SAKE BREWERY — AOMORI
盛田庄兵衛
紹介
安永6年(1777年)、近江商人であった初代・盛田平治兵衛が七戸の地に根ざして創業した青森県の酒蔵です。現在は11代目が酒造りを継承しています。
仕込み水には八甲田山系の雪解け水である「高瀬川伏流水(軟水)」を使い、原料米には華想いや華吹雪、吟烏帽子などの青森県産米を100%使用して酒造りを行っています。
代表銘柄には、馬産地の歴史に由来する主力ブランド「駒泉」のほか、契約栽培米で醸す「作田」、青森市内の酒販店「ななの会」と手掛ける「七力」、初心や基本に立ち還るモットーから2021年に誕生した新ブランド「朔田」、また「縄文明水」などがあります。
南部流の伝統的な手造り技法を守りながら最新技術も取り入れた酒造りを行っており、フランスの日本酒コンクール「Kura Master」で純米酒部門金賞を受賞するなどの評価を得ています。
歴史
盛田庄兵衛は、青森県上北郡七戸町に蔵を構える日本酒蔵です。創業は安永6年(1777年)で、近江商人であった初代・盛田平治兵衛が、近江高島から北前船(北廻船)で北上し、野辺地港を経て七戸の地に根を下ろして酒造りを始めたと伝わります。以来、代々「盛田庄兵衛」の名跡と「平治兵衛」の名を襲名しながら家業を続け、現在は11代目の盛田平治兵衛氏が経営を担っています。
代表銘柄「駒泉」の名は、七戸が古くから名馬の産地であったことに由来します。七戸を含む陸奥の馬は平安時代の和歌にも詠まれ、源平時代には宇治川の戦いで先陣を切った名馬「池月」を産したと伝えられています。盛田庄兵衛は、この馬産地を潤してきた東八甲田山系の清冽な伏流水「高瀬川伏流水」の品質の高さを評価し、酒銘を「駒泉」と名付けました。
11代目当主・盛田平治兵衛氏は1966年に七戸町で生まれ、東京農業大学醸造学科在学中に国税庁醸造試験場で研究員として日本酒の研究に携わり、卒業後に家業を継ぎました。2009年より自ら代表杜氏として酒造りの陣頭に立ち、「ほんとうにうまい酒をのみたい、ほんとうにうまい酒を伝えたい」という社是のもとで酒造りに取り組んでいます。
盛田平治兵衛氏は、幼い頃から蔵に住み込む南部杜氏とともに過ごし、自転車の乗り方から酒造りまでさまざまなことを教わって育ちました。当時は住み込みの杜氏もおり、家族のように過ごしていたといいます。こうした環境の中で受け継いだ南部杜氏の伝統的な手造り技法は、今も盛田庄兵衛の酒造りの基盤となっています。
酒造り
盛田庄兵衛は蔵人10人という小規模な体制で酒造りを行う蔵です。仕込み水には東八甲田山系から流れる「高瀬川伏流水」を用い、適度なミネラルを含む軟水が、穏やかな余韻と旨みを持つ酒質を生み出しています。原料米には青森県産米を100%使用し、「一水・二米・三麹」という酒造りの基本を大切にしています。
杜氏の盛田平治兵衛氏は、東京農業大学在学中に国税庁醸造試験場で得た研究経験を酒造りに生かしています。麹菌の発酵の進め方を工夫することで目標とする味わいを実現するなど、南部杜氏から受け継いだ伝統的な手造り技法に科学的な知見を組み合わせた酒造りを行っており、基本に徹しながらも適材適所で最新技術を取り入れる姿勢を貫いています。こうした酒造りの姿勢は、全国新酒鑑評会第一部での金賞受賞にもつながっています。
蔵データ
代表銘柄
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- 縄文明水
- 七力
- 朔田
駒泉:七戸が名馬の産地であったことにちなみ、東八甲田山系の伏流水「高瀬川伏流水」の水質の高さから名付けられた盛田庄兵衛の代表銘柄です。大吟醸から吟醸まで幅広いラインナップを持ち、「駿馬シリーズ」や地元食材と組み合わせた「荷馬シリーズ」を展開しています。
作田:七戸町作田地区産米を100%使用した特別純米酒で、華吹雪を用いた辛口・爽口・生酛などのタイプも展開しています。
縄文明水:北海道・北東北の縄文遺跡群が世界文化遺産に登録されたことを機に誕生した銘柄です。地元酒販店が組織した「縄文明水会」の企画により、盛田庄兵衛が醸造を一手に担っています。青森県産酒造好適米「華吹雪」を100%使用し、精米歩合55%で仕込む特別純米酒で、清らかで澄んだ香りと力強さを持つ味わいとされ、青森市・平内町・外ヶ浜町の酒販店で限定販売されています。
七力:青森市内の酒販店グループ「ななの会」のプライベートブランドとして2005年に誕生した純米吟醸酒です。青森県産酒造好適米「華想い」を100%使用し、精米歩合55%で仕込まれ、ななの会加盟店でのみ販売される地域限定流通の日本酒です。
朔田:2021年、盛田庄兵衛の新しいスタンダードブランドとして誕生しました。「朔」には「はじまり」の意味と、月の満ち欠けが「元に還る」という意味が込められ、初心や基本に立ち返る酒造りの姿勢を表現しています。「朔田」「さく田」「SAKUTA」の3シリーズを展開し、その第一弾として「純米吟醸 朔田 新月」が2021年8月に発売されました。
見学・購入
あり(要事前確認)
蔵見学が可能です(土日祝日は休業)。商品は公式サイトのオンラインショップでも購入できます。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
aomori-sake.or.jp / jbc-web.info / shinise.tv / aomori-tourism.com / sakagura-press.com / saketime.jp / morishou.co.jp / tsugaruvidro.jp / jp.sake-times.com / kameya.shop
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