中澤酒造
代表銘柄:一博・秀一
滋賀県
SHIGA
1948年創業
滋賀県東近江市五個荘に位置する中澤酒造は、江戸時代中期創業とも伝えられる酒蔵です(1948年にあらためて創業した蔵として紹介されることもあります)。日本酒消費低迷の影響を受けて2000年に一時休業を余儀なくされましたが、現蔵元杜氏の中沢一洋氏が同市内の畑酒造で修業を積み、2004年に自身のブランド「一博(かずひろ)」を立ち上げました。蔵の修繕を経て、2015年に約15年ぶりとなる自社蔵での酒造りを再開・復活させています。
銘柄「一博」の名は、中沢氏が酒造りを学んだ能登杜氏の坂頭宝一氏と谷内博氏から一文字ずつ譲り受け、自身の名前(一洋)にもあわせて命名されたものです。自社蔵での再開後は「博」の文字に「ヽ」が打たれるようになった逸話があります。また、声優の池田秀一氏とのコラボレーションで生まれた銘柄「秀一」も展開しています。
酒造りでは純米酒にこだわり、地元の契約農家「呑百笑の会」が栽培する滋賀県産米(山田錦・吟吹雪など)と鈴鹿山系の伏流水を使用し、小規模で丁寧な醸造を行っています。
中澤酒造の歩み
中澤酒造は、滋賀県東近江市五個荘小幡町の旧中山道沿いにある酒蔵です。蔵は、中山道の宿場町である愛知川宿と武佐宿のあいだに位置し、御代参街道との分岐点にあたります。近江商人発祥の地として知られる五個荘の街道筋で、昔ながらの佇まいを今に伝えています。創業は江戸時代中期ごろと伝わり、1948年(昭和23年)にあらためて創業した蔵として紹介されることもあります。もとは地元で「栄冠」や「湖東自慢」といった銘柄を販売していました。
2000年、日本酒の消費低迷のあおりを受けて、現蔵元・中沢一洋氏の祖父の代で休業します。一洋氏は大学卒業後に酒類総合研究所で研修を受け、実家での酒造りに取り組んでいましたが、蔵を再開したいという思いを抱えて悩んでいました。そこで声をかけたのが、同じ東近江市で「大治郎」を醸す畑酒造の畑大治郎氏です。「うちへ来ないか」という誘いを受け、一洋氏は2000年10月から畑酒造で蔵人として修業を始めました。
修業を続けるなか、畑大治郎氏から自身の酒を仕込んでみてはと持ちかけられ、2004年10月から畑酒造の設備を借りて自身の銘柄「一博(かずひろ)」の醸造を始めます。販売が始まったのは2005年のことです。酒名は、酒造りを教わった二人の能登杜氏、坂頭宝一氏と谷内博氏から一文字ずつ受け、自分の名前の「かずひろ」にかけたものです。畑酒造で醸していた時期の「博」の字には右上の点がなく、自社蔵で造れるようになったときに点を入れるという逸話があります。
2015年、中澤酒造は約15年ぶりに自社蔵での酒造りを再開します。平成27酒造年度の仕込みで、11月から醸造を始めました。長く使われていなかった蔵は修繕が必要で、古い機材の修理、排水管理を徹底できる床工事、麹室の修復、酵母室の仕切りの設置などを一つずつ丁寧に進め、試飲室の壁塗りも手作業で仕上げました。再開後の「一博」のラベルでは、「博」の右上に点が打たれています。
現在は蔵元杜氏の中沢一洋氏が能登杜氏組合に所属して酒造りを担い、自社蔵での醸造を続けています。令和7酒造年度(2025年仕込み)の「一博」も出荷されています。
酒造りの特徴
中澤酒造が造るのは、米、米麹、水だけを使う純米酒です。原料米は、地元の契約農家「呑百笑の会(どんびゃくしょうのかい)」が生産する滋賀県産の「山田錦」と「吟吹雪」を使い、仕込みには鈴鹿山系の伏流水を用いて、丁寧に醸しています。
商品ごとに使う米や酵母は異なります。「一博 純米うすにごり 生酒」は吟吹雪100パーセントで精米歩合60パーセント、協会14号酵母を使います。「一博 生酛純米 火入れ」は吟吹雪100パーセントで精米歩合60パーセント、協会6号酵母です。生酛で仕込む「一博 生酛純米 うすにごり 生酒」は、蔵付酵母を使う吟吹雪100パーセント、精米歩合60パーセントの生酒です。ラインナップには生酒が多く並びます。
山田錦を使う上位の酒もあります。平成27酒造年度の「一博 純米吟醸 生酒」は、滋賀県産の山田錦を全量使い、精米歩合55パーセント、協会14号酵母と速醸酒母で仕込んだ酒でした。山田錦を45パーセントまで磨いた「一博 純米大吟醸」は、この蔵で初めて仕込んだ純米大吟醸として発売されました。
生産量が少ないぶん、一つひとつの工程に手が行き届くことも、この蔵の持ち味です。酒質は甘みと旨みがあり、後味はすっきりとしていて、日本酒が苦手な人にも飲みやすい味わいです。
代表銘柄
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一博
蔵元杜氏の中沢一洋氏が畑酒造で修業中に立ち上げた看板銘柄で、酒名は酒造りを教わった二人の能登杜氏、坂頭宝一氏と谷内博氏から一文字ずつ受けています。自社蔵での再開後は「博」の右上に点を打ったラベルになりました。純米酒だけを造り、うすにごり生酒や生酛純米の火入れなどが並び、日本酒が苦手な人にも飲みやすい味わいです。
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機動戦士ガンダムのシャア・アズナブルの声優として知られる池田秀一氏とのコラボレーションで生まれた「秀一 the Scarlet」は、純米吟醸酒です。滋賀県産山田錦を100パーセント使い、精米歩合は55パーセント、協会14号酵母で仕込みます。穏やかな香りと澄んだ口当たりの、やや辛口でシャープな味わいです。
見学・購入
- 蔵見学
- なし
- 補足
- 蔵見学、試飲、酒造り体験は受け付けていません。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
蔵の基本情報
- 所在地
- 滋賀県東近江市五個荘小幡町570
- 創業
- 1948年
出典
japansake.or.jp / shiga-sake.net / sakeworld.jp / fujimatsu-online.com / ameblo.jp / nishimotosaketen.com / sakenomy.jp / moromikoji.net / kosuga-saketen.com / yamanaka-sake.shop / kyoto-nishimurasaketen.com
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