SAKE BREWERY — AOMORI
六花酒造
紹介
1719年(享保4年)創業の前身・高嶋屋酒造をはじめ、青森県弘前市の蔵元3社(高嶋屋酒造・白梅酒造・川村酒造店)が結集し、1972年に六花酒造株式会社が設立されました。津軽の方言で「頑固者」を意味する「じょっぱり」の精神を受け継ぎ、代表銘柄「じょっぱり」などで広く親しまれてきました。
2023年には良質な水と醸造環境を求め、岩木山麓へと酒蔵を移転。徹底した温度管理と小仕込み、三季醸造を導入し、原料米・酵母・仕込み水(岩木山の伏流水)に至るまで青森県産にこだわった「青森テロワール」の酒造りを推進し、新ブランド「杜來(とらい)」を立ち上げています。
受賞歴も豊富で、全国新酒鑑評会における金賞(平成26年・27年・30年)をはじめ、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)金賞、東北清酒鑑評会優等賞、ワイングラスでおいしい日本酒アワード最高金賞などを多数獲得しています。
歴史
六花酒造の歴史は1719年(享保4年)、藤田久次郎が弘前城下に開いた「高嶋屋酒造」に遡ります。この蔵に加え、1886年創業の「白梅酒造」(野村音次郎)、1909年創業の「川村酒造店」(川村東一郎)という、弘前を代表する3つの蔵元がそれぞれ独自に酒造りを重ねてきました。
高度経済成長期に入り、大手酒造メーカーの進出という共通の危機感を抱いた3蔵元の当主たちが協議を重ね、1972年(昭和47年)に合併して「六花酒造株式会社」を設立しました。社名は、当時の弘前市長・藤森睿が、雪の結晶に現れる幻想的な六角形の花をイメージして命名したものです。合併後は弘前市向外瀬に本社工場を構え、日本酒に加え焼酎やリキュールも手がける総合的な酒類メーカーとして長く操業してきました。
向外瀬の工場は老朽化が進んでいたことなどから、2022年11月、六花酒造は翌年に岩木地区へ工場を移転する計画を発表しました。同年12月22日をもって向外瀬の直売所での販売を一旦休止し、2023年、岩木山麓の弘前市宮地(現住所)への移転を完了させました。新工場は敷地・仕込みタンクともに旧工場の10分の1程度に縮小し、醸造能力も700石規模にダウンサイジングされています。この移転を機に本醸造酒・普通酒中心から純米酒主体の酒造りへと大きく舵を切りました。
移転にあわせて長年の看板銘柄「じょっぱり」は一度製造を休止し、青森県産原料にこだわった新ブランド「杜來(とらい)」の立ち上げに注力しましたが、根強い要望を受けて2024年12月1日、特別純米酒として「じょっぱり」を復活させています。
酒造り
新酒蔵での酒造りは、河合杜氏の指揮のもと、限られた人員と小規模な設備を生かした丁寧な仕込みが特徴です。仕込み水には岩木山系の伏流水による軟水を紫外線殺菌して使用し、加熱処理を避けることで水本来の質感を保っています。原料米は青森県産の酒造好適米「華吹雪」「華想い」「華さやか」などを中心に用いています。
搾りには醪へのストレスを最小限に抑える佐瀬式圧搾機を採用し、ゆっくりと時間をかけて搾ることで雑味の少ない味わいを引き出しています。青森県内では数少ない三季半醸造を採用しており、時期ごとに搾りたての酒を届けています。新ブランド「杜來」では、青森県産の米・酵母・麹菌に加え、白神山地の天然乳酸菌も用いるなど、原料から製法まで青森県産にこだわった酒造りを追求しています。こうした取り組みが評価され、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2025のSAKE部門では「純米吟醸 杜來」と「純米大吟醸 華想い 杜來」がそろってゴールドメダルを受賞しました。
蔵データ
代表銘柄
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- 龍飛
- 蔵子
じょっぱり:津軽弁で「意地っ張り」「頑固者」を意味する言葉を銘柄名に冠した、六花酒造の看板酒です。青森の酒が甘口志向だった時代にあえて辛口を貫いた蔵の姿勢を体現しており、すっきりとした辛口が持ち味です。2023年の酒蔵移転にともない2022年末で販売を停止し、製造も休止していましたが、根強い要望を受け2024年12月に特別純米酒として復活しました。
龍飛:津軽海峡に大きく突き出た岬「龍飛岬」にちなんで名付けられた銘柄です。青函トンネルの本州側の玄関口として知られるこの岬の直下から湧く「龍飛名水」を仕込み水に用いていた特別純米酒で、六花酒造の旧蔵時代に造られていた銘柄です。新蔵移転後の現行ラインアップにはなく、現在の仕込み水も岩木山系の伏流水に変わっています。
蔵子:かつて本醸造原酒などとして造られていた、六花酒造の旧蔵時代を代表する定番銘柄の一つです。旧蔵時代の定番銘柄の一つでしたが、2023年の酒蔵移転にともなう純米酒特化への方針転換により、現在は製造されておらず終売となっています。
杜來:2023年の酒蔵移転を機に立ち上げられた六花酒造の新しい看板ブランドです。原料米・酵母・麹菌に加え仕込み水(岩木山伏流水)や白神山地の天然乳酸菌まで青森県産にこだわり、フルーティな吟醸香と穏やかな旨み、さわやかな酸味を持つ多彩な味わいを展開しています。IWC2025のSAKE部門では「純米吟醸 杜來」と「純米大吟醸 華想い 杜來」がゴールドメダルを受賞しました。
見学・購入
なし
新酒蔵に直売所を併設しています。営業時間は10:00〜15:00、定休日は日祝日です。新ブランド「杜來」を中心に募金制(寄付)による試飲ができるほか、実際の蔵見学ではなく店内モニターでの映像視聴を通じて酒造りの様子を見ることができます。
弘前市中心部から岩木山方面へ車で約30分ほどの弘前市宮地に所在しています。旧本社(弘前市向外瀬)からの移転に伴い、2023年より現在地で営業しています。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
japansake.or.jp / rokkashuzo.com / sakenomy.jp / hamadakaisan.com / ja.wikipedia.org / toonippo.co.jp / mutsushimpo.com / hirosaki.goguynet.jp / hirosaki-kanko.or.jp / hirosaki-navi.jp / note.com / sake-times.com / saketime.jp / sakeai.com / tsugaruvidro.jp
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