SAKE BREWERY — AKITA
齋彌酒造店
紹介
1902年(明治35年)に初代・齋藤彌太郎により創業された秋田県由利本荘市の酒蔵で、創業当時の店舗や土蔵など11棟が国の登録有形文化財に指定されています。敷地の高低差約6メートルを利用して製造工程を上から下へと進める「のぼり蔵」という独自の構造が特徴です。酒造りでは「お酒は人ではなく微生物が醸す」という理念のもと、微生物の自然な働きに任せる「櫂入れをしない」「加水しない」「炭濾過しない」という「三無い造り」を実践しています。また、30年以上にわたり開発・選抜を行ってきた自社培養酵母を使用するほか、薬剤を使わず徹底した清掃により蔵の環境を整えることで、日本の酒蔵として初めてオーガニック認定を取得しました。品質管理・熟成管理が高く評価されており、全国新酒鑑評会で20回の金賞受賞歴があるほか、東北清酒鑑評会でも多数の受賞歴を誇ります。
歴史
齋彌酒造店は、明治35年(1902年)に初代・齋藤彌太郎によって秋田県由利本荘市石脇で創業されました。社名の「齋彌」は創業者の名に由来します。所在地の石脇通りは、江戸時代に亀田藩岩城氏二万石の城下町・亀田に並ぶ商業地であり、北前船の寄港地「石脇湊」の港町として栄えました。
創業当時から残る住宅・店舗・蔵など11棟は、国の登録有形文化財に登録されています。店舗部分は庇を差し出した大規模な町屋の構成で、2階には洋風のデザインを取り入れた独特の意匠を持ち、背後の住宅は和風の意匠で対照をなしています。土蔵造りの西蔵・中蔵・東蔵・壜蔵のほか、トラス構造の小屋組で高く広い空間を確保した釜場の工場群が、斜面を利用して階段状に建てられています。
酒蔵は敷地の高低差約6メートルを利用した「のぼり蔵」と呼ばれる構造を持ち、一番高い場所にある精米所に運ばれた米が、敷地内に湧き出す水で仕込まれながら、工程が進むにつれて下へと移動していきます。この構造は東京農業大学教授・小泉武夫博士により、焼き物の「登り窯」に似た珍しい蔵として名付けられました。
かつては「由利正宗」が主力銘柄でしたが、平成期以降は「雪の茅舎」が全国的に知られる看板銘柄となっています。杜氏には山内杜氏の高橋藤一氏が昭和59年(1984年)から迎えられています。現在の代表取締役社長は齋藤浩太郎氏で、従業員54人、資本金2000万円の酒造会社です。
酒造り
齋彌酒造店では「お酒は人ではなく、微生物が醸す」という考え方のもと、薬剤を用いた蔵内殺菌を行っていません。蔵では、これにより酒蔵として日本で初めてオーガニック認定を受けたと説明しています。
酒造りでは、微生物の働きにまかせてゆっくりと醸された酒をそのままの状態で味わってもらうため、「櫂入れをしない」「濾過をしない」「加水しない」という3つの手法を実践しています。仕込みには「秋田酒こまち」や「山田錦」などの酒米を使用し、30年以上にわたり自家培養・選抜を続けてきた自社酵母により、「雪の茅舎」オリジナルの香味と安定した酒質を生み出しています。
杜氏を務める高橋藤一氏は山内杜氏の一人で、昭和59年(1984年)から同蔵で酒造りを指揮しています。令和7酒造年度の全国新酒鑑評会では、「雪の茅舎」が金賞を受賞しました。
蔵データ
代表銘柄
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雪の茅舎
440円
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- 由利正宗
- 斎称
- 本荘
雪の茅舎:齋彌酒造店の看板銘柄で、自社培養酵母と「秋田酒こまち」「山田錦」などの酒米を用いて醸されます。「櫂入れをしない」「濾過をしない」「加水しない」という酒造りにより、微生物の自然な働きを生かした味わいが特徴です。純米大吟醸「聴雪」や大吟醸「花朝月夕」など幅広いラインナップを展開しています。
由利正宗:齋彌酒造店がかつて主力銘柄として醸してきた銘柄で、「雪の茅舎」が全国的な知名度を得る以前は蔵の看板でした。現在も地元向けの普通酒などとして流通しており、地元由利本荘で古くから親しまれてきた由緒ある銘柄です。取り扱う酒販店の通信販売などを通じて入手することもできます。
本荘:「山田錦」を用いた純米吟醸酒です。蔵の所在地である由利本荘の地名を冠しており、主力銘柄「雪の茅舎」とは別に、地元の特定の酒販店向けのプライベートブランド酒として現在も流通しています。取り扱う酒販店の通信販売サイトなどを通じて購入することができます。
見学・購入
なし
齋彌酒造店が運営する「発酵小路 田屋」(秋田県由利本荘市石脇字石脇279-1)で日本酒や関連商品を購入できます。営業時間は10時から17時まで、定休日は毎週木曜日と日曜日です。
酒蔵内部の見学は休止中で、道向かいの「発酵小路 田屋」のギャラリー「雪の茅舎club」で映像を視聴できます(事前の申し込みが必要です)。申し込みや詳細の問い合わせは田屋(0184-74-8207)で平日の営業時間内に受け付けています。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
yukinobosha.jp / wikipedia.org / yurihonjo.lg.jp / shoko-yurihonjo.jp / sakenomy.jp / we-love-akita.com / osake.or.jp / jp.sake-times.com / city.yurihonjo.lg.jp / hakkokoji-taya.jp / yurihonjo-kanko.jp / nrib.go.jp
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