松緑酒造
代表銘柄:六根
青森県
AOMORI
1904年創業
青森県弘前市にて江戸時代末期から酒母造りを生業とし、1904年(明治37年)に日本酒製造へと事業転換した酒蔵です。社名は敷地内にある樹齢300年以上の老松にちなんで名付けられました。世界自然遺産・白神山地系の岩木山の伏流水と青森県産の酒造好適米を原料に用い、醸造アルコールを添加しない純米蔵として酒造りを行っています。2016年には青森県内の酒蔵で初めて食品安全規程のコーシャ認定を取得しました。代表銘柄の「六根」は、米と水の持つ本来の美しさを引き出す丁寧な造りが特徴です。
国内外で高く評価されており、Kura Masterでのプラチナ賞・金賞受賞をはじめ、ワイングラスでおいしい日本酒アワード最高金賞、全国新酒鑑評会金賞、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)での受賞など、数々の実績を残しています。
松緑酒造の歩み
松緑酒造は青森県弘前市に蔵を構え、江戸時代末期から酒母(日本酒の醪を発酵させる元となる、優良な酵母を育てたもの)を家伝の製法で造り、津軽地方一円の酒造家に販売する酒母屋として営んできました。各地に醸造試験場が設けられ、酒造家自身が酒母を仕込めるようになったことを受けて、1904年(明治37年)に日本酒の醸造そのものへと事業を転じ、1959年(昭和34年)に株式会社として法人化しています。2017年に商号を株式会社齋藤酒造に、2019年1月には現在の社名である株式会社松緑酒造に変更しています。
蔵の敷地内には江戸時代に造られた庭があり、樹齢300年を超える老松が今も残っています。社名の「松緑」は、この老松にちなんで名付けられました。現在の代表取締役社長は千田祐理子氏です。
2016年(平成28年)には、食品の安全規格として海外で広く認知されているコーシャ認定を、青森県内の酒蔵として初めて取得しました。同じ頃、醸造アルコールを添加しない純米蔵へと転換し、酒母屋を起点とする伝統を守りながら、時代に合わせた酒造りへと歩みを進めています。
現在は、地元で長く親しまれてきた「松緑」「麗峰」に加え、新たな挑戦として育ててきた「六根」、特別な思いを込めた「刑事」の4銘柄を造り分けています。2024年8月には店舗を改築し、庭を望むカフェを併設した直営店をオープンしました。この建物は2025年、青森県の「ふるさとあおもり景観賞」民間建築部門で最優秀賞を受賞しています。
酒造りの特徴
仕込み水には、地元で津軽富士と呼ばれる岩木山の伏流水を用いています。白神水系に連なる、軟らかな水質の水です。原料米は青森県産の酒造好適米を軸に、日本全国から選び抜いた米を丁寧に仕込みます。洗米・浸漬では気候や水温、精米歩合など日々変わる条件に応じて浸漬時間を見極め、蒸米は代々受け継ぐ和釜と甑で蒸し上げます。麹造りでは杜氏が手で触れ、香りを嗅ぎ、口に含んで確かめながら仕上げ、酒母は蒸した米に麹と水を合わせ、酵母を加えて2週間ほどかけて育てます。
醪の仕込みでは毎日発酵の進み具合を確かめながら櫂入れと温度調整を繰り返し、搾った新酒は壜詰めのうえ火入れを行います。
全国新酒鑑評会では、平成14酒造年度以降に限っても、旧社名の株式会社斎藤酒造店(現・株式会社松緑酒造)が商標「松緑」で平成16・17・19・21・22・24酒造年度の6回入賞し、うち平成16・17・21・24酒造年度の4回は金賞を受賞しました。現社名になってからは令和元酒造年度に商標「松緑」で入賞したのち(この年は全国的に金賞の選定がありませんでした)、令和2酒造年度からは商標「六根」に切り替わり、令和2・3・4・5・7酒造年度の5回入賞、うち令和2・4・5・7酒造年度の4回は金賞を受賞しています。
平成14酒造年度以降の入賞は通算12回、うち金賞8回を数えます。
フランスで開催されるKura Master日本酒コンクールでは、2019年に純米吟醸タイガーアイが金賞、2024年に純米吟醸サファイアがプラチナ賞、2025年に純米吟醸タイガーアイと純米大吟醸吟烏帽子がそれぞれ金賞、2026年に特別純米がプラチナ賞、純米大吟醸山田錦が金賞を受賞しました。
イギリスで開催されるIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)では、2019年に純米吟醸酒部門で純米吟醸六根サファイアがゴールドメダルを、2022年に純米大吟醸吟烏帽子がゴールドメダル、純米吟醸吟烏帽子がシルバーメダルを受賞し、2026年には特別純米が青森県の純米酒カテゴリーにおける最高賞「Aomori Junmai Trophy」を受賞しています。アメリカで開催される全米日本酒歓評会では、2019年の吟醸部門で純米吟醸六根タイガーアイが金賞を受賞しました。
ワイングラスでおいしい日本酒アワードでは、2018年に純米吟醸ルビーが最高金賞、2019年に大吟醸部門で純米大吟醸翡翠、プレミアム純米部門でルビー・サファイア・愛山がそれぞれ金賞、2020年にプレミアム純米部門で純米吟醸ルビーが金賞(2018年の最高金賞、2019年の金賞に続く三年連続の受賞)、2022年に純米大吟醸吟烏帽子が金賞、2023年に純米吟醸吟烏帽子が最高金賞、2024年に純米大吟醸吟烏帽子が最高金賞・純米吟醸サファイアが金賞、2025年に純米吟醸ルビーが金賞、2026年に特別純米と純米吟醸吟烏帽子がそれぞれ最高金賞、純米吟醸華さやかと純米大吟醸華想いがそれぞれ金賞を受賞しました。
全国燗酒コンテストでは2025年に純米雪が最高金賞、2026年に純米大吟醸山田錦とにごり酒の純米吟醸嬋娟がそれぞれ最高金賞、純米吟醸タイガーアイが金賞を受賞しています。明治44年から続く南部杜氏自醸清酒鑑評会では2025年・2026年に吟醸酒の部と純米酒の部でともに優等賞を受賞しました。仙台国税局主催の東北清酒鑑評会では、2024年に吟醸酒の部と純米酒の部の両方で、2025年に純米酒の部で優等賞を受賞し、純米酒の部は2年連続の受賞となっています。
2022年に香港で初開催されたOriental Sake Awardsでは純米吟醸サファイアが金賞と部門チャンピオン酒に、2025年には純米吟醸吟烏帽子が金賞に選ばれています。新潟県出身で杜氏を志して青森に移り住んだ製造責任者の合田孝氏は、令和4酒造年度の越後流酒造技術選手権大会で、新潟県内外61場から120点が出品された中で2位に入っています。
代表銘柄
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六根
「六根」は、三蔵法師が伝えた般若心経の教えで、五根(五感)に心を加えた六根ではじめて真実を知り、本物を感じ、理解できるという教えにちなみ、心を込めて造り、心で感じて飲む酒として名付けられました。青森県産米を中心に、サファイアやタイガーアイ、ルビー、吟烏帽子など米や酵母の個性を生かした商品を展開し、令和7酒造年度の全国新酒鑑評会で金賞を、Kura Masterでプラチナ賞を受賞するなど、国内外の鑑評会で高く評価されています。
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- 蔵見学
- なし
- 直売所
- 弘前市の蔵に隣接して直営店を構えており、営業時間は平日10時から16時まで(土日祝休)です。2024年8月に建物を改築し、庭を望むカフェを併設しました。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 青森県弘前市大字駒越町58番地
- 創業
- 1904年
- 公式サイト
- matsu-midori.com
出典
aomori-sake.or.jp / matsu-midori.com / sakenomy.jp / sakagura-press.com / anchorman-inc.tokyo / nrib.go.jp
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