朝採れ野菜などを扱っています。
- 補足
- 蔵の事務所の営業は8時30分から17時30分で、土日祝日は休みです。蔵見学は条件付きで受け付けているため、希望する場合は事前に電話(0238-72-2020)で問い合わせると確実です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 山形県西置賜郡飯豊町中947-3
- 創業
- 1890年
- 公式サイト
- www.wakanoi.jp
出典
yamagata-sake.or.jp / japansake.or.jp / sakenomy.jp / kotobank.jp / hellosake.com / facebook.com / r-nagaoka.com / wakanoi.jp / yamagatakanko.com / nrib.go.jp / finesakeawards.jp / kansake.jp / joyofsake.jp / nta.go.jp / syukoukai.cocolog-nifty.com / ameblo.jp / jizakeyakodama.com
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