秋田酒類製造
代表銘柄:高清水・しみずの舞
秋田県
AKITA
1944年創業
1944(昭和19)年、企業整備令により江戸時代から続く酒造家を含む12の蔵が完全企業合同をして設立されました。公募により決定した代表銘柄「高清水」をはじめ、「しみずの舞」などを製造・販売しています。
「品質第一」を掲げ、秋田県産の良質な米と奥羽山系の清らかな地下水を用い、伝統の「秋田流寒仕込み」と山内杜氏の技によって酒造りが行われています。伝統的な製法を守り続ける本社蔵に加え、近代的な設備を備えた御所野蔵を構え、高度な品質管理を行っています。
全国新酒鑑評会においては史上初となる16年連続金賞受賞を達成するなど、数々の鑑評会で高い評価を得ています。地域で長年愛される日常酒から高品質な純米大吟醸まで、幅広いラインナップを手掛けています。
秋田酒類製造の歩み
秋田酒類製造の歴史は江戸時代にさかのぼります。中核となった蔵のひとつは、菊谷善右衛門が久保田町中通町で酒造りを始めたのがおこりと伝わり、創業年は明暦元年(1655年)とも明暦2年(1656年)とも伝えられていますが、それ以前から酒造りを営み一旦中断したのちに明暦年間に再興したとの説もあり、真の創業年ははっきりしていません。江戸期から大正期にかけては、秋田市・男鹿市や旧河辺郡・旧南秋田郡一帯で12の酒造家が次々に創業しました。
太平洋戦争下の企業整備令を受け、これらの地域一帯の酒造家のうち24人が合同を余儀なくされ、1944年8月1日に秋田酒類製造株式会社が設立されました。戦後、複数の蔵の離脱を経て、最終的に12の酒造業者が残り現在に至っています。設立発起人代表として初代社長に就いたのは、初代野口周治郎の跡を継いだ二代・野口周治郎です。初代杜氏兼技師長には、協会6号酵母の育成にも携わった鶴田百冶が迎えられています。1947年には代表銘柄の名称を公募し、5,037点の応募の中から「高清水」と「千秋桜」の2銘柄が採用されました。
その後も蔵は設備を拡充し、1990年には醸造用としては東日本屈指を誇る最新技術を駆使した御所野精米工場を、1998年には最新設備を備えた御所野蔵を新設しています。2005年秋には、1953年建設の蔵の柱や梁をそのまま残した手造りの蔵「酒造道場仙人蔵」を本社蔵の中によみがえらせ、伝統の技を今に伝えています。「品質第一」を経営理念に掲げ、お客様や地域社会との信頼関係を大切にする企業づくりを続けています。
御所野蔵は令和6年(2024年)発表分の全国新酒鑑評会で20回連続22回目の金賞受賞となり、単独の蔵・杜氏としての最長連続受賞記録を更新しました。翌令和7年(2025年)発表分では本社蔵が金賞を受賞し、令和8年(2026年)発表分では本社蔵・御所野蔵の両蔵がそろって金賞を受賞しています。高清水としての金賞連続受賞は令和8年発表分で26回連続となり、記録を更新し続けています。
酒造りの特徴
高清水の酒造りを支えているのは、秋田県横手市山内地区を故郷とする山内杜氏の技です。大正時代中期に発足した杜氏の技術者集団を母体とする山内杜氏組合は、現在も毎年8月に酒造講習会を開いて組合員の技術向上に努めています。仕込みの根幹をなすのは、昭和初期に「秋田の酒造りの父」花岡正庸が広めた秋田流寒仕込みです。モロミの最高温度を低く抑えて時間をかけて発酵させる長期低温発酵の技法で、濃醇でなめらかな酒質と馥郁とした香気を生み出します。
本社蔵では五代目杜氏の菊地格が、酒乃国純米酒や精撰辛口など親しみやすい酒を手がけ、御所野蔵では初代杜氏の加藤均が、純米大吟醸やきもと特別純米酒など特定名称酒を中心に、最新の温度管理設備と伝統技術を組み合わせた酒造りに取り組んでいます。加藤杜氏は2022年に卓越した技能者(現代の名工)として表彰され、2024年には黄綬褒章を受章しました。
仕込み水には、雄物川・旭川・太平川の3つの川が集まる秋田市川元の敷地内で汲み上げる軟水(硬度49.7)を使用しています。使用米は兵庫県産山田錦などの一部を除きほとんどが秋田県産で、「山田錦」に匹敵する大粒の心白を持つ秋田酒こまちや、山の雪のような心白が名の由来となった美山錦を用いるほか、湯沢市や秋田市の契約農家からも良質な米を確保しています。麹をふんだんに使う造りも特徴で、本醸造はもとより普通酒の高清水精撰に至るまで麹歩合を25%以上に高めています。
秋田県内限定で展開する「秀麗無比」シリーズは、協会6号酵母と秋田流寒仕込みを生かした純米しぼりたてや無濾過純米原酒など、二人の杜氏それぞれの個性が表れるラインナップです。
代表銘柄
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高清水
高清水は、1947年に5,037点の応募から公募で選ばれた代表銘柄です。秋田県産の秋田酒こまちや美山錦、兵庫県産山田錦などの米と、秋田市川元で汲み上げる軟水を用い、山内杜氏の技である秋田流寒仕込みで醸されています。御所野蔵は全国新酒鑑評会において令和6年発表分で20回連続22回目の金賞を受賞し、令和8年発表分では本社蔵・御所野蔵がそろって金賞を受賞するなど、日常酒の精撰辛口から純米大吟醸まで幅広い酒質で高い評価を得ています。
楽天で商品を見るしみずの舞
しみずの舞は「しみずのまい」と読む、高清水がもうひとつ手がける銘柄です。吟醸酒などが酒販店を通じて流通するほか、北米市場向けの輸出ブランド「しみずの舞pureシリーズ」が立ち上げられ、現地で複数の商品が展開されています。国際的な日本酒の品評会インターナショナルワインチャレンジのSAKE部門純米大吟醸の部では、しみずの舞純米大吟醸pure nightがGoldメダルを受賞し、国内でも数量限定で販売されました。
見学・購入
- 蔵見学
- あり(要事前確認)
- 直売所
- 本社蔵に隣接する直営ショップ「倉//蔵」では、高清水の酒のほかオリジナルグッズや高清水化粧品を扱い、試飲もできます。営業時間は10時から16時までで、土日祝日やお盆、年末年始などは休業します。
- 補足
- 蔵見学は予約制です。電話またはメール、申し込みフォームで受け付けており、電話受付は平日9時から17時までです。見学は通常、午前10時30分と午後13時30分の1日2回で、秋田竿燈まつりの期間は見学時間が追加されます。所要時間は約45分、定員40名で参加費は無料です。製造工程の映像視聴や蔵内の案内に加え、試飲や買い物も楽しめます。実際の仕込み作業が行われるのは12月から2月ごろまでで、敷地内には大型バスにも対応した駐車場があります。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 秋田県秋田市川元むつみ町4番12号
- 創業
- 1944年
出典
takashimizu.co.jp / sakenomy.jp / kocchake.com / wikipedia.org / sake-times.com / nihon-u.ac.jp / akita.lg.jp / osake.or.jp / japansake.or.jp / oishii-sake.jp / takashimizu-shop.com / nrib.go.jp / sakeno.com
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