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福井弥平商店

代表銘柄:萩乃露・今朝しぼり・福のしずく

滋賀県

SHIGA

1748年創業

滋賀県高島市勝野にて江戸時代中期の寛延年間(1748年)に創業した酒蔵。代表銘柄の「萩乃露」は、当時の藩主より琵琶湖畔(勝野が浜)に群生する萩にちなんで命名された。

仕込み水には比良山系の柔らかな伏流水を使用し、「酔うための酒ではなく、味わうための酒を」を信条に手造りによる丁寧な酒造りを行っている。滋賀県産の酒米を中心に、米の旨みと水の柔らかさを引き出した、まろやかでキレの良い味わいが特徴である。

水の量を抑えて旨みを引き出す「十水仕込」の酒や、特約店組織「福を呼び込む会」限定の流通ブランド「福のしずく」、年に一度だけ搾った当日に出荷される「今朝しぼり」、国産果実酒など、多彩な酒造りに取り組んでいる。全国新酒鑑評会において金賞を受賞するなど、品質面で高い評価を得ている。

福井弥平商店の歩み

株式会社福井弥平商店は、琵琶湖の西岸、比良山系の麓に位置する近江国高島郡勝野(現在の滋賀県高島市勝野)で、江戸時代中期の寛延年間(1748~51年)に創業しました。代表銘柄「萩乃露」の名は、当時の藩主が勝野が浜に群生する萩にちなんで名付けたと伝えられており、この地を治めた大溝藩の御用酒としても用いられてきました。以来270年以上にわたり、琵琶湖と比良山に抱かれたこの地で酒造りを続けています。

長年にわたり地元向けの普通酒を主に手がけてきましたが、2000年(平成12年)に妻の実家である福井弥平商店へ入り、2012年に代表取締役社長へ就任した福井毅が経営に加わったことを転機に、特定名称酒を中心とした酒造りへと大きく舵を切りました。それまで地元中心だった販路も首都圏をはじめ全国へと広がり、多彩な酒米や醸造技術に挑戦する現在のスタイルが築かれていきました。

こうした取り組みは全国新酒鑑評会をはじめとする各種鑑評会で高く評価されています。全国新酒鑑評会では平成15・18・20・25酒造年度に金賞を、平成17・19・21・22・24・26酒造年度に入賞を重ねてきました。大阪国税局清酒鑑評会でも2017年・2018年に燗酒用清酒の部で優秀賞を受賞するなど、地元の鑑評会でも高い評価を得ています。

近年はフランスで開催される日本酒コンクール「Kura Master」でも2017年に純米酒部門で金賞、2018年に純米大吟醸・純米吟醸部門でプラチナ賞、2022年に純米大吟醸部門で金賞を獲得するなど、国内にとどまらず海外からも注目される蔵元となっています。

酒造りの特徴

仕込み水には比良山系の伏流水を使用しています。甘みのあるやわらかな口当たりを生かし、「酔うための酒ではなく、味わうための酒を」を信条に、飲むほどに味わいがわかる、まろやかで旨みがありながら後味のすっきりした酒を目指して醸造を続けています。

原料米には山田錦を中心に、戦後長らく栽培が途絶えていた「山田錦」の父方品種「滋賀渡船六号」を復活栽培したものや、化学合成農薬・化学肥料の使用量を通常の五割以下に抑えた環境こだわり農産物基準で契約栽培する「山田錦」や「吟吹雪」、全国でも十数社しか使用できない希少品種「山田穂」など、多様な滋賀県産米を積極的に取り入れています。2002年からは、滋賀県で唯一「日本の棚田百選」に選ばれた地元の棚田で収穫された「こしひかり」を用いた純米吟醸「里山」を通じ、担い手不足に悩む棚田の保全にも取り組んでいます。

仕込みにおいては、通常より使用する水量を抑えて旨みを凝縮させる江戸時代の技法「十水仕込」を今に伝えており、これを用いた特別純米酒「雨垂れ石を穿つ」は発売以来、全国燗酒コンテスト(スローフードジャパン主催)のプレミアム燗酒部門で毎年金賞を受賞しています。杜氏には能登杜氏を迎えており、能登杜氏自醸清酒品評会でも平成23年から27年にかけて5年連続で受賞し、平成25年には石川県知事賞・能登杜氏名工賞にも輝いています。

年に一度、搾った当日に蔵出しする限定酒や、国産の梅・レモン・みかん・ゆずなど良質な国産果実を日本酒に漬け込んだリキュール「和の果のしずく」シリーズなど、季節や素材の魅力を生かした多彩な酒造りにも力を注いでいます。

代表銘柄

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萩乃露

萩乃露は、比良山系のやわらかな伏流水と滋賀県産を中心とした多様な米を用いて醸される代表銘柄です。「酔うための酒ではなく、味わうための酒を」との信条のもと、まろやかな旨みと後味のすっきりしたキレを兼ね備えた味わいに仕上げられています。純米大吟醸から辛口の定番酒まで幅広い品揃えを持ち、全国新酒鑑評会での金賞受賞歴に加え、近年はフランスの「Kura Master」など海外の日本酒コンクールでも高い評価を得ています。

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今朝しぼり

今朝しぼりは、2005年から取り組む数量限定の純米吟醸酒です。搾りたての酒の味わいに感動したという声に応え、しぼったその日のうちに瓶詰めして蔵出しする「究極のしぼりたて」として、年に一度、3月にのみ届けられます。原料米には山田錦と吟吹雪を用い、精米歩合60%に仕上げており、冷やして楽しむのに適した、しぼりたてならではのフレッシュな味わいが持ち味です。

福のしずく

福のしずくは、萩乃露の特約店によって組織された「福を呼び込む会」だけが扱うことのできるオリジナルブランドで、複数の商品からなるシリーズとして展開されています。中でも代表的な一本「槽場直汲み 十水仕込 純米吟醸 無濾過生原酒」は、水を通常より少なく使う江戸時代の技法「十水仕込」で醸した純米吟醸を、槽で搾ったままの状態で瓶に詰める「槽場直汲み」により、アルコール度数の高い無濾過生原酒として届けており、濃厚な甘みと旨みをとろりとした口当たりで楽しめるのが特徴です。

見学・購入

蔵見学
なし
直売所
蔵の店頭での直売のほか、萩乃露オンラインストアや電話・FAXによる通信販売にも対応しています。
補足
安全上の理由から一般向けの蔵見学は行っていませんが、棚田保全に取り組む「酒オーナー制度」の参加者を対象に、冬季に限り蔵見学を実施しています。

見学・販売の情報は変わることがあります。訪問前に公式サイト等でご確認ください。

蔵の基本情報

所在地
滋賀県高島市勝野1387-1
創業
1748年
公式サイト
haginotsuyu.co.jp

出典

japansake.or.jp / sakenomy.jp / asano-nihonshuten.co.jp / kojak.co.jp / haginotsuyu.co.jp / ameblo.jp / biwako-visitors.jp / kotobank.jp / nrib.go.jp / meimonshu.jp / saketime.jp / sake-times.com / jozo.or.jp / cgc-shiga.or.jp

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