SAKE BREWERY — SHIGA
川島酒造
紹介
慶応元年(1865年)に初代当主によって創業された、滋賀県高島市に拠点を置く蔵元です。酒蔵を建てる際に伐採した松の古木への想いから代表銘柄を「松の花」と命名しました。「酒は本来、素朴・端正をもって極上とする」という信念のもと、飲む人の健康を考えた酒造りを行っています。
仕込み水には比良山系の清冽な伏流水(安曇川伏流水)を用い、近江米などの酒米を活かして昔ながらの手作業を中心に丁寧に酒を醸しています。代表銘柄「松の花」のほか、大吟醸「藤樹」や特別純米酒「酔後知楽」などを手掛けています。
受賞歴としては、大吟醸「藤樹」が2002年のモンド・セレクションで金賞、平成19酒造年度の全国新酒鑑評会で金賞を受賞したほか、大阪国税局酒類鑑評会での金賞受賞実績などがあります。
歴史
川島酒造は、慶応元年(1865年)に初代当主によって創業されました。蔵を構えたのは琵琶湖の西岸、比良連峰を遠くにのぞむ湖西の近江国高島郡の地で、酒蔵を建てる際にやむなく伐った松の古木への忍びがたい思いから、代表銘柄を「松の花」と名付けたと伝えられています。以来160年余りにわたり、地元の水と米を生かした酒造りを続けてきました。
現在は川島達郎が会長を務め、6代目にあたります。代表取締役社長は北川直樹が務め、資本金は1,000万円です。「酒は本来、素朴・端正をもって極上とする」という考え方を大切にし、飲む人の健康や食生活を支えることを主眼に据えるとともに、造り手と飲み手のつながりを通じて地域文化の守り手でありたいという経営理念を掲げています。
蔵の正面左手には創業当時に建てられた「松三蔵」が今も残っており、この一帯は国の重要文化的景観に選定されています。地元滋賀をはじめ京都・大阪・名古屋・東京など全国に販路を持つほか、アメリカ・中国・台湾・モンゴル・フランス・スペイン・ドイツなど海外への輸出にも力を入れており、ニューヨークの日本酒バーをはじめ海外の飲食店でも川島酒造の酒が扱われています。
2023年には敷地内に蒸溜棟を新設し、「琵琶湖蒸溜所」としてウイスキーづくりにも挑戦を始めました。仕込みに使う水や、長年の酒造りで培ってきた発酵・熟成の技術を生かしており、酒蔵見学とあわせて蒸溜所の見学も予約制で受け付けています。
酒造り
仕込み水には、蔵の周辺一帯で豊富に湧き出す地下水を用いています。この一帯は「平成の名水百選」にも選ばれた針江の生水の郷に隣接し、蔵自体も地下12メートルほどから汲み上げた自家井戸の軟水を持っています。この軟水で仕込んだお酒は、やや甘く感じる方もおられるといいます。仕込みだけでなく道具や蔵の清掃にも大量の水を使うため、鉄やマンガン、アンモニア、細菌など複数の項目で検査をクリアした清冽な水を欠かすことができません。
酒米は、吟醸酒には主に山田錦を、純米酒や本醸造酒には玉栄を使い分けています。山田錦は地元の契約農家から仕入れており、有機肥料にこだわり農薬を使わない栽培で育てられた米です。玉栄は滋賀県で栽培されている酒造好適米で、松の花の主力商品を支える大切な原料になっています。
醸造は昔ながらの手作業を中心に行い、能登杜氏の北川眞治が杜氏を務めています。米の出来や気候はその年ごとに異なるため、状態に応じて仕込み方を工夫しながら酒造りに取り組んでいます。
こうした酒造りは各種の品評会でも評価されています。大吟醸「藤樹」は2002年のモンド・セレクションで金賞を受賞したほか、平成18酒造年度の全国新酒鑑評会でも金賞を受賞しました。全国新酒鑑評会では平成15酒造年度にも入賞しており、長年にわたり品質の高さが認められています。大阪国税局清酒鑑評会でも金賞を2度受賞しているほか、主力商品の上撰は同鑑評会の燗酒用部門で平成24・26・27・28・30酒造年度と繰り返し優秀賞を受けています。特別純米「酔後知楽」はスローフードジャパン2010の燗酒コンテストで金賞を、本醸造のにごり酒は全国燗酒コンテスト2021の特殊ぬる燗部門で金賞を受賞するなど、幅広い酒質で受賞歴を重ねています。純米大吟醸「猩々之舞」も2005年度の滋賀県酒造技術研究会で純米大吟醸部門の総合一位に選ばれました。
蔵データ
代表銘柄
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松の花
4695円
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- 酔後知楽
- 藤樹
松の花:純米吟醸松の花は、滋賀県産の酒造好適米「玉栄」を50%まで磨いて醸した一本です。なめらかな口当たりと優しく繊細な香りが特徴で、冷やから常温でおいしくいただけます。松の花はクセが少なく味わい深い、飲み飽きしないお酒に仕上げるよう造られており、料理の風味を邪魔しないため和食全般との相性がよいお酒です。蔵を建てる際に伐った松の古木への思いから名付けられた、川島酒造の代表銘柄です。
酔後知楽:特別純米酔後知楽は、玉栄を60%まで精米した純米酒です。やや辛口ですっきりとした中に、玉栄らしい米の旨みがしっかりと感じられる味わいで、冷やすと後味に米の香りが漂い、燗をつけると飲み飽きしないコクが引き立ちます。近江牛のローストビーフのような脂ののった料理とも好相性です。スローフードジャパン2010の燗酒コンテストで金賞を受賞した実績を持ちます。
藤樹:大吟醸藤樹は、山田錦を40%まで磨き上げた、馥郁とした吟醸香が持ち味の一本です。喉ごしのよい淡麗な味わいで、はまぐりの吸い物や胡麻豆腐など薄味の和食と合わせやすいお酒です。2002年のモンド・セレクションと平成18酒造年度の全国新酒鑑評会でともに金賞を受賞した実績を持ちます。高島にゆかりの深い江戸時代の陽明学者・中江藤樹の名を冠した銘柄です。
見学・購入
あり(要事前確認)
蔵の正面にある直売所で、松の花のお酒を購入・試飲でき、ここでしか買えない商品も扱っています。
見学は予約制で9時から16時まで対応しており(12時から13時は不可)、電話での予約が必要です。直売所の隣には蔵を改装した休憩所「松蔵庵」があり、予約をすれば食事と酒を楽しむこともできます。隣接する「琵琶湖蒸溜所」のウイスキー蒸溜所見学も、あわせて予約制で受け付けています。
見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。
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出典
takashima-kanko.jp / sake-kawashima.co.jp / takashima-hakkou.com / matsu87.jp / yahoo.co.jp / sakenomy.jp / nrib.go.jp / kojak.co.jp
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