SAKE BREWERY — SHIGA
浪乃音酒造
紹介
浪乃音酒造は、滋賀県大津市本堅田の琵琶湖のほとりに位置する1805年(文化2年)創業の酒蔵です。屋号の「浪乃音」は比叡山の高僧により命名され、蔵元の一族はかつて琵琶湖の湖上交通や漁業などを治めた「湖族」の末裔とされています。「古壺新酒(ここんしんしゅ)」をモットーに、「くつろぎを呑む」をテーマとした小仕込みによる丁寧な酒造りを行っています。現在は10代目蔵元を中心に、中井三兄弟が役割を分担し、息の合ったチームワークで仕込みを行っています。代表銘柄には「浪乃音」をはじめ、三兄弟が阿吽の呼吸で醸す純米酒「阿吽」、季節限定の「湖」、滋賀県産米を多数ブレンドした「湖の辺にして」などがあります。能登杜氏・金井泰一氏のもとで学んだ技術を受け継いでおり、令和2(2020)年の全国新酒鑑評会では金賞を受賞しています。
歴史
浪乃音酒造は、滋賀県大津市本堅田の琵琶湖畔で、文化二年(1805年)に創業した酒蔵です。「浪乃音」という屋号は、比叡山の高僧によって名づけられました。中井家はかつて琵琶湖の湖上交通や漁業を担った「湖族」、いわゆる堅田衆の流れをくむ家柄で、年貢として納められた米を用いて酒を仕込んだことが、酒造りの始まりと伝えられています。
長く外部から迎える杜氏に酒造りを委ねてきましたが、能登杜氏の金井泰一氏のもとで約七年にわたり技術を学んだのち、蔵元一家が自ら酒を醸す「蔵元杜氏」の体制へと切り替えました。現在は代表取締役で十代目蔵元の中井孝氏を中心に、兄弟が力を合わせて仕込みにあたっており、それぞれが持ち場を受け持ちながら心をひとつに酒造りを続けています。
近年は次の世代への継承も進んでいます。十一代目にあたる中井充也氏が二十代の感性を生かし、新しい酒造りと浪乃音の伝統技術を融合させて、若い世代や日本酒初心者にも親しみやすい銘柄「Te to Te」を自ら醸すなど、伝統を受け継ぎながら新しい挑戦を重ねる姿勢が浪乃音の家業には根づいています。
全国新酒鑑評会でも安定した実績を残しており、平成十六酒造年度、平成二十八酒造年度、平成三十酒造年度、令和二酒造年度に金賞を受賞したほか、複数の酒造年度で入賞を重ねています。蔵の最高峰と位置づけられる大吟醸「金井泰一流」をはじめ、丁寧に磨き上げた酒が、こうした評価を支えています。
酒造り
浪乃音が掲げるのは「古壷新酒」、古い壷に新しい酒を入れるという考え方です。小さな酒蔵だからこそ小仕込みに徹し、家族が心を合わせて丁寧に酒を仕込むことを大切にしており、「くつろぎを呑む」をテーマに、日々の暮らしにそっと寄り添う酒を目指しています。
味わいの軸に据えているのは上品な甘味です。ねっとりとした重さで甘さを表すのではなく、すっきりとキレのある中に甘味を感じさせる酒質を理想としており、その決め手は麹づくりにあると位置づけています。
米づくりにも地元との結びつきを大切にしており、滋賀県産米を積極的に用いるほか、一度栽培が途絶えた滋賀県の在来品種「渡船」を使った酒も手がけるなど、地域の米で地域の酒を醸す取り組みを続けています。
はかり売りという直売のかたちも、浪乃音の酒造りを映す取り組みのひとつです。毎月第四金曜日と土曜日の十三時から十六時に蔵の直売所で開かれ、蔵元や杜氏がそのときどきにスペシャルブレンドした酒を販売しており、毎回違った味わいを楽しめる機会になっています。
蔵データ
代表銘柄
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浪乃音
605円
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- 湖
- 阿吽
浪乃音:蔵の屋号をそのまま冠した浪乃音は、口に含むと上品な甘味がふわりと広がり、さざ波のようにすっと引いていく味わいが持ち味です。中でも「金井泰一流」と名づけられた大吟醸の生酒は、山田錦を三十五パーセントまで磨き上げて醸す浪乃音最高峰の一本で、先代杜氏の技術を受け継いで仕上げられています。伝統の技を守りながら、家族の手で丁寧に育て上げられた一本です。
湖:冬季限定で出荷される純米吟醸の生酒が「湖」です。ほんのりとした穏やかな香りに、口の中でふわりと広がる柔らかな味わいが特徴で、小仕込みならではの丁寧な造りが生きています。琵琶湖のほとりに蔵を構える浪乃音らしい、静かで澄んだ余韻を残す一本に仕上げられており、寒さの厳しい季節にしか出会えない冬限定の味わいです。
阿吽:「阿吽」は、浪乃音酒造の酒造りの現場を語るときによく使われる言葉です。長男が釜屋、次男が杜氏、三男が麹屋という役割を受け持つ三兄弟が、能登杜氏のもとで技術を学び、互いの呼吸を読みながら力を合わせて酒を仕込む蔵の姿を指しています。特定の一本を指す商品名というよりも、家族三人が心をひとつに醸す浪乃音の酒造りそのものを表す言葉として使われています。
見学・購入
蔵の直売所では毎月第四金曜日と土曜日の十三時から十六時に、はかり売りを実施しています。蔵元や杜氏がそのときどきにブレンドした酒など、その時々でしか手に入らない一本に出会えます。
夏の間だけ、八代目蔵元の昭和初期の自邸を改装した直営の料亭「余花朗」を完全予約制で開いており、浪乃音の酒とうなぎ料理を味わうことができます。庭には、京都・東福寺の庭を手がけた重森三玲による日本庭園が広がっています。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
notosake.com / sakedata.jp / biwakosei.com / naminooto.com / hanakaido.co.jp / imadeya.co.jp / gltjp.com / sakenagoya.com / diony.com / sakeworld.jp / motion-gallery.net / saketime.jp / nrib.go.jp / kojak.co.jp
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