秋田県醗酵工業
代表銘柄:一滴千両・小野こまち
秋田県
AKITA
1945年創業
秋田県湯沢市に本社を置く、オエノングループの酒類メーカーです。1945年(昭和20年)4月に秋田県内の酒造家によって、合成清酒や焼酎、原料アルコールの製造会社として設立されました。1974年より清酒の製造を開始し、1992年には「平成蔵」が完成しました。主な銘柄には清酒「一滴千両」「小野こまち」のほか、甲類焼酎「そふと新光」、酒粕焼酎「ブラックストーン」、クラフトジンやリキュールなど多様な製品を展開しています。全国新酒鑑評会での金賞受賞歴や東北清酒鑑評会での優等賞受賞など、品質面でも高く評価されています。
毎年2月に行われる湯沢市の伝統行事「犬っこまつり」に合わせて酒蔵開放を行うなど、地元を中心に幅広く親しまれています。
秋田県醗酵工業の歩み
秋田県醗酵工業は、秋田県南部の湯沢市に本社と工場を構える総合酒類メーカーで、現在はオエノングループの一員です。市の中央を雄物川が流れ、奥羽山系の麓に位置する湯沢の地で、1945年(昭和20年)4月23日に、秋田県内の酒造家の手によって、合成清酒、焼酎、原料アルコールの製造会社として設立されました。
清酒の製造は、設立から約30年を経た1974年(昭和49年)に始まりました。多角経営化の一環として清酒づくりに乗り出し、1992年(平成4年)10月には将来を見越して「平成蔵」を完成させています。主力銘柄の「一滴千両」は「一滴にして千両の値打ちがある」という意味を込めた名前で、もう一つの銘柄「小野こまち」は、小野小町誕生の地といわれる秋田湯沢の雄勝町にちなんでいます。
2001年1月、のちにオエノンホールディングスとなるグループの親会社が福徳長酒類の株式を取得し、その子会社だった同社も連結対象に加わりました。2005年4月には、福徳長酒類からの会社分割によってオエノンホールディングスが同社の株式を取得し、現在に至ります。近年は地域の研究機関とも連携しており、2019年3月に秋田工業高等専門学校、秋田県立大学、秋田県総合食品研究センターとともに秋田杉のクラフトジンの開発プロジェクトを立ち上げ、2020年6月25日に「秋田杉GIN」として発売しました。
2020年春に消毒用アルコールが不足した際には、高濃度エタノールを県内の医療機関へ無償で供給しています。
全国新酒鑑評会では、「一滴千両」の名で平成14酒造年度以降に15回入賞し、そのうち金賞は7回です。金賞は平成17酒造年度、平成20・21酒造年度、平成23・24酒造年度、平成30酒造年度、令和3酒造年度で、平成20・21酒造年度と平成23・24酒造年度はそれぞれ2年続けての金賞でした。入賞は平成14・15・19・22・27酒造年度と令和4・5・7酒造年度です。仙台国税局が開催する東北清酒鑑評会では、平成16年以降の12か年で優等賞を受け、部門別ではのべ15点です。
吟醸酒の部は平成16年、18年、20年、23年、令和元年、4年、7年の7点、純米酒の部は平成17年、18年、20年、21年、22年、24年、令和元年、2年の8点です。
このほかの鑑評会でも評価を得ています。全国燗酒コンテストでは2019年から2022年にかけて5品が受賞し、2021年にはお値打ち熱燗部門で「米っこ」が最高金賞に選ばれました。金賞は、お値打ちぬる燗部門の「一滴千両 純米酒 パック」(2019年)と「一滴千両 純米酒」(2021年)、お値打ち熱燗部門の「雪桜 パック」(2020年)と「米っこ」(2022年)です。ワイングラスでおいしい日本酒アワードでは、2017年、2018年、2020年、2021年のメイン部門で計5品が金賞を受けました。
ロンドンのインターナショナル・ワイン・チャレンジのSAKE部門では、2022年の「一滴千両 大吟醸 ピンク」のシルバーを最高に、2020年、2021年、2023年、2024年、2025年にもブロンズとコメンデッドを受けています。また「秋田杉GIN」は、東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2021の洋酒部門で、ジャパニーズジンとして初めて最高金賞を受賞しました。
酒造りの特徴
清酒は湯沢工場で造られています。蔵は、大吟醸などの特定名称酒を昔ながらの手造りで仕込む「昭和蔵」と、大量生産に対応できる近代的な設備を備えた「平成蔵」の2つで構成されています。蔵の目の前を雄物川が流れ、ミネラルなどの成分が豊富な地下の天然水を仕込み水に使っています。奥羽山系の伏流水の軟水を使った酒は、口当たりがなめらかです。
「一滴千両 純米大吟醸 ブルーラベル」は、酒造好適米の秋田県産「秋田酒こまち」を100%使い、精米歩合40%まで磨いた純米大吟醸です。「一滴千両 大吟醸 ピンクラベル」は、精米歩合40%まで磨いた酒造好適米を100%使っています。「一滴千両 純米大吟醸 一回火入れ」は、秋田酒こまち100%、精米歩合50%で、仕込み水と割り水にも秋田の天然水を使った「秋田づくし」の酒です。「小野こまち 特別純米酒」は、原料米に「あきたこまち」と「秋田酒こまち」を使い、生酛仕込みで醸しています。
「一滴千両 秋田杉樽貯蔵」は、樹齢100〜150年以上の天然秋田杉でつくった酒樽に貯蔵し、杉の爽やかな香りを移した普通酒です。
酒質の面では、普通酒の「一滴千両」が軽やかな口当たりで雑味が少なく、日本酒度+1.0のやや辛口です。「一滴千両 純米酒」は日本酒度+4.0の辛口タイプで、ふくらみのある味わいとすっきりとした喉ごしが特長です。
清酒のほか、同じ湯沢工場で焼酎、チューハイ、リキュール、スピリッツも手がけています。甲類焼酎の「そふと新光」は発売から40年を超え、秋田県内で長く親しまれてきた銘柄です。清酒の酒粕を原料にした酒粕焼酎「ブラックストーン」には、5年、8年、10年、15年などの貯蔵年数の商品があります。2019年に発売したご当地チューハイ「秋田サワー」は、同社として初めて結成した女性の商品開発チームが手がけました。
代表銘柄
一滴千両
「一滴にして千両の値打ちがある」という意味を込めて名付けられた、蔵の主力銘柄です。普通酒や純米酒のほか、精米歩合40%の大吟醸「ピンクラベル」、秋田酒こまちを使った純米大吟醸「ブルーラベル」、天然秋田杉の樽で貯蔵する酒まで揃います。全国新酒鑑評会では、平成17酒造年度から令和3酒造年度までに7回の金賞を受けています。
小野こまち
小野小町誕生の地といわれる秋田湯沢の雄勝町にちなんだ銘柄で、純米大吟醸、大吟醸、特別純米酒の3種があります。大吟醸は秋田県産米100%で、華やかな香りとキレのある味わい、爽快な飲み口が特長です。特別純米酒は「あきたこまち」と「秋田酒こまち」を原料に生酛仕込みで醸し、米の旨味とキレ、コクが調和しています。
見学・購入
- 補足
- 例年2月の湯沢市「犬っこまつり」にあわせて酒蔵開放を開いており(2021年と2022年は開催されませんでした)、2026年は2月14日(土)の午前10時から午後3時(最終入場午後2時30分)に実施しました。工場見学(10分程度)、振る舞い酒、清酒・焼酎・チューハイ・リキュール・スピリッツの試飲即売会、敷地内の新光稲荷神社の御朱印配布などがありました。通常の見学は事前予約が必要で、休止している場合があります。見学の前に電話(0183-73-3106)でお問い合わせください。JR湯沢駅から車で約6分です。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 秋田県湯沢市深堀字中川原120-8
- 創業
- 1945年
- 公式サイト
- www.oenon.jp
出典
sakedata.jp / osake.or.jp / oenon.jp / shochupress.com / kocchake.com / wikipedia.org / akita.lg.jp / akita-michishirube.com / nrib.go.jp / nta.go.jp / kansake.jp / finesakeawards.jp / sakesamurai.jp / city-yuzawa.jp / we-love-akita.com / yuzawa-jozo.com
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