本文へ移動

竹浪酒造店

代表銘柄:七郎兵衛・岩木正宗

青森県

AOMORI

1645年創業

青森県北津軽郡板柳町に位置する、正保2年(1645年)創業とされる青森県内最古の酒蔵です。代表銘柄は「七郎兵衛」および「岩木正宗」で、「七郎兵衛」の名は竹浪家が代々襲名していた屋号・名前に由来しています。2019年につがる市へ蔵を移した後、2020年に旧会社が破産しましたが、新会社が事業を引き継いで再始動し、2024年に創業の地である板柳町へ戻りました。

酒造りにおいては全量純米酒にこだわり、米洗いから麹造り、醪、上槽に至るまで一貫して手仕事で行っています。「燗酒専心」を掲げ、新酒の荒々しさを和らげて燗に適した味わいにするため、あえて炭素ろ過による色取りを行わず、一年間じっくり熟成させてから出荷されます。濃厚な旨味と骨太なボディ、キレのある辛口な味わいを持ち、熱燗で真価を発揮する点が大きな特徴です。

竹浪酒造店の歩み

竹浪酒造店の始まりは、江戸前期の正保年間(1644〜1647年)にさかのぼります。越前敦賀から十三湊に至り、岩木川をさかのぼって板屋野木村(現在の板柳町にあたる地)で酒造りを始めたと、『津軽古今偉業記』に伝えられています。当時の板屋野木は藩都・弘前の川港として栄え、酒造りに欠かせない米・水・人に恵まれていました。創業は1645年ごろとされ、創業から数えれば青森県内で最も古い酒蔵とされています。

竹浪家は代々「七郎兵衛」の名を襲名してきましたが、近代に入って襲名をやめ、12代目からはそれぞれの名を名乗るようになりました。明治29年(1896年)には青森県の酒類製造免許を取得し、免許証には「第一号」と記されています。蔵は板柳町の通称・仲町通りにあり、通りを代表する存在として親しまれました。旧会社の有限会社竹浪酒造店は1953年12月の設立で、平成の初めには年間約1億円を売り上げていました。

しかし同業他社との競争の激化や消費者の嗜好の変化で売り上げは減り、2019年9月期の売上高は約3,000万円にとどまりました。資金繰りが苦しくなって酒蔵を手放さざるを得なくなり、2019年に蔵をつがる市稲垣町へ移します。そして2020年3月16日、旧会社は青森地裁五所川原支部から破産開始決定を受けました。

その後、千葉県の不動産関係会社が3,000万円を出資し、新会社の株式会社竹浪酒造店が設立されました。17代目の竹浪令晃さんが引き続き杜氏を務め、「岩木正宗」と「七郎兵衛」の銘柄も引き継がれています。酒造免許は2020年12月に取得し、つがる市稲垣町で「明ケ烏」を造っていた旧長内酒造店の跡地を借りて、2021年2月下旬に新会社として最初の仕込みを始めました。同じ2021年には、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の亀ヶ岡石器時代遺跡や田小屋野貝塚とのコラボ商品「岩木正宗 つがるJOMON」を発売しています。

2024年9月2日、蔵は創業の地の板柳町板柳土井に戻り、旧蔵の建物を改修して業務を再開しました。板柳町の蔵では井戸水を使っていたのに対し、つがる市ではろ過した水道水だったため、水の違いを感じた竹浪さんが、原点の地で自分の目指す日本酒を造りたいと考えたことが背景にあります。2025年7月には蔵開きを行い、夏には蔵元直売所も開きました。2025年7月からは竹浪令晃さんが社長も務めています。同じ2025年の12月には、新蔵が完成し、これから本格的な造りに入ると発表しました。

2026年3月には、つがる市の依頼で醸したメロン酵母使用の「純米酒つがれメロン」を発売しています。

酒造りの特徴

酒はすべて全量純米仕込みで、アルコール添加は行いません。濃厚といわれる津軽の酒のなかでも、とりわけボディが強く芳醇で、飲み飽きない辛口に仕立てています。銘柄に岩木山の名を冠し、津軽平野の米を主原料として、米洗いから麹造り、醪、上槽まで一貫した手仕事で酒造りをしています。水は、創業の地の板柳では井戸水を使ってきた蔵で、蔵元はこれを岩木山の伏流水と説明しています。つがる市で造っていた2021年から2024年は、ろ過した水道水でした。

色を取る処理はせず、すべて無濾過で出荷しています。炭素濾過をすると色だけでなく微妙な味も取れてしまうため、米のうま味や味のふくらみ、奥行きを生かす造りを選んでいます。さらに蔵の中で一年間じっくり熟成させてから出荷するので、一般的な清酒より色が濃く、熟成による澱(おり)が出ることもあります。古酒に準じたこの熟成で、新酒のトゲや荒々しさを和らげ、燗酒に合うまろやかな味わいに仕上げます。

蔵の信条は「燗酒専心」で、普通酒から純米大吟醸、生原酒に至るまで、すべて燗酒を本義として醸しています。杜氏の竹浪令晃さんは東京農業大学で醸造を学び、食品会社に2年足らず勤めたのち、1997年に家業を手伝うようになり、20代後半で杜氏になりました。燗酒の魅力に気づいて酒造りを見直し、2008年ごろに現在のスタイルが固まりました。新会社で最初の造りを終えたころには、香りが立ちすぎないスタンダードな酵母と麹を使い、完全発酵させることで、甘くなくうま味のしっかりした、燗で花開く酒を目指していると話していました。

2024酒造年度の七郎兵衛では、純米酒(秋田酒こまち、精米歩合75%)、特別純米酒(秋田酒こまち、60%)、純米吟醸(美山錦、55%)、純米大吟醸(美山錦、45%)が並びます。燗のつけ方は湯煎が基本で、純米大吟醸と純米吟醸は40〜50℃のぬる燗、特別純米酒は50℃以上の熱燗、特別純米原酒は60℃の熱々燗にしてゆっくり冷ましながら飲むのが蔵のすすめです。口の中全体に酒が広がる平盃で飲むことも勧めています。

代表銘柄

[PR] 本セクションは楽天アフィリエイトのリンクを含みます。画像は銘柄に関連する販売商品の一例です。

七郎兵衛の関連商品画像関連商品・楽天市場

七郎兵衛

竹浪家が代々襲名してきた名前を冠した銘柄で、ラベルは家紋「亀甲に花菱」から、亀甲に七の文字をあしらっています。小売店との直接取引専用として使われる銘柄です。2024酒造年度の特別純米酒は秋田酒こまちを60%まで磨き、コクのある甘みと後味の酸味や渋みがあり、常温から熱燗まで楽しめます。

楽天で商品を見る

岩木正宗

板柳の蔵の裏手を流れる岩木川(岩木山に源を発する川)にちなんで名づけられた昔ながらの銘柄で、問屋を通した流通にも対応します。創業時の銘柄は詳しく分かっていませんが、ある時代には「老松」と「岩木正宗」の二銘柄を使っており、現在は岩木正宗を商標としています。上撰は精米歩合75%で、醸造アルコールを加えない純米造りの昔ながらの辛口酒です。常温から熱燗まで合います。

見学・購入

蔵見学
あり(要事前確認)
直売所
蔵に併設の蔵元直売所があり、岩木正宗・七郎兵衛・つがるJOMONの日本酒を販売しています。試飲カウンターでは、販売中の日本酒をすべて試飲できます。酒粕ジェラートやりんご酒粕ペースト、蔵の手拭いや前掛けなどのグッズも並びます。営業は9時から17時で、土日祝日は休みです。
補足
蔵見学は事前の問い合わせが必要で、2025年秋は10月31日まで、平日10時から16時のガイド付き見学を受け付けていました。蔵開きは2025年7月と2026年7月11日(土)に開かれ、2026年は有料試飲会、杜氏の解説付きの蔵見学、ジャズ演奏、利き酒クイズ、おつまみ屋台がありました。所在地は青森県北津軽郡板柳町板柳土井113-1で、JR五能線の板柳駅から徒歩約8分です。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
青森県北津軽郡板柳町板柳土井113-1
創業
1645年

出典

sakenomy.jp / umai-aomori.jp / takenamishuzoten.com / monogatari-sake.com / tsugaruvidro.jp / note.com / tsugaru-life.com / katidoki.shop / mutsushimpo.com / ryutsuu.biz / maonline.jp / tohoku-sakurakaido.jp / kahoku.news / aomori-tourism.com / kuraport.com

本ページは自動収集した情報を編集したものです。公開資料に基づく記事で、現地取材・実飲による評価ではありません。内容に関するご指摘はお問い合わせへお寄せください。