SAKE BREWERY — SHIMANE

隠岐酒造

島根県隠岐郡隠岐の島町原田174番地 1972年創業

紹介

隠岐酒造は、1972年(昭和47年)に離島である隠岐の酒造業を残すため、島内にあった5つの醸造元が企業合同(合併)して設立された島根県隠岐諸島唯一の酒蔵です。代表銘柄である「隠岐誉」は設立時に公募で命名されました。

「酒質の向上に天上なし」を合言葉に掲げ、環境省選定の「名水百選」に指定された島内の清らかな湧水を仕込み水に使用しています。長年培われた伝統技法とデータ管理を融合させ、五味(甘・辛・酸・苦・渋)の調和を重視した食中酒としての酒造りを行っており、日本酒のほか焼酎やリキュールも展開しています。

受賞歴も豊富で、全国新酒鑑評会で「隠岐誉 純米大吟醸 斗瓶囲い」が金賞を受賞しているほか、フランスの日本酒コンクール「Kura Master」においても「隠岐誉」シリーズでプラチナ賞や金賞を獲得するなど、高い評価を受けています。

歴史

隠岐酒造は、隠岐諸島の隠岐の島町に蔵を構える、隠岐にただ一つの酒蔵です。観光と歴史の島である隠岐に酒造業を残すため、島内の酒造家が加盟する西郷酒造組合の全蔵元五社が、中小企業近代化促進法に基づいて一九七二年十月に企業合同し、隠岐酒造株式会社として発足しました。小さな島の中で複数の蔵が競い合えば共倒れになりかねないという危機感から、共に生き残る道として合同を選んだ経緯があります。代表銘柄となった「隠岐誉」の名は、設立にあわせて広く公募され選ばれたものです。

発足後の隠岐酒造は「酒質の向上に天上なし」を合言葉に掲げ、和衷共同を社是として品質の向上に取り組んできました。杜氏が長年培ってきた経験と技術に、コンピューターによる細やかなデータ管理を融合させることで納得のいく酒造りができると考え、五味の調和を大切にした酒質を追求しています。目指しているのは、隠岐の海の幸や山の恵みに寄り添い、食事とともに気負わず楽しめる食中酒です。日本酒に加えて焼酎やリキュールも手掛け、隠岐で育まれてきた酒造りの技を一つの蔵として受け継いでいます。

こうした取り組みは各種の品評会でたびたび評価されています。全国新酒鑑評会では、平成十五年、平成二十二年、平成二十八年に金賞を受けたのに続き、近年でも平成三十年、令和元年、令和三年に「隠岐誉 大吟醸 斗瓶囲い」が、令和四年、令和五年、令和七年には「隠岐誉 純米大吟醸 斗瓶囲い」が金賞を受賞しています。広島国税局清酒鑑評会でも令和二年から令和七年まで六年連続で優等賞を受けており、令和七年は吟醸酒・純米酒・燗酒の全三部門での受賞でした。このほか出雲杜氏自醸清酒品評会では平成二十九年・平成三十年・令和四年に、島根県新酒品評会では平成三十一年・令和二年・令和六年に、いずれも「隠岐誉」が最優秀賞に選ばれています。

国内にとどまらず、フランス発の日本酒コンクールであるクラマスターでもプラチナ賞や金賞を重ねており、令和八年のクラマスターでも「隠岐誉 大吟醸」が金賞を受賞しました。インターナショナル・ワイン・チャレンジのSAKE部門では、令和八年の純米大吟醸カテゴリーで「隠岐誉 純米大吟醸 斗瓶囲い」がゴールドと(県)トロフィーを、「隠岐誉 純米大吟醸 斗瓶囲い 縁の舞」がシルバーを受賞し、蔵にとって初めてのゴールドとトロフィーとなりました。ミラノ酒チャレンジでも、令和八年に古酒部門で「隠岐誉 室町の純米酒九十」がダブルゴールドを、熟成部門で焼酎「完熟海藻焼酎 わだつみの精」がプラチナを獲得するなど、海外のコンクールでも高い評価を受けています。

酒造り

仕込み水には、環境省が選定した名水百選に数えられる島内二カ所の湧水を使用しています。冬に日本海から吹きつけるシベリア颪の寒さも酒造りの味方とし、最新設備を備えた特定名称酒蔵で徹底した品質管理のもとで醸しています。原料米には山田錦、五百万石、改良雄町、佐香錦、神の舞などの酒造好適米を用い、精米歩合は三十五パーセントから九十パーセントまで幅広く、自家精米で仕上げています。

使用する酵母は日本醸造協会が頒布するきょうかい酵母で、酵母の種類によって清酒の香りや味わいが変わることを踏まえて銘柄ごとに選んでいます。仕込みには三段仕込法を採り、一度の仕込みを三回に分けて四日間かけて行うことで、酵母濃度が過度に薄まって発酵が遅れたり雑菌が繁殖したりするのを防いでいます。大吟醸酒の上槽には袋吊りという手法を用いた斗瓶囲いを行い、自然に滴り落ちる雫だけを集めて仕上げています。こうして手間をかけて醸された大吟醸酒が、全国新酒鑑評会をはじめとする各種品評会での評価につながっています。

蔵データ

所在地

島根県隠岐郡隠岐の島町原田174番地

創業

1972年(島根県)

公式サイト

okishuzou.com

代表銘柄

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隠岐誉:隠岐酒造の代表銘柄で、蔵の発足にあわせて公募により名づけられました。中でも大吟醸・純米大吟醸の斗瓶囲いは、全国新酒鑑評会で平成三十年から令和七年にかけて繰り返し金賞を受賞しており、フランスのクラマスターやインターナショナル・ワイン・チャレンジのSAKE部門でも高く評価されています。名水百選の仕込み水と自家精米による酒造好適米で醸される、隠岐酒造の看板酒です。

高正宗:「タカマサ」の愛称で親しまれる、隠岐の人気の普通酒です。五百万石を中心とした米で醸し、精米歩合は七十パーセント、すっきりとした辛口に仕上げています。冷やしても常温でも、燗をつけても楽しめる懐の広さが持ち味で、一升瓶のほか七百二十ミリリットル、三百ミリリットル、カップ、パックなど幅広いラインナップで販売されています。

隠岐の海:佐香錦を用いた純米酒で、平成二十年十月に発売され、平成二十二年十一月に商標登録されました。精米歩合六十パーセント、アルコール分十五度、日本酒度プラス十五、酸度一・六に仕上げた超辛口の一本です。口に含むとすぐに辛さを感じる一方で喉ごしはなめらかで、冷やしてすっきりと、燗をつけても楽しめる味わいに仕上げています。

見学・購入

蔵見学

あり(要事前確認)

補足

蔵見学は四月から十月の間、日曜と会社の休業日を除いて実施しており、開始時刻は十三時台と十五時台の二回、所要時間は八十分です。見学料は試飲代とお土産代を含めて一人二千円で、電話またはウェブの予約フォームから事前に申し込む方式です。業務の都合により見学を受け付けられない日もあります。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

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出典

okishuzou.com / sakenomy.jp / iimono-shimane.jp / sanin-tanken.jp / kuramaster.com / shimane-sake.or.jp / e-oki.net

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