喜多酒造
代表銘柄:喜楽長・権座
滋賀県
SHIGA
1820年創業
文政3年(1820年)、初代の喜多儀左ェ門が滋賀県東近江(八日市)で「天満屋」として創業した歴史ある酒蔵です。代表銘柄「喜楽長」には「お客様に喜び、楽しく、酒を飲みながら長生きをしてほしい」という願いが込められています。
仕込み水には鈴鹿山脈を水源とする愛知川の伏流水を使用し、能登杜氏の技を汲む伝統的な泊まり込みの体制で丁寧な酒造りが行われてきました。現在は次期蔵元にあたる喜多麻優子氏らが醸造に携わり、伝統を守りながら酒質を高めています。
滋賀県産の「吟吹雪」のほか、内湖・西の湖に浮かぶ農地「権座(ごんざ)」で栽培された酒米「滋賀渡船6号」を用いるなど、地域資源を活かした酒造りも展開。米の旨みと心地よい酸味が調和した、食中酒としても親しまれる味わいを特徴としています。
全国新酒鑑評会で数多くの金賞を受賞しているほか、フランスの日本酒コンクール「Kura Master」でも賞を獲得するなど、高い評価を得ています。
喜多酒造の歩み
喜多酒造は、文政3年(1820年)に初代喜多儀左ェ門が近江国八日市(現在の東近江市)で酒造りを始めたことに始まります。創業当初の屋号は天満屋といい、近隣の農家から買い受けた米で酒を仕込んでいました。代表銘柄「喜楽長」には、お客様に喜び、楽しく、酒を飲みながら長生きをしていただきたいという願いが込められています。
喜楽長は、平成15酒造年度から平成24酒造年度まで10年連続で全国新酒鑑評会の金賞を受賞し、平成26酒造年度から平成30酒造年度にかけても5年連続で金賞を重ねました。令和2酒造年度と令和3酒造年度、令和5酒造年度と令和6酒造年度にも金賞を受賞しており、平成15酒造年度以降では19回の金賞を数えます。これに先立つ平成13酒造年度にも金賞を受けています。なお令和元酒造年度は、全国新酒鑑評会そのものでその年の金賞の選定が行われなかったため、喜楽長も入賞にとどまっています。
国内の評価に加え、フランスで開催される日本酒コンクール「Kura Master」でも高い評価を受けています。2021年度は純米酒部門で「わかなえ」が金賞を受賞し、2022年度は純米酒部門で「純米吟醸」「時渡る」「first」の3商品が金賞を受賞しました。2023年度は純米酒部門で「first」がプラチナ賞、「純米吟醸」が金賞を受賞し、2024年度も「first」がプラチナ賞に輝いています。
2025年度は純米大吟醸酒(36-50%)部門で「純米大吟醸 愛おし」がプラチナ賞を受賞し、2026年度には大吟醸酒部門で「大吟醸 敬いし」がプラチナ賞と優秀賞をあわせて受賞しました。
喜多酒造は初代儀左ェ門から8代にわたり、家業として酒造りを受け継いできました。8代目蔵元の喜多良道氏は1978年に家業を継ぎ、現在も代表取締役社長を務めています。その長女で九代目の次期蔵元にあたる喜多麻優子氏は2015年に家業に入り、能登杜氏のもとで蔵人として麹造りを任されるなど、造りの中心を担いながら酒造りに携わっています。2020年には創業200周年を迎え、記念の酒を発売しました。
酒造りの特徴
喜多酒造が目指す酒質は、麹による深い味わいがなめらかに、柔らかに広がる「たおやか」な酒です。仕込み水には、鈴鹿山脈に源を発する愛知川の伏流水を用い、酵母は長年、14号系の自家酵母を主体に醸しています。喜多酒造は代々能登杜氏を迎え入れており、天保正一氏が約半世紀にわたって酒を醸したのち、家修氏が平成25酒造年度まで杜氏を務め、平成26酒造年度からは四家裕氏が杜氏を務めています。平成26酒造年度から平成30酒造年度までは5酒造年度続けて金賞を受けました。
秋から春にかけての酒造期間は、杜氏と蔵人が蔵に泊まり込み、麹や酵母の小さな変化に向き合いながら酒を仕込んでいます。原料米には、酒米の代表品種である山田錦や滋賀県産の吟吹雪を用いるほか、近江八幡市白王町の水郷地帯にある「権座」地区で栽培された「滋賀渡船6号」も使用しています。
滋賀渡船6号は、明治28年に開設された滋賀県農事試験場で福岡産の渡船をもとに育成された品種で、酒米の代表品種「山田錦」の父系にあたります。県の奨励品種として湖南地方を中心に栽培されていましたが、山田錦よりも稲穂の背が高く倒伏しやすいという栽培の難しさから作り手が絶え、昭和34年以降は幻の米となっていました。半世紀近くの時を経た平成16年、わずか一握り(50g)の種籾から滋賀渡船6号が復活し、喜多酒造は復活初年度からこの品種で酒造りを行っています。
権座は琵琶湖の内湖である西の湖に浮かぶ農地で、舟でしか行き来できない土地です。農地面積は約2.5ヘクタールで、このうち1.5ヘクタールで酒米が栽培されています。銘柄「権座」は、この権座地区で収穫された滋賀渡船6号だけを用いて醸す純米吟醸酒で、ラベルには西の湖に育つヨシを漉き込んだ和紙を県内の福祉施設で手漉きしたものを使っています。
近年は、日本酒との出会いをテーマにした「喜楽長first」や、山田錦と日本晴を用い、白麹と滋賀県のオリジナル酵母による2つの挑戦から生まれた「喜楽長second」など、新しい飲み手に向けた商品づくりにも力を入れています。
代表銘柄
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喜楽長
代表銘柄「喜楽長」は、麹による深い味わいがなめらかに柔らかく広がる「たおやか」な酒質を追い求めた銘柄です。山田錦や滋賀県産の吟吹雪を用い、口当たりの柔らかな旨みと穏やかな酸味が調和した、食中酒としても親しまれる味わいに仕上げています。なかでも辛口純米吟醸は、山田錦を55%まで磨き、14号系自家酵母で醸した日本酒度+14の一本で、辛さだけでなく麹由来の米の旨みと変化する余韻を楽しめる味わいが特徴です。
楽天で商品を見る権座
「権座」は、琵琶湖の内湖・西の湖に浮かぶ農地「権座」地区で栽培された酒米「滋賀渡船6号」だけを用いて醸す純米吟醸酒です。舟でしか行き来できないこの土地で契約栽培された米の旨みを生かし、やわらかな口当たりと穏やかな甘みのある味わいに仕上げています。年間の生産量はおよそ3,000本(一升瓶換算)にとどまり、毎年完売する人気の一本です。
蔵の基本情報
- 所在地
- 滋賀県東近江市池田町1129
- 創業
- 1820年
- 公式サイト
- kirakucho.com
出典
kirakucho.com / higashiomi.net / kosuga-saketen.com / sakeworld.jp / watobi.jp / leafkyoto.net / suntec-ibi.com / sakura.ne.jp / nrib.go.jp / yukinosake.com / sakeconcierge.com / localnippon.muji.com / pref.shiga.lg.jp / saketime.jp / kuramaster.com / jizake.com
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