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澤佐酒造

代表銘柄:参宮・アンブレヴェ・みのわ

三重県

MIE

1793年創業

澤佐酒造合名会社は、三重県名張市夏見に位置する蔵元です。江戸時代の寛政5年(1793年)に創業しました。元々は庄屋で、名張川の水力を利用した水車でお茶や菜種油などの加工を行っていましたが、のちに日本酒の醸造を始めました。

「人・米・水に感謝するていねいな酒造り」を社訓とし、機械に頼らない完全手造りの製法にこだわっています。仕込み水には香落渓や曽爾高原の山々から湧き出る豊富な地下伏流水を使用し、米どころ伊賀・名張産の厳選された酒米(「神の穂」など)で丁寧に酒を醸します。

銘柄には、昭和初期に伊勢へつながる参宮急行電鉄の車内販売を契機に登録商標となった歴史ある「参宮」、地元産米で仕込む「みのわ」、白ワインを思わせる酸味と旨みが特徴の純米吟醸「アンプレヴュ(アンブレヴェ)」などがあります。全国新酒鑑評会における金賞受賞をはじめ、品評会でも高い評価を獲得している実力派の酒蔵です。

澤佐酒造の歩み

寛政五年(1793年)、庄屋を務めていた澤祥定が、灌漑用水路「三村渠水」の完成に尽力し、その完成とほぼ同じ時期に酒造りを始めたと伝えられています。澤家はもともと名張川の水力を利用した水車小屋を構え、菜種油や茶などの加工を手がけていましたが、この頃から日本酒の醸造にも取り組むようになりました。澤家は代々「澤佐次右衛門」を名乗り、名張藤堂家から酒造りを許可されたことが創業の始まりとも伝えられ、大正十年には澤佐酒造合名会社として法人化しました。以来二百年を超えて、米を大切にする心を家訓として受け継いでいます。

澤佐酒造合名会社は「人・米・水に感謝するていねいな酒造り」を社訓に掲げ、機械に頼らない手造りの製法にこだわり続けています。十四代目の澤克亮が代表を務めていた時期を経て、平成十六年から杜氏を担っていた十五代目の澤滋久が代表を引き継ぎ、現在は蔵元と杜氏の両方の立場から酒造りを指揮しています。

代表銘柄「参宮」は、創業以来「香落渓」「糸川」「澤錦」などの名で販売されていましたが、昭和初期に現在の近鉄大阪線にあたる参宮急行電鉄の車内で販売されたことをきっかけに「参宮」と改められました。名張は古くから京都・大阪と伊勢神宮を結ぶお伊勢参り街道として栄えた土地で、参宮の名はその歴史を今に伝えており、今も毎年、伊勢神宮に奉納されています。

全国新酒鑑評会では、平成4酒造年度に金賞を受賞したのち、平成10酒造年度から16酒造年度まで七年連続で金賞を重ね、平成24酒造年度にも「参宮」が入賞しています。同じ時期には名古屋国税局酒類鑑評会でも、平成12年から平成17年にかけて大吟醸・純米吟醸の部で、平成18年と19年には純米酒の部で、それぞれ入賞を果たしました。

酒造りの特徴

仕込み水には名張川の支流・青蓮寺川の上流域にある香落渓から滲み出る地下水を用い、蒸し米の工程では連続蒸米機を使わず、吉野杉の正目板から職人が手づくりした甑(こしき)で蒸気の量を調整し、状態のよい麹に仕上げています。洗米から仕込みまで、人の手と米・麹菌・酵母という生き物との対話を大切にした造りを貫いています。

「みのわ」は平成26年、蔵の地元である名張市箕曲(みのわ)地区の休耕田を活用した地域おこし事業として始まりました。三重県で育成された酒米「神の穂」を減農薬で栽培し、はさ掛けによる天日干しで乾燥させる作業には地域住民も参加しています。看板の純米大吟醸は精米歩合40パーセントまで磨いた米を全量手洗いするなど手間を惜しまず醸すお酒で、地元でも人気が高く品薄になることの多い銘柄です。

ラベルは名張市出身のイラストレーター千秋育子(せんしゅうやすこ)氏が手がけ、女性のイラストをあしらった特別ラベル版には蔵元みずから「Jラベル」の名を付けています。

代表銘柄「参宮」の中でも、純米大吟醸「宝殿」は三重県産山田錦を50パーセントまで磨き、昔ながらの木槽(ふね)でゆっくりと低圧で搾る斗瓶搾りに仕上げた蔵のフラッグシップです。アルコール分17度、日本酒度プラス3、酸度1.4に仕上がっており、透明感のある華やかさと雑味のない綺麗な味わいが持ち味です。常温では柔らかな米の旨みが膨らみ、よく冷やすとすっきりとした後味に変わるなど、温度による味わいの変化も楽しめます。

純米吟醸「アンプレヴュ(アンブレヴェ)」は、フランス語で「意外な」を意味する名を持つ変わり種です。五百万石を50パーセントまで磨き、日本酒度マイナス40、酸度4.0という特殊な仕込みで、ドイツの白ワインを思わせる酸味と旨みに日本酒ならではのコクを重ねた味わいに仕上げています。通常のタイプのほか、スパークリングタイプや、地元産の黒米を使ったロゼタイプも手がけています。

代表銘柄

参宮

創業以来「香落渓」「糸川」「澤錦」の名で販売していましたが、昭和初期に参宮急行電鉄の車内で販売されたことを機に「参宮」と改められました。代表格の純米大吟醸「宝殿」は木槽でゆっくりと搾る斗瓶搾りの一本で、透明感のある華やかさと雑味のない綺麗な味わいが持ち味です。全国新酒鑑評会でも平成14酒造年度から16酒造年度にかけて金賞を受賞するなど、蔵の顔となる銘柄です。

アンブレヴェ

フランス語で「意外な」を意味する名を持つ純米吟醸酒です。五百万石を50パーセントまで磨き、日本酒度マイナス40、酸度4という特殊な仕込みで、ドイツの白ワインを思わせる酸味と旨みに日本酒らしいコクを重ねています。イタリアンや洋食とも相性がよく、一風変わった日本酒として人気を集めています。通常のほか、地元産の黒米を使ったロゼやスパークリングタイプも手がけています。

みのわ

名張市箕曲(みのわ)地区の休耕田を活かした地域おこし事業から生まれた銘柄です。三重県育成の酒米「神の穂」を減農薬で栽培し、はさ掛け天日干しで乾燥させた米を、看板の純米大吟醸では精米歩合40パーセントまで磨き、全量手洗いするなど手間を惜しまず醸します。名張市出身のイラストレーターが手がけた愛らしいラベルも魅力で、地元でも人気が高く品薄になりやすい一本です。

見学・購入

直売所
酒蔵に併設された直売所のほか、伊賀・名張地域の酒販店で購入できます。麹を使ったスイーツを味わえるカフェ「名張麹工房」も蔵に併設されています。
補足
セキュリテの地酒ファンドを通じて資金調達を行うなど、地域と結びついた酒蔵運営を続けています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
三重県名張市夏見944
創業
1793年

出典

gi-mie.jp / mie-sake.or.jp / japansake.or.jp / securite.jp / igasyu.com / ise-cci.or.jp / jizake-mie.jp / rakuten.co.jp / nava21.ne.jp / web.archive.org / nrib.go.jp / nabarichouju.com

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